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《ようかいけんきゅうけいかくしょ》 大学院受験の巻 〜計画書のなかみ・その1〜

前書き
わたしは、『妖怪の音』について研究しようとしていて、いくつかの関連記事を《妖怪と音を巡る旅》というマガジンにまとめています。いつか論文を書きたい、というのが目標です。

前回は、その一歩を踏み出すよ〜放送大学の大学院受けるぜ!ということで、面接試験の前にこんな振り返りをしていました。

面接を目前にして、かなり緊張してたんだけど、来し方を振り返ることで「受験するってことだけでもエライ!」と思えてラクになった。そんな話でした。

振り返る&書き出すって、大事だね。

放送大学大学院受験の巻、今回は計画書の内容をいちど書き残して置こうかなと思っています。長くなりそうなので、その1です。

研究計画書の概要

まず簡単に、放送大学大学院への出願時に必要な研究計画書の項目は以下の三つでした。
【志望理由】(700字程度)
【研究題目】(40字)
【研究計画】(1000字程度)
募集要項では、とにかく具体的に書くことが求められていました。
「妖怪と音の研究したいで〜す」じゃだめ。あたりまえだけど。
上の三つの項目を、これから何回か小分けにしながら振り返っていこうと思います。

研究テーマ〜何を研究するのか〜

研究テーマは、こちらです。ばーん。

「不確かさ」によって発現する創造性についての考察
〜妖怪の音世界からのアプローチ〜

いやあ、研究のタイトルってどうしてもイカツクなるね〜。
わたしのなかでは、もっと柔らかいものでいたいのだけど、こういうのってどうしたって固くなるものなのかしら。

キーになる言葉は、「不確かさ」「創造性」「妖怪の音」
ほんとうは、「聞く」という言葉も付け加えて四つなんだけど、字数制限が40字だったのでやむなく削った覚えが。

さて、このタイトルだけではぜんぜん分からないよね。
これからゆっくり分かるようになるので(たぶん)、どうか気長にお付き合いください。

研究の理由〜なぜこの研究をしようと思ったか〜

わたしの人生のテーマだと言ってもいいくらいのことがある。それは、不確かさ、曖昧さ、弱さ、境界性、多義性、こういった言葉で語られるもの。

この「不確かさ」みたいなものがわたしの核になっている。いま、わたしはひとつこの核にアクセスする道具として、音楽の即興という表現を持っている。即興はいつも不確かで揺らいでいる場だ。

音楽表現にくわえて、もうひとつ、「不確かさ」に繋がるものを持ちたい。そう考えたときに出てきたものが、学問だった。学問をとおして、わたしは「不確かさ」という自分の人生のテーマを表現したい。アクセスしたい。学問を通した表現が“論文”だと思う。

これが、研究のなかみ云々のまえに「そもそもなぜ学問をしたいのか」のわたしの答え。

「でも不確かさっていったい何のこと??」と思った方いらっしゃると思います。まだうまく説明できません。ちゃんとそれを、これから言語化していきたいと思っています。もっと言うと、それはライフ・ワークみたいなものだと思ってる。

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「不確かさ」にまつわる話をしだすと止まらないので、この『大学院受験の巻』では、あくまでも計画書に沿って話しますね。

計画書には、志望理由を記入する欄がありました。つまりは、なぜ「妖怪の音」を研究しようと思ったのかを書くところ。
先に書いたように、理由にも具体性が求められる。具体性というのは、自分の人生のなかで、どういったストーリーで「妖怪の音」を研究したいと思うようになったのか、という点だ。

募集要項には、こう書いてありました。

例えば、「現在の職務との関連、あるいは社会生活の中で、研究題目に関わる問題を深く考えるに至った経緯(中略)」などを具体的に記入してください。(放送大学大学院2020年度修士全科生「学生募集要項」より)

ね、これって、自分の人生でなぜその疑問を抱いたかということなんだと思う。社会一般的になにか問題とされているから、とかではなくて「なぜほかの誰でもない自分がそれを考えることになったのか」という当事者性が大事なんだと思う。
大事なんだというのは、試験対策としてとかそんなことではなくて、学問を志す者にとって。わたしにとって。わたしの人生にとって。


さてさて、今回はここまでにして、妖怪と音の研究のもっと前の段階、わたしの人生の大きなテーマとして「不確かさ」というものがあるよということを押さえつつ、次回に具体的な志望理由を振り返ってみたいと思います。

ではでは〜♪








写真出典  "Lamy Fountain Pen" photo by Edgar Omar 

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