イベール1

世界への前奏曲のような、小さな音楽たち。Part.2 星たちの子守唄


前奏曲は、物語でいうとプロローグ。

プロローグのあとに、物語が始まる。

はるかに広がる世界を、どきどきしながら覗いてみる。

そんな気持ちにさせてくれる、プロローグのような音楽を紹介していくシリーズ、2回目です。

 わたしはピアノをよく弾くけれど、そんなに難しい曲は弾けない。

 シンプルで綺麗な曲を探すのがずっと好きだった。
 日本で出版されているものは有名な曲ばかりで、すぐ飽き足らなくなった。地方にいたから、海外の楽譜はほとんど無かった。

 なにかの用事で大阪にいくときには、『ササヤ書店』に寄った。
 音楽好きな父が教えてくれた楽譜屋さん。あとで知ったのだけど、その界隈ではとても有名なお店らしい。

 はじめてお店に入ったときは、ぎっしりと棚に詰め込まれた楽譜の数に、わたしはほんとうに興奮した。

 日本では出版されていない、すてきな曲を書いている作曲家を見つけると、それは宝物になった。

 今日は、その宝物のひとつを紹介します。
 曲名は、《星たちの子守唄》。

 
 フランスの作曲家、ジャック・イベールさんが書いた《小組曲》というピアノ組曲のなかの一曲です。


 ね、いい曲じゃない?

 つぎは何を紹介しようかな。


 それではちょっと早いけど、おやすみなさい。





今回ご紹介した曲について
作曲家:ジャック・イベール(Jacques Ibert 1890-1962)
曲名:Petite Suite en quinze images(15のイマージュによる小組曲)から
   Berceuse aux étoiles(星たちの子守唄)
演奏:Jean-Yves Sebillotte (アルバム:IBERT Miniatures)

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