見出し画像

内側から見た世界、外側から見た世界


「自分が止まっているようで焦っているんです」

「もっともっとできるようになっているはずなのに、このままで大丈夫でしょうか?」

この数日、こんな相談を立て続けにうけた。

私も時々そんな衝動に駆られるので、その気持ちは本当によくわかる。

でも、よくよく話をきいていると「あー、これは新幹線現象だなー」と腑に落ちた。

どういうことかというと、本人は以前と変わらず、これまでと同じように、毎朝毎晩通勤電車にゆられるように、同じ電車に乗っていると思っている。

でも、実際には、日々の学習や自己開示・探求が進んでいて、自分では気づかない間に加速し、新幹線ほどのスピードでどんどん目標に向かって進んでいるということ。

毎日クライアントさんの課題を見て、毎週面談をしていると、外野からはその進化が一目瞭然で、新幹線に例えるならば、一瞬で目の前を通り過ぎていくくらいの進化の速度だ。

でも、当の本人は、新幹線に乗り換えたこともにも気づいておらず、車窓から見える外の風景もそう変わっていないという。

そう、自分の体感や見える世界は同じなのに、外から見ると違って見える。自己評価と外部評価のズレが少しずつ起こってくる瞬間を目撃する。

そして、「内側から見た世界、外側から見た世界」の微細なズレの瞬間に「だれの評価軸を使って自分を認識すればいいのか?」という大きな岐路がたちはだかる。

・自分の直感を信じて、ほどよく肯定し、上手く波乗りを続けられる人

・自分の「できていない」という感覚を肥大化させ、自虐的モードに走る人

・完璧主義が発動されて、もっともっと自分を追い込み自己評価を下げる人

・客観的な視点からのフィードバック(とフィードフォワード)を受けて、自分と他者の視点の両方を自己評価に取り入れる人

・他人のアドバイスのみを信じて、自分の体感や直感を無視、放棄する人

自分の発する言葉で、相手がどの解釈をしているのか、注意深く聞いたりもします。

変化に立ち会えるとき、私自身も彼ら・彼女らの新幹線に同乗させてもらっているような、とても心地よく誇らしい感覚になれる。

でも、進化が速ければいいという話ではない。

要は、自分が見たい世界を自分の身体を使って見に行こう、実現しにいこうという自分軸をしっかり真ん中に据えた生き方のエネルギーの話だ。

エネルギーの精度や純度も徐々に高まって、上がったり下がったり、揺れたり揺らされたりと自然のゆらぎ(感情や心理面のアップダウン)も適度に経験しながら、行きたい方向に、見たい世界へ、体験したい感覚へ、どんどん進んでいって欲しいと願っています。

そのエネルギーを受けて、私もよりパワーアップできそうな予感のする7月のスタートです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?