【密着】ホテルマンの1日
こんにちは。
現役ホテルマンVtuberの犬養です。
本日はホテルマンがどのような生活を送っているのかを紹介します。
ホテルにより様々な勤務形態があると思うのであくまで一例として考えていただければ幸いです。
9:00 起床・朝食
おはようございます。寝坊でもなんでもないです。
ホテルマンのシフトはそもそも、早朝(もはや未明?)から夕方頃までの早番と、昼過ぎから深夜までの遅番と、その中間に当たる中番、そして夜勤があります。
旅館なんかだと中抜け(朝食の営業に入り、日中長めの休憩をとって、夕食の準備からまた戻る)でのシフトもあります。
私は現在遅番で出社が遅いので、日により多少の前後はあれど9:00頃起床しています。
12:00出社・チェックアウト対応及びチェックイン準備
チェックアウトも終わった昼過ぎに出社します。日によっては11時頃のチェックアウトラッシュに出社することもあり、出社早々トップギアに持っていかなければならず結構ヘビーです。
チェックアウト後のフロント業務はというと一度ここでレジ締めをすることが多いと思います。
チェックアウトは一番レジのお金が動きます。怒涛のチェックアウトで精算漏れや精算ミスが有った場合は早急な対応が必要になるので、計上金額がずれていないかをチェックします。
また同時にチェックインの準備が始まります。
客室アサインを事前にする施設であればアサインに不備がないかの最終チェックをしたり、そうでない施設ならこのタイミングでアサインしていったりします。
その他カウンター内をチェックイン時に渡す鍵やパンフレットを準備したり、荒れたロビーやエントランスの荷物の台車を整理したりします。
客室が多い施設ですとアーリーチェックインのニーズも多く、常に清掃スタッフの動きと清掃の進捗を確認しつつ、清掃が完了したお部屋に通していきます。
(※アーリーチェックインは別途料金が発生することが多いです。)
15:00 チェックインスタート
ホテルの形態によりますが、客室や館内、リゾート内での滞在が充実しているホテルですとホテルステイメインにお越しになる方も多く、15時や16時のチェックイン開始からすぐにチェックインゲストが賑わいます。
客室の清掃が完了していることを確認し(清掃が遅れることもしばしば)
チェックインを行っていきます。
チェックインは時間と手厚さの配分に注意が必要な難しい業務です。
1件1件に時間をかけると、最初の方はまだしも列でお待ちの方を待たせてしまい、遠方からお越しで疲れている状態が長引きクレームに繋がるケースもあります。
かといって1件1件を必要最低限の案内だけに留めると後々「ルームサービスは何時までなんだ」とか「レストランは館内着で行って良いのか」とか質問が来たり、「チェックインの説明が少なく滞在が楽しめなかった」とアンケートが返ってきたりします。
マネージャーはチェックインの時間ごとの混雑具合を予想しながらシフトを調整し、チェックインスタッフはゲストの様子を見ながらチェックインにどれだけ時間をかけるかを考えながらチェックインを行います。
尚、チェックイン中はさりげない会話からゲストの情報やニーズを引き出し、ゲストが楽しめる滞在になるようにします。
利用目的が誕生日だったり結婚記念日だったり、最近ですとコロナで海外にハネムーンに行く予定だったのをキャンセルして国内で楽しまれる方もいらっしゃいます。
その他アレルギーや妊娠中などの情報が事前にわかっておらず、チェックイン時に判明した場合は、詳細な情報を確認します。
特に妊娠中のお客様はどこまで食事を制限しているかが本当に様々で、まったく制限していない方もいれば、生肉、生魚、生卵やカフェイン、アルコールなど細かく食事制限をされている方もいらっしゃいます。
内容によっては夕食や朝食の内容の一部変更が必要になるので、キッチンのスタッフと連絡をとりながらできるだけ対応できるように致します。
17:00 休憩・昼食(?)
チェックインが少し落ち着いた頃合いに休憩です。
休憩時間はチェックインの状況次第で日によって変動します。
基本的にはスタッフ用の休憩室で休憩、仮眠室が併設されていたりもします。
スタッフによっては出勤に使用している自分の車の中でのんびり休む人、いっそそのまま車で一度家や寮に帰る人などもいます。
18:00 残りのチェックインの対応、未着ゲストの確認
ホテルの規模にもよりますが、遅めに到着される方ももちろんいらっしゃいますので、休憩後も引き続きチェックインを行います。
また、19:00や20:00になってくると、未着ゲストは無事に到着されるのか、当日キャンセルやノーショウ(キャンセルではなくチェックインに来ない)のか、ホテルによってはお電話をする場合もあります。(夕食を予約している場合などは特に)
また、滞在中のゲストから様々な内容の電話がかかってきます。「ワイングラスやクーラーがほしい」「体温計を借りたい」「アイロンをかけたい」「隣の部屋がうるさい」などなど。
基本的にはチェックインが落ち着いてる間にこれらの部屋入れやルームサービスの対応を行います。
22:00 レジ締め・退勤
レジ締めをこの時点で行うか、夜勤が深夜に行うかはホテルによって分かれると思います。
ただこの時間になるともうほとんどレジのお金も動かないですしチェックインも終了しているほか、夜勤は短期スタッフやバイトのホテルも多いため、社員がいる間に重要な作業を終えるという意味でこれらを済ましてから退勤するパターンも多いのではないでしょうか。
日によってはチェックインが立て込んでその時間にやるはずだった業務がまんま後ろ倒しになり帰るのが遅れたり、フロントマネージャーとして謝罪対応に入ったりとか、オペレーションの変更とその共有をするとか、
いろいろなトラブルやイレギュラーの対応を行うため、23:00あるいは24:00頃退勤することもしばしばです。
23:00 帰宅・夕食(?)
朝起床が遅かったですが、その分夜も遅いです。
23:00頃帰宅し、それから夕食、お風呂に入ってのんびりしている間に1:00。
この記事はあくまで一例ですので翌日の出勤も12:00ではなく10:00や9:00の場合もありますから、そうなってくるともう家事や趣味の時間に充てている場合ではなく、最低限食事と風呂だけ済ませてもう寝る、なんてこともしばしば。
ましてや退勤と翌日の出勤時間次第ではもう職場に泊まることもたまにあります。近くのコンビニで必要なものと食事を買い、ゲストも寝静まっているなか大浴場を使い、空室があれば客室で、なければ仮眠室で寝る、みたいなこともあります。
平均して就寝は2:00頃です。
ちなみに都心から離れた地域のホテルで勤務していたりすると、ご近所さんやアパートのお隣さんも周辺の別のホテルのスタッフっぽいこともあり、
似た時間に玄関のドアが閉まる音が聞こえると「お前もか、戦友よ。おかえり」って思いながらお酒を飲んだりしてます。(私だけだったら辛い)
そして翌朝、また最初から同じルーティンの繰り返し、といった感じです。
され、本日はここまででホテルマンの1日を細かくご紹介致しました。
新鮮で面白い内容であったのであれば幸いです。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
後日本内容はYouTubeの方に動画にしてアップする予定ですので是非。
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