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薔薇色のアパルトマン、フランスの薔薇、薔薇散策。

南西フランス滞在中に見つけた、薔薇色のアパルトマン。まるで薔薇のクリームとホイップクリームでデコレーションされたケーキのような雰囲気がとっても可愛い!

横にいた夫に、「ねえねえ、もしも一棟全部が私のアパルトマンだったらさあ」といつもの私の妄想が始まり・・・まず名前は、皇后ジョゼフィーヌに仕え、「薔薇の画家」と呼ばれた、ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテにちなんで、ルドゥーテ館と呼ぼう。一階は、サロン・ド・テとキッチン。二階はアトリエ、三階はサロンと寝室。それぞれの部屋には薔薇の名前を付ける。バルコニーには、色々な種類の薔薇の鉢植えを。屋根裏は小さな書斎にするのもいいな。薔薇に纏わる本だけを蒐集したりして。

…des roses de la roseraie de L’Haÿ-les-Roses…

薔薇に纏わる本と言えば、大手拓次の「薔薇の散策」という薔薇で満たされた美しい詩群がとても好き。

翅のおとを聴かんとして 水鏡する 喪心の あゆみゆく薔薇。

欝金色の月に釣られる 盲目の ただよへる薔薇。

火のなかにたはむれる 真昼の靴をはいた黒耀石の薔薇の花。

「薔薇の散策」( 1936年発行 ? ) 大手拓次

こちらは、パリ郊外L’Haÿ-les-Rosesにある薔薇庭園。訪れた時は盛りが少し過ぎてしまっていましたが、朽ちゆく薔薇が混ざったメランコリックなローズガーデンも素敵でした。

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