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眠れぬ夜に修造。書評『人生を変える修造思考』

正直、私は舐めていました。松岡修造さんの「諦めんなよ!」「やればできる!」といった熱意は、バラエティ番組の範疇だと思っていたのです。「なんだよ、暑苦しいな」ぐらいにさえ思っていました。

しかし、松岡修造・著『人生を変える修造思考』を読んだところ、その気持ちが一転、「これは人生を明るくするヒントに溢れている!」と感じるようになりました。私は中古で1円で購入したのですが、こんな破格な値段で修造さんの思考を垣間見ることができるのは、正直奇跡。これは絶対に読むべき本です。

例えば修造さんは、眠れない夜には羊を数えるのではなく、「その日の夜に食べたお寿司のことを考える」のだそう。羊が1匹~羊が2匹~ではなく、イクラ1貫~中とろ1貫~といった感じです。そうすると、心がワクワクするそうで、気付いたら眠りについているそう。別にお寿司じゃなくてもワクワクするものを思い浮かべるだけで、眠れない夜など無くなってしまうのです。

本書を読み進めていくと、あることに気づきます。それは、「もしかしたら修造さんは超ネガティブな人なのではないか」ということ。超ポジティブなら、そこまで思想でガチガチに固める必要はないはず。本人も書いてますが、本来の修造さんは超ネガな人。だからこそ、思考を良い方向に向けさせて元気ハツラツに活動しているのです。

本書を読み終わった筆者は、かなり勇気を貰えました。臨床心理学的にいえばクライエント中心療法的な要素(人は自己実現に向かっている)があり、一種のカタルシスを感じました。最近元気がない人、ポジティブに生きたい人は、ぜひこの本を手に取ってみてください。目の前の景色がきっと変わっていくと思います。


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