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【12月8日有機農業の日インタビュー②】ニセコグリーンファーム 石田さん「これからも、みんなが安心して食べられるものを作り続けていきたい」

12月8日は有機農業の日

平成18年(2006年)12月8日に、「有機農業の推進に関する法律」(有機農業推進法)が成立しました。平成28年(2016年)の10周年にあたり、これを記念して12月8日を「有機農業の日」として制定し、毎年官民で様々なイベントを行い、有機農業について考える、また有機食品を普及する取り組みがされています。
 
農林水産省から出ている「みどりの食料システム戦略」では、2050年までに目指す姿として、下記が掲げられています。
・農林水産業のCO2ゼロエミッション化の実現
・化学農薬の使用量をリスク換算で50%低減
・化学肥料の使用量を30%低減
・耕地面積に占める有機農業の取組面積を25%、100万haに拡大 など
 
弊社でも有機農業や自然栽培の必要性や現状を広めるべく、今回は、IN YOU MARKETにご出品いただいている有機農業や自然栽培をされている生産者の3名の方にお話をお伺いしました。
 
第2回目は、北海道のニセコにある「ニセコグリーンファーム」の石田さんです。

ニセコグリーンファームとは

北海道・倶知安町で“エゾ富士”といわれている羊蹄山が目の前に広がる、のどかな丘陵地帯にあるファーム。ニセコといえば、世界中からスキーヤーが集まるリゾート地として有名ですが、夏は、北海道を代表する農業地帯。冷涼な気候と、羊蹄山麓の清らかな水が、おいしい野菜を育んでおり、50種類を超える野菜を有機栽培で作っています。ピザづくり体験やファーム体験は国内外からも人気です。
 HP:https://nisekogreenfarm.com/ 

ニセコグリーンファームの立ち上げの経緯について


杉山「石田さん、本日はよろしくお願いします。12月8日は有機農業の日ということで、有機JASも取られているセコグリーンファームさんについて、ぜひ色々お話お伺いさせてください。まずは、立ち上げの経緯をお伺いしても良いでしょうか。」

石田「当ファームのオーナーはオーストラリア人のベンという者です。今でこそニセコと言えば外国人が多く国際的にも有名なスノーリゾートですが、ベンはその走りの頃から来ていました。その後この地域の夏の自然の素晴らしさを知り、更に日本人の奥様となる方と出会ったことでこの地に根を下ろすことになります。その後、農業経験のあるオランダ人デニスとの出会いが農場の設立につながります。家族の健康の為に、またこの地域に多く住む外国人居住者の為、更にリゾート地でもあるニセコでは有機野菜の需要があるだろうとの判断もあったようです。2013年に有機JASを取得しましたので丸10年が経過したところです。」
 
杉山「ありがとうございます。ニセコは観光地のイメージなのですが、外国人居住者が多いというのは知らなかったです。石田さんのご入社のきっかけはなんだったのでしょうか。」
 
石田さん「実は、元々コンピュータのエンジニアをしていましたが、東日本大震災がきっかけでやりたいことをやろうという決意しました。その頃に食にまつわるいろんな事件や事故を見聞きするにあたり、”自分の身体を作っている毎日の食事がどのように食卓に運ばれてくるのか”、知りたくなり38歳の時に農業に飛び込みました。トマトが好きだったので一大産地の熊本へ行き農家さんで働きながら学ぶ中、想像はしていましたがこんなに農薬を使っているんだ!と衝撃を受けましたね。このまま既存の農業のやり方を踏襲するだけでは農業に飛び込んだ意味が無いと思い、有機農業をやっている方を訪ねて話を聞くようになりました。その後両親の出身地の北海道に戻り、ニセコグリーンファームにたどり着き4年ほど働いています。」
 

ニセコグリーンファームの特徴について

 石田さん「スノーリゾート地でもあるこの地域は10月半ばには霜が降り、11月には雪が降り始めるのですが、雪はGW明けまで残ります。その為、実質5カ月くらいしか農業が出来ません。その短期間にスタッフと共に様々な野菜を育てています。ミニトマト、パプリカ、ケール、スイートコーン、じゃがいも、ビーツ、などを作っています。」 

杉山「おしゃれなお野菜が多いですね。」 

石田さん「元々の農場長がオランダ人ということもあり、海外より取り寄せた品種の野菜も多く、なるべく固定種のものを栽培しています。ミニトマトも日本ではほぼ出回っていない品種なので珍しいと思います。とっても甘くて美味しいですよ。スイートコーンのピュアホワイトやアスパラガスはギフトとして人気があります。冬場は出荷できるものがないので加工品にも力を入れています。INYOUで出品させていただいているドライトマトやビーツのピクルスがそうですね。」 

杉山「ニセコグリーンファームの地域の特性などはありますでしょうか。」

 石田さん「ニセコグリーンファームは、有機栽培をやっている方からすると羨ましがられる環境なんです。敷地の周りが森に囲まれているので、隣接している農家さんからの農薬飛散の心配もないですし、景色が良いので、こんなところで育った野菜なら食べたい!とおっしゃってくださるお客様もいます。そういった方はリピートしてくださる方も多いですね。」

 IN YOU MARKETへ出品してみて 

杉山「IN YOU MARKETへ出品してみてどうでしょうか。」 

石田さん「加工品の売上が上がりました。それまではほぼ地元のファンか冬場の観光客が購入してくださるくらいでしたが、INYOUにはオーガニックを生活に取り入れている方が集まっているのでファンが増えたらいいなと思っています。もしこんな商品があれば買いたいな、みたいな声があれば、参考にして加工品のレパートリーも増やしていきたいと思います。」 

今後やってみたいことや続けていきたいこと 

杉山「今後、新たに始めることや続けていきたいことはありますか。」

 石田さん「ニセコグリーンファームのスタッフには小さなお子様のいるお母さんが何人かいますが、声を揃えて子供たちには無農薬のものを食べさせたいと言います。そういったお母さんたちの声を大事にしてお客様に安心安全なものをお届けしたいです。」 

有機農業を目指す方にひとこと

杉山「今後有機農業を目指す方に、ぜひ一言いただけませんでしょうか。」

 石田さん「ここ最近は有機農業に関する政府の施策などもたくさん出ていますし、学校給食もオーガニックに切り替える自治体が出て来たりしていますので、流れが来ていると感じています。環境さえ整えれば有機でも生産量が大きく落ち込んだりすることもないと思います。熊本でトマトを作っていた時に選果場の人からよくこう言われました。”トマトの味なんて誰が気にしてるんだ?どうせマヨネーズやドレッシング掛けて食べるんだから、美味しいトマトを作ろうだなんて思わなくていいんだよ。たっぷり肥料と農薬使って形が良いやつだけ持って来い!” 農薬が環境や人体にどのように影響してくるか知られるようになって久しいですが、まだ現状多くの農家さんの認識は先述の発言に集約されているように思います。人口が減っていくこれからの日本でどう農業と向き合うか。恐らく自分の生き方にもつながってくると思いますが、自分の子供にも安心して食べさせられるものを作って堂々と売りたい、そういった方が増えたら嬉しいです。」 

ニセコグリーンファームさんの商品はこちら

ビーツピクルス 
https://inyoumarket.com/category/food/869-8

ドライトマト 
https://inyoumarket.com/category/food/869-6

乾燥バジル 
https://inyoumarket.com/category/food/869-4

乾燥ケール 
https://inyoumarket.com/category/food/869-5

ハラペーニョピクルス 
https://inyoumarket.com/category/food/869-7


「IN YOU MARKET」とは

”全ての人にオーガニックな暮らしを”をコンセプトに国内で最も厳しく安心できる基準を目指すオーガニックマーケットプレイス
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