読書(2022/9/11):胎界主初見実況ログ(第二部三幕)最終話『胎界主ピュア』前編1(生体金庫攻城戦後骸者状況開始編)
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遂に。満を持して! 犬神工房『胎界主』初見実況 #犬界主 第二部『ロックヘイム』三幕最終章、『胎界主ピュア』に、入ります! 長かった! 本当に長かった! しかしこれからが長い(パッと見にあの超長い『生体金庫』より五割増長いんだけど…)まあ、ともあれ。やんぞおおお!
生体金庫は斃れた。ハオウ君、息を吹き返す! (よかったね)デカトン、一安心! が…生きていた(よかったね)デュラハンの手刀がハオウ君を狙う! なぜ!? そして、デカトン、身をもって防ぐ! 身を割くほどの傷を負いながら! なぜ!!?? #犬界主
デカトンは必死に宣言する。「ハオウは我のだっ! 我が貰った!」だから自分の同意なしに殺すな、ということのようだ。ハオウ君との共闘と、ちっぽけな雑魚、小魚であるハオウ君をちゃんと見て、共に戦い、ともに偉業を成したことで、余程存在しないはずのたましいが震えたのだな。 #犬界主
デュラハンはデュラハンで、自分のやっていることの意義を、大きな犠牲を払おうとも途中まで果たした偉業の目的を、何一つ忘れていない。「生体金庫を斃す」「目的の神獣石を手に入れる」「ピュアたまに司神降臨させる」そして…「ピュアたまを殺して司神を横取りする」! #犬界主
生体金庫を斃すまでは、魔剣シャミール使いのハオウ君は「必要だった」。が、ピュアたまを殺して司神を横取りする段になると、ピュアたまの懐刀のハオウ君は「邪魔になってくる」訳だ。もはやデュラハンはハオウ君の味方ではない。というか、ハオウ君は、デュラハンの、敵だ! #犬界主
だから殺す! 「役目は果たした……これ以上生かしておいても妨げにしかならぬ ピュアの手駒は一つでも減らして……」そりゃあ目的に鑑みればその通りだよ。だが、冷酷! 目的に愚直であることにしたデュラハン、依然揺ぎ無し! #犬界主
しかし、デカトンはピュアたまの名を聞きたくすらないようだ。あの軍師気取りの腐れ儒者が、この戦場で一体何の役に立ったというのだ? 「いいか あいつは 何もやってない 最後まで何の力も貸さなかった そんな奴は関係ないんだよっ!」それは本当にそう。 #犬界主
「これはっ ここにいる…… やったのは全部…… わ……分からんのか? デュラハン これは我らの物語だ」デカトン、ハオウ君めいて言う。これはハオウ君と。デカトンと。デュラハンと。その他諸々の。おぞましくも乗り越えた、そういうサーガだろ。ピュアたま? 何もしていない! #犬界主
「ピュアっ ピュアっ ピュアっ ピュアっ ホントもういい加減にしてくれよッ!」あんな、何の力にもならなかった役立たずのことなんか、戦場で勝った自分たち当事者が、まともに扱うべき相手ではない。あんなやつに、敵ながら一目置くなんて、どうかしてる。それくらいのテンションだ。 #犬界主
力なく手を降ろすデュラハン。「わかった 汝と争う気はない」とはいえ。「だが全て終わるまでハオウはピュアに近づけるな」この局面は勝利した。だが、大局を誤ってはならない。先への備えはせねばならない。今までの醜態も、己の目利きも、全て司神降臨の横取りのためなのだから。 #犬界主
デュラハンとデカトンの関係も長い。この程度の不協和音でどうこうなるものではない。「ゆこうか」「ん」飛ぶデュラハン。そして、ハオウ君を抱えて飛ぶデカトン。 #犬界主
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さて、殺技軍団員たち、生体金庫が本当に死んだことを確認する。その上で、当初の目的通り神獣石を横取りしてカポックに撤退するかどうかという話をするが…生体金庫の死体。どこに神獣石があるかどうかすら見当もつかない。どうしようもない。途方に暮れる一同。 #犬界主
そこへ、レイス2柱がやってくる。殺技軍団員たちはさすがにもう無茶をする気にはなれない。あいつらに全部投げようぜ。もう知らん知らん。命あっての物種だし、助かっただけめっけものだ。てゆーか、もう疲れたんだよな。うんざりなんだ。 #犬界主
生体金庫の死体。たくさん割れた赤い胎。中央に例の超酸ゲロの湖(まだたくさんあったのだ。斃せて良かったな。生きてたらこれを全部吐きかけられていたところだぞ)。ここから探すのかよ…大変だ…(でも、死の神獣クラスからすれば、ここまでやって、やめる訳がないんだよな) #犬界主
ガシャ、生きていた。治療船のビィクツ、生きていた。ガシャに声をかける。ビィクツ、「先生」とガシャに呼ばれて一目置かれているほど偉いらしい。大将であるドロクロドの死をビィクツから聞いて、流石に意気消沈するガシャ。 #犬界主
全軍の九割以上が壊滅。ペンペン草も生えない。「ワシからは戦線離脱を提案する」ビィクツ、言う。当然であろう。「もうヤダよぉ 殺技軍団だけで世界の片隅で平和に隠れ住もうよぉ」ミミコボが嘆く。「なんてのは甘いかね?」…自信なさげなビィクツ。 #犬界主
ガシャはさすがに分かっている。「無理でんな ここまできたら悪魔も管理者も容赦しませんわ」そりゃそうだ。それを聞いたビィクツ、即決。「よし! わかった 「続行」だな その意見に従おう」ビビるミミコボ。それはそう。だが、戦線離脱が無理なら、依然、軍団、やり抜くしかない! #犬界主
「暫定だが 副司令のお前さんが 現時点での総司令だ ファントム殺技軍団の舵は『ガシャ総司令』が取ってくれ」ガシャに急遽伸し掛かる重圧! メチャクチャ不安気なガシャ。気持ちはたいへんよく分かるが、お前もワイト飲血躰化を耐え抜いた胎界主だろ。「やる」しかないだろう。 #犬界主
「そんな顔するな なにも丸投げするわけじゃない 至らぬとこはワシら古参も手を貸す」「先生……!」ビィクツ、心強い言葉。トップが死んで組織を承継せねばならない時に、後継の周囲を、年長の協力的な重鎮たちが固めてくれたら、後継のガシャとしては、まあだいぶ有難いでしょうね。 #犬界主
さて、殺技軍団の重鎮、赤組四長官というのがいたらしい。血管や心臓めいて赤いボディのつややかなやつら。ビィクツ、セィキツ、ナィンツ、コィウツ! (ホヤやサンゴやイソギンチャクやタコにも見える)彼らが軍団組織の修復、バックアップを担うこととする。 #犬界主
どうやら古参の本当に強い奴らは綺麗に残っているらしい。黒組二総長とやらも生きていた。逆様の黒い三角木馬に艶めかしいタイツめいた四本脚の生えたキャルティ。そして黒いピラミッドに四本腕の生えたラージュ。故ドロクロド総司令めいて箱っぽい。 #犬界主
ガシャはどうやら殺技軍団の多くの者たちにおいては、ドロクロドの、いたかどうか覚えてないくらいには影の薄い、なんか腰巾着という認識であり、イカ五兄弟よりインパクトがないようなのだ。カワイソ。インパクト、大事だね… #犬界主
ラージュはあの生体金庫のえげつない超酸性雨の本降りを防いで部隊を守護(まも)れるほどの実力者で(遮る力とかとはまた別に、シールドは張れるものらしい。それにしてもシールドだけ見ればレイス2柱より強くね?)人望があり、総司令に推されるが、本人には組織を仕切る気がない。 #犬界主
自分なら総司令をやってもいいとおずおずと言うキャルティ。だが、言動がなんか気持ち悪いので人望がないようだ。カワイソ。気持ち悪くなさ、大事だね… #犬界主
そんなこんなで少しずつにぎやかになってきた。元のテンションに近付いてきた。そして…「俺ぁ とにかく ニンゲンを腹いっぺー喰いたいダヨ」ウワーッ最悪発言! そうだよ! こいつらそういうやつらじゃん! (そういう意味ではヴァンパイアのイケメンたちも人間の敵なんだよな…) #犬界主
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さて…「やれやれ けっこう残ってんねぇ~」座視していたハッグが動く! 「用済みの死に損ない共が」本当にクソだるそうに吐き捨て、ゾルで「掃海」を始める。そして、箒に乗って、ゾルの上に、靴を乗せる! (直接足を乗せると溶けちゃうからね) #犬界主
ハッグ、宣言する。「さぁ~て そろそろ行くか アタシの物語を始めようかね」ターンが変わった。これまでは骸者の物語だった。このままではピュアたまの物語になるだろう。だが、今、ここからは、自分が場を掌握する! 途方もなく恐ろしいことだが…震える手を握り締め、ケツイする! #犬界主
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さて…ヴァンパイアたち、狼煙を上げているが、もう誰も来ない。どうやら、飛翔隊(翼手隊)、黒死隊、騎蚤隊の生存者、合わせて十柱かそれに満たないようなのだ。壊滅! ペンペン草も生えない! 主たるアルウィを失った侍女ヴァンパイア、ショックでうずくまって動かない。可哀想に。 #犬界主
エイオータさんも足場の雲の展開のために吸い過ぎた煙でむせているが、ミャクハク(確かシタタルの目下であったはずだ)に吐き出させてもらい、息を吹き返す。チェンバー君はまだ元気なので、「そろそろいいでしょう 僕達も行きましょう!」と作戦続行を目指すが… #犬界主
エイオータさんもマイオカディア隊長も、表情が暗い。なんとカポックに引き揚げるつもりのようなのだ。ここからは事象節だ。司神降臨、強い胎界主同士のぶつかり合い。ここで今後の在り方は決定してしまう。大きな節目だ。そこでは卑小な存在は今度こそ吹き飛ばされてしまうだろう。 #犬界主
納得いかないチェンバー君。生体金庫は死んだのであろう。それに。「納得出来ません 僕達も降臨に立ちあわないと レイスや殺技軍団にいいように決められるんじゃ……」オシリス=ハデスはともかく、ネフテュス=ヘカテを降ろしてもらえるかどうかは、かなり微妙なところだろう。 #犬界主
「行かなきゃ! 死んだ仲間の為にも……何の為にここまでやったと思ってんだっ!」それは本当にそう。ここまできて、やらん、という話は受け入れ難いわな。年寄りたちは彼を止めるが、「君は若いから分からないだろうが」その説得じゃダメだよ。「分かりませんよ!」ほらこうなる。 #犬界主
チェンバー君、腹立ちまぎれに言う。「まさかレイスが怖いんですか?」エイオータさん、素直に答える。「怖いよ」続いて奇妙なことを言う。「レイスじゃない レイスをも討ち滅ぼすものが怖いんだ」 #犬界主
…エイオータさん、レイスだろうが死ぬことがあるのだ、ここからはまたしてもそういう戦いだ、と言っているのだ。生成世界最強骸者、隔絶存在レイスであろうが、強大な存在級位の胎界主同士のぶつかり合いでは、生体金庫攻城戦のように、何なら死んでもおかしくない、と…!? #犬界主
「臆病者のそしりを受けようと 僕はこの破滅の渦から逃れる」スネカジの口走ったことを、エイオータさんは真剣に受け止めている。マイオカディア隊長もだ。しかし…「皆さん 見損ないました」チェンバー君、一人、行く! 『胎界主』的には、カッコイイがリスキーなムーブであろう… #犬界主
マイオカディア隊長は迷った上、迷いを振り切ったような笑顔を浮かべて、チェンバー君を追おうとする。エイオータさん、止める! 「僕達が生き残ったのはただの偶然だ だが行けば必然レベルで今度こそ死ぬ」 #犬界主
「君だって痛感したはずだ 自分はここまでの存在だと これ以上先へは…………」他のヴァンパイアに対して、自分の頭で考えない胎界物呼ばわりしていたエイオータさん。だが、何度かの予想を超えた事態によって、自分が、自分の頭で考える、しかし胎界物に過ぎないことを、見切った! #犬界主
これはこれでツライ覚悟であろう。そして…マイオカディア隊長、戻ってくる! しかし…それはエイオータさんに騎蚤隊部隊長帽をかぶせるためだった。「彼はペアカディアから託された 最後の部隊員なんです」あんたが大将だ。やろう。そういうことを言っているのだ。 #犬界主
「僕は行かないぞ そこまでロマンティストじゃない」それでも同じことだ。マイオカディア隊長は、「騎蚤隊の最後の、生存している部隊長であること」をも、エイオータさんに託し…行った。『胎界主』的には、カッコイイがリスキーなムーブであろう…嗚呼… #犬界主
「エイオータ……」エイオータさん付き侍女ヴァンパイアがさすがに心配して声をかける。「気に病む事はないさ 帰る意味はある! 復活したレイミア様を無人の城でお迎えするわけにもいかないだろ」励ますミャクハク。しかし… #犬界主
エイオータさんはとてもそれをまともに受ける気になれない。自分が、胎界主的な動きを諦めた、胎界物的な負け犬であることを、よく理解している。「皆さんご立派なことで 僕などは我が身かわいさに逃げ帰るだけですよ」 #犬界主
自分は器ではなく、わずかな生き残りたちの大将をやって継戦する自信もない。支えうる者、マイオカディア隊長は、去るチェンバー君を追って、自らも立ち去った。エイオータさん、なまじ己と物事を弁えてる分だけ、ガシャより辛そう…可哀想… #犬界主
とりあえず初回はここまでです。デカデュラ、殺技軍団、ハッグ、ヴァンパイアたち。それぞれの戦後。一息はついたが、まだ作戦の次の段階をやる気の者たちと、もううんざりしてとにかく生き残りたい者たちに分かれる。そして、横取りを狙うハッグ。どうなる? またひと悶着あるのか? #犬界主
また後で続きをやります。あと2-3回くらい生体金庫攻城戦後骸者等状況開始編が続きます(またなんかよくわからない仮題を勝手につける…)乞うご期待。ご清聴ありがとうございました。 #犬界主
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犬神工房『胎界主』初見実況 #犬界主 第二部『ロックヘイム』三幕最終章、『胎界主ピュア』、生体金庫攻城戦後骸者状況開始編、再開。傾斜のある生体金庫の赤い腹部の破片の上で、昏々と眠っているハオウ君。
デュラハンはデカトンに、生者は確かその寝かせ方だと頭に血が上るよ、と言ってやる。枕返しをしてやるデカトン。お優しい。デュラハン、とりあえず今はハオウ君を殺す気はないらしい。お優しい。が、ハオウ君の世話をしてやる気ももうなく、そこはデカトンに任せるつもりのようだ。 #犬界主
デュラハン、感慨を込めて、奇妙なことを言いだす。「我は最後な……生体金庫の前で これでもう 死んでもよいと思ったのだ」あの、ハオウ君の迫力で踏み切った最終決戦で、そこまでキマったというのだ。おお…そこまで存在しないたましいが震えたのか… #犬界主
そういえば、死神が己の死を認めたら、死神は死ぬのだ。慌てるデカトン。またデュラハンはトチ狂ったままなのではないか。(それはそう)しかし、デュラハンはアホ毛をくゆらせ、なんか楽しそうに言う。「冗談だ」死神ジョークだ。デカトンは笑えない。不安だようデュラハンよう… #犬界主
こちら目掛けて飛翔して落下する者あり。デカトンの忠臣、重装甲隊長、コツバーン! 部隊を全部溶かして、おめおめと逃げていたことを悔いる。それでもデカトンは生き残ったコツバーンを励ます。「それ以上 言うな コツバーン よくやった!」感涙するコツバーン。お優しいデカトン。 #犬界主
そして、生き残っていたデュラハン参謀本部スペクターたち。デュラハンも、デカトンやコツバーンを見て、何か思うところがあったのか、柄にもなく、言う。「よくやった」お優しいデュラハン。意表を突かれた参謀たち、涙ぐむ。やはり、嬉しいよな。不安ながらも、ついてきてよかった。 #犬界主
参謀本部スペクターの一人が、拾った大事なものを、デュラハンに献上する。魔剣シャミール! デュラハン、また何か思うところがあったのか、それを昏々と寝ているハオウ君に渡すよう示す。おいおい。ハオウ君に戦闘能力を与えたら、骸者らとピュアたまとの決裂の際に、マズイのでは? #犬界主
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さて、殺技軍団たち。ハオウ君を侮辱して、最終局面では生体金庫を刺激しないために攻撃を止めさせようとしたスネカジ。とはいえ、一応最後は見送ってやったのだ。そして、ハオウ君がマジで生体金庫陥落を果たした今、謝らなければならないのだが…気乗りしない。柄じゃないしな。 #犬界主
辺り一帯は生体金庫の下痢便だらけだ。ヴァンパイア黒死隊のウイルス細菌兵器のせいだ。空気感染はしないというが、下痢便もウイルスも危ないに決まってる。殺技軍団員、ヴァンパイアへの怒りを抱く。(こいつらの瞬瞬必生スタイル、超ウザい…心底関わりたくない…) #犬界主
さて、マイオカディア隊長、チェンバー君に追いつき、エイオータさんのヒルの入った魔法則管を渡す。そのエイオータさんは来れないし、マイオカディア隊長もチェンバー君を連れ戻しに来たのではない。そうではなく、隊長である自分と一緒に、部隊として戦おう。感涙するチェンバー君。 #犬界主
そこへ殺技軍団員たちが詰め寄ってくる。結局お前らの秘密兵器は生体金庫を殺し切れず、メチャクチャ怒らせて、蒼い死の超酸性雨をもたらしたではないか。ウザイ。チェンバー君、呆れる。マイオカディア隊長はヒルを忍ばせ、対峙する! 一触即発! #犬界主
そこへ、マイオカディア隊長とひと悶着あったスネカジたちも合流する。殺技軍団員たち、殺るならスネカジに譲ってやるつもりだが…意外にもスネカジたちはそういう気分ではない。「戦友だよ」「生体金庫と闘った仲間だろ」…そういうことになった。 #犬界主
そんな話、居合わせていない者たちにとっては、関係ないんだよな。それでも、仲間のスネカジがそういうなら、と受け入れる殺技軍団員たち。仲間の仲間は仲間。一同、引き下がる。ヤンキーめいた仁義! #犬界主
スネカジがエイオータさんに語った破滅の渦は、今はどうか。生体金庫は死んだが、これからの司神降臨も当然ながらただ事ではなく、何があってもおかしくない。それはそうと、助けてもらったチェンバー君、スネカジに握手をしようとするが…スネカジ、「よせやい」とはにかむ。柄じゃない。 #犬界主
そこへ…ハッグのババアの緑色のゾル! 掃海していく。ゾルが付着して手が融ける女殺技軍団員! の、手首を切り落として救うマイオカディア隊長! ハッグは一瞥もせず行く。一同、一応生存。が…マイオカディア隊長、悟る。破滅の渦は、まだある。というか、ここからが本番だ! #犬界主
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ハッグ、立つ。自らを鼓舞する。(小汚い役なしどもが ウジャウジャと残ってるねぇ 土足で…アタシの晴れ舞台に!)デュラハン。デカトン。その他ワイトたち。別して、殺技軍団員たち。未だ脅威であろう。彼らを前にして、それでも、たった今から、自分の野望を「やる」のだ! #犬界主
デカトン、ハッグに声をかける。「おぉ ハッグ 遅かったな」ハッグ、揉み手擦り手をしながら、言い返す。「そりゃこちらの台詞ですよぉ」少し真顔になるデカトンに、ハッグは他人事めいて言う。「予定が大幅に遅れておりますが?」まあ、戦争、大苦戦だ。予定通りにはいかなかったさ。 #犬界主
そして勝ったデカトンは、ハッグの他人事めいた嫌味にかかわらず、今はかなり上機嫌だ。「レイミアなら心配いらぬ 感じぬか? この障壁にみなぎる力を 対してリョースの奴 生体金庫陥落のショックで押されておるようだ このまま司神を降ろすまで邪魔など入らぬわ!」 #犬界主
「はいな そこんところはピュアの想定と同じです」そうシレッとマウントを取るハッグだが…デカトンは上機嫌のまま、残忍な愉悦に浸る。「「想定」……」死神のニタァとした笑み。手を添えたささやき。怖い怖い怖い。「残念だったなぁハッグ」お前らの想定なんかバレてるんだよ。 #犬界主
「お前とピュアの計略 根城の天井にしかけたゾルを対抗策に見せかけ その実生体金庫で我らを殲滅させる算段だったのだろう だがどうだ 生き残ったぞ! 我らの勝ちだ」 #犬界主
デカトンたちは根城のゾルトラップのことなんか百も承知だった。生体金庫陥落凱旋後、油断したデカトンたちを一網打尽しようというハラに見えた。そんなもん、デカトンたちにとっては簡単に対処できるだろう。そこはデカトンたちも甘く見ていたに違いない。 #犬界主
だが、そもそも攻略対象の生体金庫は超強敵で、骸者たちは凱旋自体できない可能性が高かったのだ。トラップは油断させるためのブラフで、凱旋のために決戦に乗り気にさせて、それで骸者たちを削り殺すこと自体が本当の目的だった。デカトンはそう読んだようだ。 #犬界主
だが生還したぞ! ざまあみろ! 軍師気取りの獅子身中の虫の謀略家の腐れ儒者と、その取り巻き共! それくらいのテンションだ。デカトン、戦勝したので、メチャクチャ上機嫌になってるんだろうな。こんなことをしでかしたハッグを、ここでグーパン(槌)で潰してない程度には。 #犬界主
「おめでとうございます」恐縮してヘコヘコとへつらっているハッグ。しかし。(こいつら 何にもわかっちゃいない)おお…? 二段仕掛けは確かに存在したが、それすらブラフで、「まだ」あると考えた方がいい? そしてそれはこれからの破滅の渦とやらの話に関連した話か? #犬界主
さて、生きていたハオウ君。ハッグ、驚く。レイスの感性だったら、走狗は獲物を獲った後は、うざいので烹殺すはずでは…? デュラハンはマジでそのつもりだったけど、デカトンは違う。それどころかハッグの大事なアンブロシアを出させて、ハオウ君に飲ませるよう命じる。おかしい。 #犬界主
ハッグ、ブツブツ言いながら、生かしておくなら牧場の護衛にでもさせるか、という。しかしデカトンは、大言壮語するうるさいコバエながらも、大業を果たし、今まで経験したことのない感動体験をさせたハオウ君が気に入ってしまった。「誰がやるか! ハオウは我が貰ったの!」おかしい。 #犬界主
デカトンのおかしさに、そして自分も今まで経験したことのない感動体験をしたのもあり、アホ毛をピコッピコッと猫の尻尾のように震わせて忍び笑うデュラハン。こんな笑い上戸のデュラハン、初めて見た。デカトンは逆に戦慄する。やっぱ、デュラハン「も」、なんかおかしくなってない…? #犬界主
犬神工房『胎界主』初見実況 #犬界主 第二部『ロックヘイム』三幕最終章、『胎界主ピュア』、生体金庫攻城戦後骸者状況開始編、いったん中断します。この次がこの編の最後ですが、またキツイシーンが来るので、一応注意喚起はしておきます。よろしく。 #犬界主
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犬神工房『胎界主』初見実況 #犬界主 第二部『ロックヘイム』三幕最終章、『胎界主ピュア』、生体金庫攻城戦後骸者状況開始編、再開。今回でこの編を終えます。割とムゴイシーンが出てくるのですが、まあやりましょう。
さて、気絶しているハオウ君を見つけたスネカジら殺技軍団員たちとマイオカディア隊。マイオカディア隊長、女殺技軍団員をゾルから救ったので、どうやらなつかれているようなのだ。イケメンだしね…(骸者としての種族は違うが) #犬界主
スネカジ、ハオウ君に謝らなければならない。が、今まで謝ったことがないので、どうしたものか、当惑している。他の殺技軍団員や骸者たちですら謝ったことがあるのに、どういう頑固なライフスタイル(骸者だからデススタイルか?)を送ってきたんだ。スゲエなコイツ。 #犬界主
本家筋のレイスだろうが何だろうが、ヴァンパイアの得るべき戦果をガメて独占しようとしているのだとしたら許せない、と鼻息荒かったチェンバー君。しかし、デカトンを前に、ビビる。まあ、そうね…というか、喧嘩を売れるし共闘できるコバエのハオウ君がおかしいんだよなマジで。 #犬界主
さて、おかしい人がもう一人。ハッグのババア。デュラハン参謀本部たちに乗り物のホウキを横柄に無言で投げ渡し、デカトンたちに喋りかける。この場を脱したいデカトンだが、まだ「扉」が開かない。デュラハンには分かっている。ピュアたまがレイミア様の力を借りパクして封じているのだ。 #犬界主
デカトンはこうした小賢しい足止めにも動じない。またしてもほくそ笑みながらハッグを詰める。一方、デュラハンは意にも介しない。生体金庫は倒した。レイミア様はこれに気づいている。いずれ障壁は解かれるだろう。そうなったらピュアたまも解かずにはいられない。 #犬界主
コツバーンはタチの悪い殺技軍団員たちを、ナメられていたが功労者である偉いハオウ君から遠ざけようとする。まあ、今までの状況で、殺技軍団員たちがハオウ君を心身攻撃せず、むしろ謝罪しに来たとは、およそ思わんわな。そんな話、居合わせていない者は、分かる訳ないし… #犬界主
もうすぐピュアたまとの再会だ。楽しそうなデュラハン。デカトンは困惑している。デュラハンはピュアたまに崇拝と不倶戴天の入り混じった特大感情を抱いているだろう。いざという時にバグらないよな…? #犬界主
それを横目で素知らぬ風に柔軟体操するハッグのババア。これから大仕事だ。そこへ、殺技軍団の新総司令、ガシャが問う。このゾルで神獣石をサルベージするのか? 生体金庫の超酸に耐えられるのか? ハッグは「試算通りに中和ゾルを育てたから大丈夫」と言い放つ。 #犬界主
んー? 中和ゾルなんて事前に育てられるなんてどういうことだ? 超酸のことを知ってた? まさか生体金庫があんだけ強かったことも? 骸者が壊滅するであろうことも? ハッグは爆笑する。ゾルの用途は今知った。で? そもそも、骸者も自分も、「ピュアたまの計画通り」、どうせ捨て駒だよ! #犬界主
ハッグの推測。ピュアたまが何で全部知ってたのか? あいつが生体金庫「建造」を「見ていた」からだよ! 神獣石を横取りしたかったからな! だが、管理者や王族魔王からかすめ取るのは、そりゃあ不可能だ。あいつの悔し顔、見たかったなあ。そう爆笑するハッグと…デュラハン。ええー? #犬界主
「計画通り」で殲滅させられた骸者としては、そりゃあたまらない。ピュアたまがだいぶ異様なやつだということも理解した。ガシャ新総司令としては、示しがつくよう、はっきりさせたい。「そのピュアっての ホンマに信用出来るんか?」そりゃそうだ。 #犬界主
しかし、ハッグとデュラハン、後方ライバル理解者顔で、「ピュアのことが何も分かっとらんアホだ」と言わんばかりに、「チッ」と吐き捨てる。変だよお前ら。そりゃあガシャも困り果てるよ。ガシャかわいそう… #犬界主
しかし、事実関係はともかく、今やもうここまで来たのだ。やるしかないと決めたのだろう。今更揉めるな。殺技軍団重鎮、赤組長官たちに諭され、周囲の「なんやコイツ」という目もあり、引き下がるガシャ。かわいそうだが、まあ、この場面ではベターな選択ではあろう。 #犬界主
赤組は殺技軍団員たちを呼ぶ。ガシャも気落ちしている場合ではない。ビビりながら演説を始める。ドロクロド総司令は戦死した。自分と赤組四長官で後の舵取りをする。よろしいか。まあ、ここはとても難しい局面だよ。だが、やんなきゃならん手続きでもある。 #犬界主
黒組は、というかニセ箱キャルティはあまり納得していない。だが、もう一人のニセ箱、ラージュはそれでいいという。場も「じゃあそれで」となった。継承、成功。よかったよかった。さて、次だ。これから殺技軍団は何をやるか。「死の司神降臨によるロックヘイム胎界化」! #犬界主
残存兵力は500。いるにはいるが、一個大隊程度だ。管理者や悪魔たちが即鎮圧に向かってきたたら即殲滅だろう。(管理者リョースはレイミア様に気圧されているので、もう少し凌げるかもしれないが、その過程でレイミア様が半命分死ぬリスクも依然高いのだ)ここで一致団結せねばならない。 #犬界主
殺技軍団がデカトンとデュラハンの2レイスたちにナメた口をきいたことについては、これも関係を修復せねばならない。皆も、自分たちの上の上のレイス、ファントムについては、あまり信望を抱いている訳ではない。なんか独自路線をブチ上げてて、それに皆ついていけてないらしいのだな… #犬界主
さて、これからはデカトンが骸者残党の最高総司令だ。後はよろしくお願いします。皆も無礼のないように。デカトンに引き継ぎ、ガシャは引く。最初の演説、大成功。よくやったと褒める赤組長官たち。まあ大役を果たしたよねガシャ。 #犬界主
『胎界主』のテーマとしては、「創る」ことの価値が極めて高いが、とはいえ「創る」だけが大事なのではでない。滅ぼさず保つことや、引き継ぐことも、やはり大事なのだ。そして、それぞれ、大変だ…ガシャ、あまりUTSUWAはなさそうが、そこはまあ、頑張ってはいると思いますよ。 #犬界主
さて、デカトンの演説。「大義であった」「生体金庫は我々が倒した」「ファントム殺技軍団 我らに従い協力するのであれば これまでの悪逆は不問にしてやる」ずいぶんと高圧的な言いざまだ。まあ、デカトンからしたら、そのくらい迷惑かけられてるんだからな。 #犬界主
その背後で、デカトン演説はさておいて、スネカジは気絶しているハオウ君に頭を下げている。おおー。やればできるじゃないか。だが、起きてる時に言葉で言わないと意味がないよな。起きたらちゃんとそこまでキッチリ謝れよ。いい空気になっている一同。そして、 #犬界主
デカトン、演説の最後に、スネカジを…デカトンハンマーでミンチ肉に! うわあああ! 「我の名前は『デカトン』だ 今度なめ腐った態度とってみろ 一人残らずぶち殺すぞ」 #犬界主
スネカジのある種の改心について、デカトンは知る由もなかった。そんな話、居合わせていない者にとっては、関係ないんだよな。そしてデカトンにとってスネカジは一貫して仲間ではなかった。初手で喧嘩売ってきた、最終局面では妨害を仕掛けてきたやつだしな。そりゃあなあ。ムゴイ… #犬界主
デカトン、スネカジのことを、当然何一つ許してなどいなかった。そりゃあそうだ。分かる。だがよう、ふつうまさかここでスネカジが死ぬ流れと思わないじゃん!? そうじゃない流れだったような気がするが!? 流れもへったくれもない、シンプルに強い暴力! コワー… #犬界主
殺技軍団たち、ドン引きして静まり返る。事情なんか一ミリも知らないハッグのババア、爆笑する。ガシャはムカッとするが、ハッグは笑いが止まらない。殺技軍団は自分が死ぬ訳がないと平然と思い込んでいたのかもしれないが、そんな訳あるか。分かってねえな。そんな感じだ。 #犬界主
赤組長官の一、ビィクツ、ひりついた事態を収拾する。「聞け! ワシらのかけがえのない仲間 『スネカジ』の死により禊は済んだ これでナシだ 怨恨 裏切り 全部無し! てっ 敵に打ち勝つまで一致団結だぞ」関係修復のための落とし前、というところに「落とし込もう」としている… #犬界主
一同、メチャクチャ殺気立つが、もう殺技軍団は万軍ではない。突然のデカトンハンマーにも、手加減した曖昧デュラハンのちぎっては投げにも勝てない。逆らってられる場合ではなく、また状況もそんなことを許すほど甘くはない。肚にデカイ一物を抱えて、引き下がる… #犬界主
ハッグのババアに当たり散らすガシャだが、ハッグは平然としている。「ハハッ 身の程知らずの脇役が お前の舞台じゃないんだよ」強気! 妖魔をナメている骸者であるガシャはいきり立つ。「ゾルなんか使わんでも こんなん回収する手はいくらでもあるんやぞ」 #犬界主
が、ハッグは畳みかけるように言う。「あらそうかい どうやんだね? お前が潜って取ってくんのか おぉ?」スネカジの死体を、蹴っ飛ばす! 超酸ゲロの湖に向かって! まだ神経に反応が残っているスネカジ、死にながら肉体だけ藻掻くが…溶ける。皆いきり立つ。うわー… #犬界主
さすがに当のデカトンも見かねて制しようとするが、ここでなんとハッグはデカトンにすら言い返す。「こう見えて集中してますんでね また腹をドスンてのはご遠慮頂けますかっ!」中和ゾルの制御のためという理屈だろうか。しかし、相手はデカトンだろ? 超いい度胸してんなハッグのババア。 #犬界主
ハッグのババアの掃海回収作戦が終わるまで、骸者たちは手出しができない。だからってここぞとばかりマウントなんか取ってたら、後で骸者たちに袋叩きのなぶり殺しにされるぞ。デカトンはそんな趣旨の警告をする。だが、ハッグはそこは心配しつつも心配していない。(アタシは大丈夫) #犬界主
(そして これが無駄な挑発にしか見えないのなら やっぱお前らに未来は無いねぇ)ええー…今、鍵を握るちっぽけなハッグが、場の「流れ」をも掌握しているモードだからか? 節目が変わったらやはりドボンのような気がとてもする。が、乗り切ってみせる、ということか? #犬界主
掃海回収作戦、開始。だいぶかかるようだ。ハッグとデカトン、ひそひそと喋る。ファントム軍殺技軍団、どうするのか? このままここにいさせるつもりか? 横取りのリスクは依然としてあろう。デカトンとしては彼らを隔離するつもりだ。 #犬界主
デカトン、殺技軍団をピュアたまの根城に連れていく気はないようだが、ハッグは内心むしろピュアたまの根城に全員送り込んだ方がよいと思っているようだ。そしてそこで一網打尽ということらしい。根城の天井ゾル、バレてるが、他にもなんか仕込みがあるということか? #犬界主
ガシャがデカトンに喋りかける。話題に出てきたピュアたまだが、実はドロクロドの作戦で、自分たちが掌握して、カポックにいるはずだ。だが、ハッグもデュラハンも全くそうは思っていない。分かってないな。そんなタマじゃないんだよピュアたまは。もういい。下がれ。しっしっ。(塩対応) #犬界主
次に来たのはマイオカディア隊長だ。ひっきりなしだ。そろそろうるさいので苛立ってきているデカトン。「失せろヴァンパイア」しかし、「そんな言葉であしらわれに来たのではない!」恐るべき勇気だ。「なんだぁお前……上の者はおらんのか?」デカトンハンマーを掴む。殺す気だ! #犬界主
だが。上の者? いるわけないやろ。お前らの作戦で死んだんだからな。マイオカディア隊長、デカトンに、なんと、殺気を向け返す! 「殺」しの権能を持つ死神レイスである自分に、身の程知らずが「殺」気を向ける。ナメとんのか。デカトンにとっては一番ムカつく行為だ。一触即発! #犬界主
そこで…デュラハンが制する。マイオカディア隊長の背後に、死んだヴァンパイアたちを、レムレス君を、見て取っている。そういう認識は、デュラハンの方には、ちゃんとあるのだ。「あらためて ヴァンパイア軍の援軍要請応答に感謝する」レイスともあろう者が、恭しく、頭を、下げた…! #犬界主
「ヴァンパイア軍の暫定代表者として感謝の意承ります」そして、途方もない勇気を振り絞って、言う! 「ただ次からは 隠蔽無く正確な事前情報をお伝え願いたい」そうだ。ヴァンパイア軍はそれで怒ってるのだ。レムレス君を死なせた件への糾弾でもある。デカトン、言葉を失う。 #犬界主
「承知した これより神獣石を回収し 司神降臨の儀を執り行なう まずは司神オシリス=ハデス」ここで、デュラハン、途方もない譲歩を示す。「レムレス復活のためにも 司神ネフテュス=ヘカテ降臨にも尽力する」 #犬界主
デカトン、ビビる。あっ、それ、「やる」んだ!? マジで!? 確かにレムレス君は大事な戦友で、復活させたいのはやまやまではある。だが、レイス系骸者が覇権を握るために、ヴァンパイア系骸者の力は増やしたくないじゃん。それでも、「やる」の!? #犬界主
ハッグのババア、ほくそ笑む。デュラハン、当初の予定を曲げてまでこれをやろうとしている。そんなことをすればするほど、デュラハンは流れを掌握できなくなる。ハッグの掌握が効く! そう思っているのだろうか。 #犬界主
デュラハンは、ファントム軍殺技軍団もヴァンパイア軍も、ヘヴにあるピュアたまの根城にて待機させるつもりのようだ。司神降臨はそこで行われるのだから。幸い、「中扉」で一個再利用可能なものがある。それで行こう。 #犬界主
一同を引き連れて去っていくデュラハン。ハッグとしては身の危険が減る。場の掌握もやりやすくなる。(よぉし! 減ってく減ってく さっさと失せな) #犬界主
中空に、ウエディングドレスめいた晴れ衣装のイマジナリーハッグが手を広げる。(アタシの晴れ舞台からッ………!)わあ驚いた。こんな可憐なところがハッグのババアの中にもあったんだ…もうハッグが「晴れ舞台」と言う度にコレが浮かんでしまうんよ。(ひっでえこと言ってんな俺) #犬界主
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一同、文句を言いながら進む。レイス2柱にもついていけないし、あそこで突っ張れず、結局手打ちも赤組長官の一、ビィクツにしてもらう、新総司令のガシャも頼りない。(そういうところはちゃんと見られている)キャルティが特にブー垂れている。 #犬界主
ラージュはもうちょっと事態を見ている。あそこではハッグのババアが鍵を握り、だから場を掌握していた。自分たちよりもだ。そこは認めねばならない。だが、味方はいない。あのままやれんのか? いつか乗り切れずに力尽きるだろう。 #犬界主
自分たちは場の今の流れから外れつつある。それはそう。認めねばならない。だが、自分たちの強みは団結力だ。これで流れが再びこっちに向いてくるまで凌ぐぞ。さいごまでたっていたもののかちだ! #犬界主
チェンバー君はテンション上がっている。自分たちのルーツ、死の司神ネフテュス=ヘカテを降臨させれば、玉(ギョク)のレムレス君や元上司のペアカディア隊長も復活する! 殺技軍団たちもテンション上がる。死んだ殺技軍団たちも、スネカジも、ドロクロドも蘇る! #犬界主
作戦の違いでドロクロドを間接的に殺害した身で、黙って横で聞いているデュラハン。何を思う…? (そういやその話まだ皆にしてねーよな。あの時点でその話してたら糾合なんて無理だったろうが) #犬界主
マイオカディア隊長はそこまで甘く見ていない。存在レベルで消えた者達が、復活するとは思い難い。だが、ノゥトゥがキリッと言う。「「やってみなくちゃ分かんない」 だろ?」そうだね。笑顔になってくるマイオカディア隊長たち。 #犬界主
嫌な噂も流れている。そもそも司神降臨自体が嘘で、自分たちを生体金庫にぶつけて共倒れさせるためのエサだったのではないか。また、ピュアたまは悪魔の破壊工作エージェントではないのか。(レムレス君説だ)ガシャ、未だ見ぬピュアたまへの憎悪を駆り立てる。まあねえ。 #犬界主
デュラハンが口を開く。「恐れるな 疑う事など何も無い ピュアなら出来る ピュアを信じて 我に付いて来い」…デュラハン、ピュアたまを、競合相手としつつも、彼の拓く可能性については完全に信頼を置いている。そのムーブはまるで、立場は違うが敬虔な使徒であるかの如くだが… #犬界主
正直言うと、愚直に、あるいは根拠なく信じたからと言って、報われるとは限らないんだよな。特に、姉のレイミア様の手前、デュラハンのことを、到底信じがたいが信じてやったレムレス君は、結果として完全に死んだのだしな。そういう甘い話はない。 #犬界主
というか元々、そういう甘い話があればラッキー、程度だろう。えー。何だよそれ。そんな話に乗るの? 信じるの? 付いて行くの? 不安だよう! 皆も呆然とするよう! 「ホントかよオイ」って顔になるよう! (美しい集合構図の一枚絵なのにな…) #犬界主
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さて、胎界主初見実況、『胎界主ピュア』生体金庫攻城戦後骸者状況開始編(?)、終わります。状況開始、といったところです。何人かはここからが真の破滅の渦だと思っているようですが…司神降臨、そんなに危険の伴うことなのか? あのおっかない生体金庫よりも? #犬界主
というか、自分たちのルーツの司神は味方じゃないのか? それでも危険があるの? 死の司神オシリス=ハデス&ネフテュス=ヘカテ、なんかこう、デカトンと同じで、下々のものなんかさして気にせず、なんかあったら自らを奉じる骸者の民でもポスッポファするリスクが排除できないとかか? #犬界主
あと、ハッグのババア、なんかやたら超強気ですが、今から何するつもりなんだ。骸者たちが激減したから、確かに神獣石の回収はかなり容易くなるし、そこでこっそり自分の奉じる闇の司神アポピス=オピオンの神獣石を回収するのも、やってできないことはないだろう。そういうことか? #犬界主
そして、ピュアたまの依頼していた司神マート・テミスの神獣石も、ハッグのババアはちゃんと拾ってやるつもりなのか? まあ拾わないとピュアたまは司神降臨自体をしないのだろうし、それでは骸者たちもハッグも困るのだろう。 #犬界主
司神降臨のやり方をパクって自分が他の司神を降臨させるためにも、やはりピュアたまの依頼していたなんか別の司神の神獣石は、回収せねばならない? 大変だな。もちろんオシリス=ハデス&ネフテュス=ヘカテの神獣石を拾わないと骸者たちにブッ殺されるだろうし…4倍大変やんけ。 #犬界主
それと、変な話だが、スネカジ、あらかじめハオウ君に謝れてよかったよな。でもハオウ君は昏々と寝てる状態だし、そしてスネカジは死んじゃった。誰か、殺技軍団残党、ハオウ君が起きたら伝えてやってくれよ。あいつは一応、ちゃんと謝ったのだ、と。頼むぜ。 #犬界主
さあ、次からは、またしてもピュアたまの有難い説法が始まります。なんかこう、地獄巡りの時の君主魔王ベールゼブブの発言録の時くらい、呑み込むのが大変なんですけど、俺、ついていけるのだろうか。まあ、頑張ります…ご清聴ありがとうございました。 #犬界主