150社落ちたアラフォーフリーランス、YOUTRUSTで正社員就職の巻
こんにちは。毎度おなじみいぬゆなです。自分が入社エントリを書く人生なんて想像もしてなかったですが、書いております。手が震えております。スモールライトで小さくなって服を着たままコーヒーで湯浴みするという普段なら使わないCOOLなサムネイルを採用したのも手の震えが止まらないからです。(コーヒー風呂に入るとき、服は脱ぐべきだろう、と思います)
わたし、会社員になりました。昔から知ってる人からすると信じられないという感じかと思いますが、事実です。
生まれてはじめて転職サイト・エージェントに登録しまくって、興味のある求人に応募しまくって、150社くらい落ちました。
最終的に「そろそろ諦めっか~~」って状況になったところでYOUTRUSTで来てたネトナン(スカウト)DMの話が進んでいい感じの会社に潜り込めたのでよかったんですが、この体験は何かしら参考になる人もいるかもなあと思ってnoteをしたためてみます。参考にならない人もドタバタ珍道中みたいな解釈でお読みください。
アラフォー正社員経験無しフリーランスマンが生まれた経緯
2008年。「就職氷河期」世代の最後らへんですね。新卒のタイミングで就職活動をせず、所属していた軽音楽サークルの先輩が請け負っていた仕事を引き継ぐ形でフリーランスのキャリアが始まりました。(朝まで飲んでてテストを寝過ごし、ちょうど1コマ分の単位が足りなくてひっそり留年しています)
いわゆるプロ志向でバンドをやっていて、時間を自由に使えるというのが
仕事の絶対条件だったんですね。当時はフレックスタイムやリモートワークを導入する会社も少ない時代でした。(エンジニアとか職種によってはすでにそこそこ導入されてたのかも。わからん)
事務所と契約するところまではいったのですがCDリリースまでは届かず、2015年ごろバンドを辞め、バンドでブログとかメルマガ担当してたしWebライターとかやってみっか~~って感じでまずはTwitterアカウントとブログを開設。なんとも軽いノリです。
首尾よく文章がそこそこウケていろんな繋がりもでき、スポーツや音楽の書き物仕事もいただけるようになり、そうこうしているうちに書き物より「自分もSNSやりたいんだけどどうしたらいいでしょか」的な質問を受ける機会が増え、アドバイスするとビックリするほど喜ばれ、そしたらそれをサービス化してみっか~~って感じでやってみました。
コロナ禍と、応援してるジェフユナイテッド市原・千葉のスポンサーになったっていうタイミングもあり、取材もいただけて大変ありがたかったです。
その後、個人でやってたことをスケールアップする流れで2020年SNSコーチ創業メンバーに。SNSコーチを離れてからはますますだらだらと過ごしておりました。
そして40歳を目の前にして、わたしは天啓に打たれたのです。
「正社員になってみてえ!!!!!自分ひとりではできない仕事してえ!!!!!圧倒的成長()してえ!!!!!」
当然いきなりひらめいたわけではなく以前から考えていたことです。
一人で仕事するのは気ままではあるし、良い部分もたくさんある。そして、組織で働くことの魅力もまたたくさんあるわけです。ここまでずっと気ままに過ごしてきましたし、チャレンジしてみるのもいいだろうと。
普通は会社員→フリーランスがチャレンジなんでしょうけど、フリーランス→会社員はめちゃくちゃチャレンジですよ。わたし組織の中でやっていけるかしら、部署ごとの軋轢とか大丈夫かしら、お局様とかいないかしら、ってなもんです。
例えば、組織内の情報伝達ミスなんて皆無なわけですよ。自分が発信して、自分で受診して、自分で申請して、自分で承認して、自分で全部決めるから、組織内情報伝達率100%。当たり前ですね。あっあの件忘れてた!やべえ!ってことはしょっちゅうでしたけどね。(申し訳ありません)
ガッツリ組織に関わるということだけならフルコミット業務委託とかの選択肢もありますが、就職活動・転職活動自体したことがないですし、自分の市場価値()を確認するためにもレッツ転職初体験!という気持ちでした。
12月頃から寒気は感じていたわたし
順調に2ヶ月で150社落ちる
2月に入ったあたりから本格的な転職(就職)活動を開始し、ビズリーチ、リクナビ、エン転職、リクルート、Green、Geekly……検索して上位表示されるような転職サイトには片っ端から登録しました。そんなに有名じゃないところも含め、エージェント登録もしまくりました。たくさん求人紹介してもらいました。全部落ちました。サイトごとにプロフィール入力フォーマット違うから手入力もたくさんしたのに!うぎぎ!
とはいえ、「まず100社落ちる」ことを目標というか目安にしていたのでショックも何もなかったというのが正直なところ。まあこんな感じだよな~という受け止め方でした。求人の探し方としては
という感じで、ざっくり条件を入力してソート→目視で名前聞いたことある会社とか良さげな求人をピックアップして応募、という流れを繰り返しました。AIやエージェントからのレコメンドもすべて目を通し、条件に合うところは全部応募。大手企業から従業員数20人くらいの企業まで、規模はさまざまでした。
書類通過して面接してもらえる企業さんもいくつかあったんですが、通過率でいうと3%くらい。
書類が通ったのは飲食チェーンのSNS担当、マーケ支援会社のSNSディレクター(これは惜しかったっぽい)、スマホゲームのSNS担当、占いサイトのSNS担当、あとLinkedInでスカウト来た外資系スマホゲーのSNS担当。
面接を通して「こいつにどんな仕事をやらせたらいいか企業側もわからない」というムードがビンビンに伝わってきました。SNS担当として発信させるのはいいけど、それが売り上げに繋がるのか、ブランディングに適うのか、みたいな。
僕もバカ正直に「ユーザーとコミュニケーションを取りながら、SNSまわりを今より良い状態には確実にできます。でも売り上げに繋がるかはわかりません」とか答えてたので、そりゃ落とすよねって感じです。でも嘘はつきたくなかった。正義感とか高潔な精神とかではなく、本当にわかんないので。入社できたとして、売り上げ増えねーじゃねーかって怒られたくなかったし。
「当面の売り上げ増やしたいなら僕を雇うんじゃなくてそれにかかるお金で広告出してください」みたいなことも言ったかもしれません。いや本当、喧嘩売ったり落とされるために言ってるわけじゃないですよ。ちゃんと「長期的に見ればユーザーとオープンな場所でコミュニケーションできるツールは必要です。その面では確実にお役に立てます」みたいなことも言ってるはずなんで。多分。トータルで考えて"求人とマッチしなかった"(お祈り)ってことなんだと思います。
選考通過させるわかりやすい理由を作れなかった、とも言えますね。職務経歴書に書ける「◯◯の広告運用を担当して□□円の予算で△△売り上げを増やした」みたいな実績がぜんぜんないですし。
自分が企業側になってみた今、"この部門で明確に売り上げを作れる"とか、"いま人が足りてないこの部門に必要"みたいな人材じゃなければなかなか選考は進まないよなーと実感できております。選考するにも人事を中心に時間をとられるわけなので、もしかするとポテンシャルあるかも~?くらいの温度感だと難しい。20代だったり、前職の業界とかによってはガンガン獲ってみようって企業もあるだろうけど、世の中的に採用費は高騰し続けてて、攻めの姿勢の企業っていうのは多分減ってる。(営業会社とかだとむしろ増えてる肌感覚だけどそっち系は転職候補に入れてなくてんがくぐ)
要る?要らない?どうだろ?何ができそう?よくわからん?SNS詳しいのはわかったけど、うーん……みたいな感じで、面接に進んでも1次は通過するけど最終で落ちる、みたいな状況でした。
新卒フリーランス→20年近くひとりで生きてきた"いびつな人材"
会社のみんなでジグソーパズルを作るとしたら、僕はもしかしたら面積的には大きいかもしれないけどチーバくんみたいな形のピース(人材)なわけです。普通のパズルでは出てこない、子供向けのパズルでしか見たことないような形。他の人のピースと噛み合うかもよくわからない。
ちょうど北海道みたいな形の空白(欲してる人材)がある企業が都合よく見つかる確率、相当低いですよね。わかってたんだけど、100~200社くらい当たれば1社くらいあるんじゃねえか!どうだ!って思っておりました。ありました。
スマートシェア株式会社。2011年設立、SNSプラットフォームOWNLYを主力サービスとして、開発や事務局機能を受託したり、結果的に貴社のSNSのお悩み何でも解決しますという感じの会社でございます。
ホームページを見てもらいますとわかる通り、スマートシェアのクライアントは、まともな職歴のない僕みたいなフリーランスではなかなか関わることがないであろう大企業だらけ。俺あそこと仕事してるぜ!っていくらでも言えちゃいます。(別に俺まだ入社してから何もしてないから言わないけど)
SNSキャンペーンツールが主力サービスの会社ということで、多少カタいイメージがあったんですが、実際の仕事はルーチンワークとは程遠いものです。クライアント企業によって事情はさまざま。基本的には売り上げを増やすためにキャンペーンを打つわけですが、すでにそのためのやり方を確立している企業から、そもそもSNSアカウントを立ち上げるところからサポートする必要がある企業まで。必要な知識は広告・マーケティング・SNSの分野にとどまらず、流通や法律についての知見が必要な場面もあり、まさにちょうどチーバくんみたいな形の空白がある会社でした。
自分のSNS(特にX)の知識も活かせるし、ずっとひとりだったことで鍛えられた行動力も重宝されるし、(おそらく会社組織の中では奇抜な)発想ひとつひとつをええやんええやんって感じで進められる自由な風土もあり、こりゃええわいって感じで日々過ごしております。特に先方のSNSを分析する段階ではすでに結構活躍できております。多分。
特に、ライフワークにしたいと思ってるSNSを使ったスポーツ系スポンサーアクティベーションの支援について。すでに施策の選択肢として持っている企業様との取り組みが結構ありまして、そのうち何かしら形になるんじゃないかなあ(全体的に曖昧)と思っております。
僕が入る前ですが、宇都宮ブレックス様とはこんな取り組みをさせていただきました。
リボンビジョンにX(旧Twitter)の応援メッセージを表示するやつ。こういうの、近年はいろんなアリーナで見かけるようになった気がします。
あと、スポーツ系以外で面白いのはこれ。
エアーマンが!!!!!!!倒せねえ!!!!!!!!弊社がこのコラボの開発を担当させていただきました。
ドット絵、いいですよね。30代後半~40代以上くらいがリアルタイムにファミコンをプレイしてた世代だと思いますが、3Dが当たり前になった現代にドット絵ゲームをプレイする時間こそ至高です。
と、急に宣伝パートを挟み込みましたが、いい会社に拾ってもらえてラッキーでございましたという話です。今のところ健やかに働いています。
いまフリーランス→正社員を狙うならユートラが一番よさそうじゃない?という話
その拾ってもらうきっかけになったのが、何を隠そう今をときめくYOUTRUST。(以下褒めちぎりますが金もらったりしてません)
もちろん業種・職種等々によるんですが、あんまりキレイじゃない経歴というか、正社員→正社員の転職歴だけが書かれた職務経歴書をお持ちじゃない方々にとっては、ユートラがいま一番使えそうな肌感覚があります。
履歴書・職務経歴書で判断されづらいっていう意味ではキャリアSNSならどれでもよくて、それこそLinkedInでもWantedlyでもいいんですけど、ユートラは後発ってこともあって今は「企業側も求職者側も、いろんな意味で感度の高いユーザーしかいない」んですよね。一定の感度、一定の価値観がまだ共有されている状態。
先日20億調達のニュースがあってからは新規ユーザーもかなり増えたみたいなんですが、とはいえこれからのサービス。それはネガティブなことではなくて、今の時点で活用してる企業と人材は価値観がマッチしやすい部分があるよなーと。(ユーザーが増えるにつれてその長所は薄まっていくんだけど、そうするとまた別の長所が出てくるやつ)
今のところ利用企業はIT・Web・スタートアップ系が多くて、職種はマーケ・人事・広報が多いっぽいです。あとエンジニアも多いのかな。こういうとき僕が考えがちなのは、逆にまだ少ない職種の人間はレアリティ高いから活用一番乗りできるよなとか、そういう思考です。そういう思考を持った人間はいま手を付けといたほうがいい。
さあ、興味を持ったあなた。求人検索機能で引っかかった、興味がありそうな内容の各種カジュアル面談・求人にいいねを付けまってみましょう。大量に連絡が来るはずです。来なかったらごめん。少なくとも僕の募集にいいね来たら連絡します。
ユートラでの僕へのスカウトDMは、取締役の金谷が「SNS 活用」とかそういうワードでユーザー検索して引っかかったみたいで、僕のプロフィールを見て連絡くれたっていう流れでした。履歴書も職務経歴書も確認は後回し。
別に自分の履歴書・職務経歴書が弱いとかダメすぎるとは思わないんですが、そっち見るより先にプロフ見て直接話させてもらえたらスムーズだよなって思う部分が大きいです。そういう人!そういう人なのよ!キャリアSNSに合うのは!きっと!
入社してから知ったのですが、スマートシェア社とユートラ社は隣のビルにありまして、ひたすらに縁を感じているところです。渋谷の華やかなエリアとはちょっと離れたところにあります。むしろ静かで良い感じです。
(本当に偶然です。ステマじゃありません。ほんとです)
ということで。自分みたいなアウトローなキャリアを積んできた人間には、キャリアSNS、特にユートラがオススメですよという話でございます。弊社も今後ユートラをガッツリ使って採用していくと思います。
なんやかんやで自社とユートラを謎に宣伝しまくる流れとなりましたが、既存転職サイトに関してはただただ150社落ちたっていうことしか言いようがないんですよね。エージェントさんたちはそれぞれしっかりやってくださったんですが、企業様にどうにもハマらず。
ユートラの場合は「企業がユートラで採用する」っていう時点で自分と価値観がマッチする部分が大きかったということだと思います。良い悪い、強い弱いという話よりは、合う合わないという感じだなーと。
なので、もし一般的な転職サイトとかエージェントでうまくいかない人がいたら、ユートラ一回試してみるのアリだと思います、ということでしたー。聞きたいことあったら個別に連絡くれたら何でも答えますのでX(旧Twitter)のDMとかユートラのこちらからご連絡くださいー。
さて、弊社は副業禁止ではないので個人としても何かあればやりますって感じではあるものの、SNSに関することであれば個人より会社としていろいろご提案できると思うのでどしどしご連絡くだされ~~(さらに宣伝を重ねて〆)
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