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東横インならぬ「東北イン」を発見

先日、とある用事で古川(宮城県大崎市)に行った時のこと。ふと街中を歩いていると、東横インならぬ「東北イン」を発見しました。本家とロゴもそっくり(上記写真参照)。

これはなんなんだろう?と思い、調べてみると、以下のような記事が。

もともと『東横イン』だったのですが、諸事情で『東北イン』に変わりました。ちなみに、僕が泊まった時に朝食で食べたミョウガの味噌汁が、めちゃくちゃうまかったです。ここでしか食べられません」

看板の書体は『東横イン』と同じだが、文字の色は『東横イン』が青なのに対して『東北イン』は赤。

東横インあるある対談~東西の東横インファン工藤さん、斎藤さん御対面 - ライブドアニュース

諸事情で東北インになったということですね。諸事情というのが気になります。

さらに調べてみると、東北インの公式サイトに以下のような記述が。

これまで、弊社「株式会社パンパシフィックインターナショナル」では、東横イン様に当ホテルを賃貸契約して参りましたが、今回の東日本大震災で、東横INN古川駅新幹線口も被災し、修復工事等のお話をしておりました矢先、弊社の前社長が急逝致しました。弊社から是非前社長の生前の意思を継いでホテル経営をさせて頂きたい、と東横イン様にお願いしましたところ、ご検討頂いた結果、東北復興の一助になればと、11月末日をもちまして、東横イン様の運営から、弊社に運営を譲渡させて頂く運びとなりました。
(中略)今後は運営母体が変わり、「東北イン 古川駅前」として、よりよいサービスと、快適なホテルを目指し運営してまいりますので、引き続きご愛顧の程よろしくお願い申し上げます。

運営会社変更に伴う重要なお知らせ (2012-11-31)

株式会社パンパシフィックインターナショナルが東横インに賃貸契約? よくわかりませんね。

実は東横インには、運営元とは別に建物を所有するオーナーが存在するようです。

建物のオーナーは、東横インの希望する建物を建ててくだされば、後は東横インが全て運営管理して固定家賃を払い続けます。建物オーナー様は、賃貸料で安定収益を得られます。

株式会社 東横インホテル企画開発

つまり、建物を建てるのはオーナー(企業)であり、それを東横インが賃貸して家賃を払うという仕組みになっているのですね。

上記の東北インの場合、もともとは旧・東横INN古川駅新幹線口の建物を株式会社パンパシフィックインターナショナルが所有し、それを東横インに賃貸していました。しかし、運営が東横イン側からパンパシフィックインターナショナル側に譲渡され、「東北イン」になったということのようです。

確かに、建物を所有しないと固定資産税が掛かりません。維持コストを減らすことができますね。これは東横インに限った話ではなく、ホテルルートインなども同じような契約をしている模様(下記記事によれば「リース型」と呼ばれる契約形態のようです)。

上記記事によれば、「フランチャイズ型」というものもあり、アパホテルやスーパーホテルはこれに該当するようです。ビジネスホテルにも様々な種類があるのですね。

偶然見つけた「東北イン」の建物から、ここまで話が広まってしまいました。機会があれば東北インに泊まってみたいと思います。

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