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「良くなっている」に目を向ける

昨日は「ネガティブ本能」について書きました。
人間はネガティブな情報に心を奪われやすい。
だからネガティブな情報は広まりやすい。

これは、実は人を見る時にも同じことが起きているのではないでしょうか。

相手の「どこ」に目を向けるか

我々が人を見る時に、どこを意識して見るでしょうか。
一緒に働く仲間、お客さん、家族、友人。

必ず人にはその人にとって「良いところ」と「悪いところ」があります。
(全ては個性であり、良い悪いの判断は受け取り手次第なの。あくまでも「その人にとって」の良い悪いがあります)

そのどちらに目を向けてるかは、見る人の問題です。

あなたが嫌いな人、あまり得意じゃない人、あまり上手くコミュニケーションが取れていない人に対して「なんとなくネガティブなイメージ」を持ってはいないでしょうか?

なぜその人が苦手なのでしょう?
感情が先行していないでしょうか?
そのエビデンス(根拠)はありますか?
同じぐらい「ポジティブなところ」はないでしょうか?


ルビンの壺

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ルビンの壺(ルビンのつぼ、Rubin's vase)とは、1915年頃にデンマークの心理学者エドガー・ルビンが考案した多義図形。背景に黒地を用いた白地の図形で、向き合った2人の顔にも大型の壷(盃)にも見えるという特徴を持つ。

これは有名なルビンの壺ですが、その図を「壺」だと認識している時は「顔」を見るのは非常に難しいです。
反対に「顔」だと認識している時は「壺」を見るのは非常に難しくなります。

つまり、2つの側面を同時に認識するのは難しくどちらかを認識している時はもう一方は背景化しやすいということです。(ルビンの壺では「図」と「地」という考え方です。)

苦しい時ほどポジティブな面を見よう

我々が生物である以上、ネガティブな側面に目を向けやすいのは必然かもしれません(ネガティブな面、リスクを意識した方が危機対応に繋がりやすく生存の確率が上がる)

日常生活で考えれば、何かに失敗した時、体調が悪い時、傷つけられた時、プロジェクトがトラブルを抱えている時などの苦しい状況にある程、危機に対応するために「ネガティブな側面」に目を向けやすくなります

しかし、それは長期的に考えればあまり得策ではありません。
一時の「心の反応」にとらわれて、後で冷静に振り返ってみたら「なんであんなことを言ったのだろう?」となることがないでしょうか。

心が折れそうな時ほどポジティブな面に目を向けましょう。

かならず人はネガティブな面とポジティブな面を両方持っています。どんな人だって好きな所や嫌いな所があります。

別に誰かを好きになったり嫌いになったりする事は人間として自然なことです。ただ、ちょっと立ち止まって自分が相手のどこを無意識的に見ようとしているのか考えてみてください。

もしネガティブな面ばかりにとらわれているならば、逆を見てもいいのかもしれません。

成長中である

これは、人材育成においても非常に大切な考え方です。
それ以上に一緒に働く仲間を見る時に、もちろん課題に目を向けることも必要です。しかし、それ以上に才能や強みを見るのは大事なことです。
強みを伸ばし、それを活かし合うことは強いチームを作っていく上で不可欠です。

ただ、中々ポジティブな面が見つからない時もあるでしょうし、イライラする時もあるでしょう。
そんな時は「今はまだ上手くいってはいないけど、良くなってきている所はないか?」と考えてみて下さい。

昨日も書いたように「悪い」と「良くなっている」は両立します。
現在の「事実」としては良い結果成果は無く、スキルや知識は不足しているかもしれません。しかし、人は成長します。

人材育成は10年ひとくくり。
何かに取り組みだして、10年経ってやって目に見える変化が現れてくるぐらいの時間がかかります。
これは自己変革も同じです。
人間の変化には、どうしても時間がかかります。

苦しい時、しんどい時、上手くいかない程「ポジティブな面」を見て進んでいきましょう!


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