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よく聞けば変わった展開の曲

毎日のようにアーティストが様々な楽曲を作り出していますが、曲には王道の構成があると言うことは、みなさんもご存知だと思います。

イントロがあって、AメロBメロと来てサビに行く。最近はサビ入りの曲も多いですが、とはいえ曲調の違う2つのメロを挟んでもう一度サビに行くと言う、この王道な展開ってのがあるんですよ。

ただ売れている曲の中でも、変わった展開をしている曲というのも、多く存在しています。しかも、転調を多用する曲が流行るようなテクニック重視の最近の曲でなく、昔の曲でも変わった展開の曲って結構あるんですよね。

そこで本日は、往年の名曲の中から最近見つけて気になった変わった展開の曲を紹介していきたいと思います。

1. WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント【H Jungle with t】



まず紹介したいのは、ダウンタウン浜田と小室がコラボした超有名曲、WOW WAR TONIGHTでございます。

以前紹介した「はよ来い」と思う名曲たちと通ずるものがあるほど、いつまで経っても「ヘイヘイヘイ時には起こせよムーブメント」と言ってくれない曲であることは、ご存知の方も多いのではないでしょうか。


その時点で十分変わってる曲ではありますが、皆さんもお気づきでしょうか。


この曲、「ヘイヘイヘイ時には起こせよムーブメント」って、一回しか言わないんですよ。


サビのメロを使った、サビっぽいフレーズは2番に入ってるので、曲的にはサビは2回ある感じではあるんですけど、あの有名なフレーズ自体は、一回しか言わないんですよ。あのキラーフレーズを、一回で捨ててるんですよね。

小室哲哉は今でこそ色々言われてはいますが、やはり音楽的には天才的と思わせてくれる、変わった展開の名曲でございます。


2.大都会【クリスタルキング】


もしかして今の若い人は知らないんですかね。「『あ、あー!!』から始まる有名曲とは?」正解的楽曲クリスタルキング大都会でございます。

ご存知の通り、この曲は「あ、あー!果てしないー!!」のサビから始まって、AメロBメロと進んでいきます。

この曲の変わってるのは、そのBメロからなんですよ。

1番Bメロに入って、サビに向かって恐ろしくテンションを上げてくれる「ファラウェーイ!ファラウェーイ!」のあのフレーズが入りますよね。

そして、「いま、かーけーていくー!!」で拳を振り上げた直後、全員が驚くはずです。


ここから、Aメロに戻るんですよね。


しかも2番でも、サビに入りません。

サビAメロBメロAメロBメロBメロサビで終わるんですよ。お尻にしかサビがこないんですよね。

一旦見せ場を出しておいて、最後まで溜めて一気に発散する強気な展開。これも伸びやかなボーカルと、カッコ良すぎるサビのメロがあって、初めて成り立つ構成でございます。


3.ら・ら・ら【大黒摩季】


大黒摩季の代表曲、誰しも一度は聞いたことがある「ら・ら・ら」でございます。

この曲は、展開を並べるとAメロBメロサビ繰り返しなんですね。曲調アップテンポで、構成ベタ。まさしく王道の展開のように聞こえるんですけど、この曲。


童謡と、作りが一緒なんですよ。


ようは全部のメロが、ひとまわししか無いんですね。大体の曲って、AメロBメロサビふた回しずつがほとんどなんですよ。今日紹介した2曲もそうですし、今流行ってる曲大体そうです。歌詞は違っても、同じメロフレーズ展開2回あって、次に行くって構成がほとんどなんですよ。

だからひとまわししか無いってのが、最大の変わってるポイントなんですわ。本当に童謡みたいな構成なんですね。スッとサビが来て、また同じメロディ繰り返す。これもメロの良さがあって成せる技でしょう。

あと、この曲は4番まであるというのも、なかなか珍しいところの一つです。手の内見せ尽くして4番まで飽きさせずに聞かせられる大黒摩季歌唱力には、脱帽でございます。



今の曲はテクいとよく言われていますが、昔の曲だって負けてはいないと、僕はよく思っています。

それこそ10回転調することで話題になったヒゲダンのcrybabyですが、ミスチル終わらない旅だって、恐ろしい数の転調を繰り返している名曲でございます。時代に関わらず、すごい曲はあるし、進化はしていても、昔もすごい曲は多いのだと思います。

みなさんも新しいすごい昔のすごいも、分け隔てなくすごい楽しいと、音楽を楽しんでいただきたいと思います。

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