見出し画像

3月28日放送分『青天を衝け』プチ解説

早くも第7回を迎えた、大河ドラマ『青天を衝け』。タイトルにもある「青天を衝け」の由来も明らかになりましたね(栄一が長野県佐久市で詠んだ漢詩が元ネタ)。徳川斉昭の暴走、井伊直弼の台頭など、物語も面白くなってきました。ますますドラマから目が離せません。ということで今回も、3月28日放送分の『青天を衝け』プチ解説をお送りします。

1.堀田正睦

阿部正弘の死去後に発言力を増すことになるのが、堀田正睦(演・佐戸井けん太)。備中守と呼ばれます。下田に総領事として着任したアメリカのハリスは、幕府に対して通商条約の締結を強く迫りました。堀田は京に赴き、通商条約締結の勅許を求めますが、これを朝廷は拒否。井伊直弼(演・岸谷五朗)が大老に就任すると、井伊は一橋派(慶喜を将軍に推す派閥)を弾圧し、これにより堀田も失脚してしまいます。

2.川路聖謨

川路聖謨(演・平田満)は、勘定奉行を務めた人物。安政の大獄で左遷されてしまいますが、のちに外国奉行に就任します。海外事情に通じており、開明派とみなされていました。1868年、戊辰戦争がちょうど始まる頃にピストル自殺。

3.平岡円四郎

幕臣。ドラマでは堤真一が演じていますが、この人も安政の大獄で左遷されます。のちに慶喜の復権によって平岡も一橋家用人に就任しますが、1864年に水戸藩士によって暗殺されてしまいます。なので、慶喜や奥さんのやす(演・木村佳乃)とのほのぼのしたやりとりは、今のうちだけしか観られません。心して観るようにしましょう。

***

以上、3月28日の『青天を衝け』プチ解説でした。今回は3人とも安政の大獄で左遷される人物を扱ってみましたが、次回はいよいよ井伊直弼による一橋派の弾圧が始まりそうですね。岸谷五朗さんがどんな演技をするのか、今から楽しみです。

よろしければサポートお願いします!