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2021年のジェフのスタッツデータを勝手にグラフィック化してみた vol.5 〜チーム編〜

こんにちは。ジェフサポーターのいぬきちです。
現在「ジェフのスタッツデータを勝手にグラフィック化する」という企画を勝手に進行中でこちらはその記事になりますw

公開済みの記事はこちら

※スタッツデータのソースはFootball LABのデータを利用しています。
Football LAB様!非常に助かっております!ありがとうございます!


今回は当企画の集大成となるチーム編をお届けします。
チーム編のグラフィックは尹晶煥監督1年目となった2020年のデータとの比較をテーマに作成しました。2年目は一体どうなったのでしょうかね!
それでは早速グラフィックを見ていきましょう!

1.チーム成績

2021年と2020年のチーム成績の比較は数字のみでシンプルに表現。決して手を抜いた訳ではないですよ(^^;

尹晶煥監督2年目の成績は8位でした。2020年の14位から6ランクアップ!
順位が上がったこともありどの項目も2020年より良い数値を残しています。
特に良かった項目が負け数と失点数の減少でしょう。
2020年と比較して9敗減少、失点数は15点減少と守備面の成長が寄与したと思える結果が出ています。

課題としては、せっかく減らした負け数を勝ち数に転換できなかったことです。9敗→2勝7分けで勝点13ですから仮に全部勝利した場合の勝点27と比較すると14点も失っていることになります。
この14点があれば総勝点は80となり自動昇格の可能性も見えてきます。

なぜ勝ちに転換できなかったのか。その原因は、得点数でしょう。得点数に関しては2020年から1点しか増えていません。
守備の成長によって負け難いチームにはなりましたが、勝ち切るチームになるためには得点数を増やすことが必要です(または失点数をもっと減らすかですね)。

昨年後半戦の戦い方を見るとチームとして得点を増やしたいという意向を感じます。ただし、攻撃的になりすぎて守備が疎かになることを尹さんは良いとしないでしょう。
2021年の守備面の成長を崩さず維持しつつ、どれだけ得点数を増やせるかというのが今年の結果を左右する大きなテーマになるでしょう。

2.順位推移・勝点推移

順位推移と勝点推移は折れ線グラフで作成。
順位推移では2位に昇格ラインを、勝点推移では昇格目安勝点(5試合10点とよく言いますよね。1試合平均だと2点です)のラインを引きました。
こうして見ると2021年も昇格ラインにはかすりもしていないことがわかります(^^;

特に2021年は序盤でかなり躓いたので、結果的によく持ち直したなと思っちゃいます。21位になった時とか前年より成績が落ちる可能性も見えてきて「尹さん今年で解任されちゃうかもな〜」って思ってたことを思い出しますからね…3年目を迎えられて本当によかったです!

勝点推移を見ると大体30節辺りまでは前年とあまり変わらずだったのですが、その後に勝点を伸ばすことができましたね。これはみなさんご存知の13戦負けなしの期間ですね〜。負けないって素敵ですね〜w

2022年はぜひ昇格ライン付近で上位を争う展開を希望します!
そのためにも開幕スタートダッシュが必要になるのでクラブ一丸となってがんばってほしいです!

3.ホーム&アウェイ比較

こちらはホームゲームとアウェイゲームの成績を比較したグラフィックです。またまた数字でシンプルにw
ちなみにアウェイボックスの色は2ndユニフォームの色にしています。

2021年もホームゲームよりアウェイゲームの方が勝率が高かったです。
まあ2020年のホームで11敗よりはまともな成績になったのでその点は評価したいです。サポーターしては盛り上がりにかけるのでホームの勝率は上げてほしいところですが(^^;
尹さんもっと選手に喝入れちゃってくださいw

4.得点&失点パターン

得点&失点パターンは数字と円グラフで作成。詰め込んだので少し見にくいですがご了承ください。

得点パターンは前年から1得点しか増えていないのであまり代わり映えしませんが「ショートパスから」4得点増、「クロスから」3得点増とこの2つのパターンの増加値が大きいといえます。
後半戦はボールを持って押し込む展開の試合が多かったのでそれが影響していると思います。さらに福満・末吉で固定されたWBの攻撃面の向上がクロスからの得点増加に貢献してそうです。

一方、「セットプレー直接」4得点減、「スルーパスから」3得点減が減少値の大きいパターンですが、これは田口不在の影響が大きかったのだと思います。田口のプレースキックやパス技術はチームの武器の一つなので今年はフルでがんばってほしいですね!

失点パターンは前年から15点減らしていることもあって改善された点がいくつもあります。
特に「PK」「スルーパスから」「こぼれ球から」の失点減少はペナルティエリア内の守備が改善されたといえると思います。

一方、3バックになったわりに「セットプレーから」と「クロスから」の失点が減っていない点は課題といえます。山形からきた大和田コーチがセットプレー関連を引き受けてくれる?ようなので改善に期待したいですね!

5. Chance Building

Chance Buildingは、その名の通りチャンス構築に関するデータです。
Football LABさんによるデータの定義は以下になります。

攻撃(回数):ある特定の状況において例外はあるものの、ボールを保持してから相手チームに渡る、もしくはファウルやボールアウトで試合が止まるまでの間を1回の攻撃とする
シュート:データスタジアムが独自に集計したシュート数であり、公式記録の数値とは異なる
チャンス構築率:上記のシュート数÷攻撃回数により算出
ゴール:得点となったシュートの数。オウンゴールは含まれない
シュート成功率:上記のゴール数÷シュート数により算出

https://www.football-lab.jp/summary/team_ranking/j2/?year=2021&data=chance

まずは攻撃のデータですが、全体的にリーグ平均並といえますが、攻撃回数、シュート数、チャンス構築率が伸びていますね。
この内攻撃回数は、前にロングボールを蹴りまくった場合でも回数が伸びてしまうのでこの数値単体で評価するのは難しい※ですが、ここにシュート数を絡めて算出したチャンス構築率をメインに評価するとチームの攻撃面の良し悪しが判断できます。
※例えば、攻撃回数のリーグ1位は秋田の125.1回ですがチャンス構築率では8.3%でリーグ最下位です。

2021年のジェフは2020年と比較してシュート数が1試合1.7本増えてリーグ平均を超えました。その結果チャンス構築率も1%伸び、リーグ7位の記録を残しています。
このデータからシュートまで持っていけるチームへ成長したことがわかります。

とはいっても昇格した磐田と京都(両者ともにシュート数15本以上、チャンス構築率は12.7%)と比べると高い数値とはいえません。
また、シュート数が増えてもゴール数が伸びなかったため成功率は下がっています。やはり2021年は決定力に課題があったといえます。ここをどう伸ばせるかが2022年の結果を左右する鍵となるでしょう。

一方、守備面ですが被攻撃回数でリーグ7位、被シュート数は1試合9.6本と10本以下でリーグ3位を記録し、攻撃させないシュートも打たせないという守備ができていたことがわかります。
その結果、被チャンス構築率は8.4%とリーグ平均より2%近く低い数値を叩き出してリーグ5位の記録を残しました。
失点数もリーグ3位ですから、2021年のジェフはチャンスを作らせない守備を構築し、守備面で大きく成長したといえますね。

6. Chance Building Point 

スタッツデータ最後は、選手スタッツでも取り上げたChance Building Pointです。
その年の項目1位と比較してチャート化しているため数値が伸びていてもチャートでは2020年より低くなっている項目もあります。

2021年はゴール値、守備値、セーブ値以外はすべて数値が伸びています。
特に攻撃値、パス値、ドリブル値、シュート値の伸びが大きい!
後半戦で押し込む展開が多かった事が攻撃値やパス値に影響していると思います。ショートパスからの得点も増えましたし、ロングボール一辺倒だった2020年からチームの攻撃スタイルが変わったことがわかりますね。
ただしクロス値の高さは健在なので今のチームにとってクロスからの得点はひとつの武器といえます。

また、数値が減少した守備値とセーブ値も悪い数値とはいえません。ひとつ前で取り上げたChance Buildingのデータからも分かる通り、守備面で相手にチャンスを作らせなかったために守備値やセーブ値が大きく伸びなかったのだと考えられます。

チームデータのChance Building Pointに関しては、選手スタッツだけではわからなかったことが読み取れます。守備値でリーグ8位や17位の選手がいてもチームではリーグ19位ですからね!
両者を見比べて各選手のチームへの貢献度を深堀りしてみるのも面白そうですね!

おまけ

気になったデータをおまけとしてまとめました。
逆転勝利なしはちょっと何とかしてほしいところですw

2/17にアップされたジェフトークの中にあった鈴木GMの発言で、

"…主体的にボールを持ち、主導権を握り、攻撃のバリエーションを増やすフットボールを表現しなければなりません。尹監督とは、平均ボール保持率が50%を超えるフットボールを目指そうという方向性をはっきりと共有しました"

https://jefunited.co.jp/news/2022/02/club/164508576015358.html

という具体的な方向性が語られています。
実際2021年はどうだったかというと勝利した17試合中12試合が50%以下。先制した試合にいたっては17試合で50%未満というデータとなっています。

先制後は無理をせず相手にボールを持たせてカウンターを狙うサッカーをしていた印象なので、先制後もボールを握る時間を高めるとなるとかなりの変化を加える必要があるのでは…(^^;
シーズン終了後にどうなっているか気になりますね。

まとめ

チームスタッツは2020年にもグラフィック化していたこともあり、比較をテーマに作成しましたがデータから成長が見られた年になりました。
やはり成績が上がっているとグラフィック作成にも熱が入りますw
昨年は作らなかった選手スタッツにも取り組んでいるのですから我ながら熱量がハンパないですよ!めちゃくちゃ疲れましたけどねw

そして今季は、尹晶煥監督3年目!少なからず結果が問われる年になると思うので、ぜひ良い成績を残してほしいです!
来年またこの企画をやれるかはあなたたちにかかっているのですよ!(謎の上から目線)

それでは最後までお付き合いいただきありがとうございました!
あなたのジェフユナイテッドライフに幸あれ!

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