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日記(2024/3/16):住宅用火災警報器深夜電池切れアラーム寝不足事件

1.1:15の真夜中に怪音で叩き起こされる

これはエラい目に遭った記録です。
誰かのお役に立てれば幸いです。

が、まあなってみないと、考えすらしないようなことではあるのです。
そういう意味では、果たしてどこまで届くものかは分かりません。
一応後で
「自分ちの住宅用火災警報器ってどこや」
とか
「そういや手ずから設置したの大昔だし、日の出てる暇な時に、買い替えて付け直すか」
とか、検討されることをお勧めはしておきますよ。

***

2024/3/12(火)1:15。
草木も眠る丑三つ刻、の45分前ぐらい。
耳をつんざく音で目が覚めました。

「ピッ 電池切れです」

嫌々ながら起き上がり、まず思ったことは、こうでした。

(電池切れ!? 何の!?)

電池切れと言うからには、電池を外すか入れ直すかしない限り、ずーっとこのアラームが鳴る、ということです。
つまり?
逆に言うなら、電池を外すか入れ直すかすれば止まるはずです。

「ピッ 電池切れです ピッ 電池切れです」

うるせー!
襖を隔てた隣室の弟君も部屋の電気をつけます。

「何や」
「分からん。とにかく出処を探して止めるわ」
「どっちや」
「俺の部屋っぽいな…」

明らかに私の部屋なのですが、どこから音がするのか、いまいち分かりかねます。

「俺布団被って寝るから。何とかしといて」
「そうね。というか俺も見つけてさっさと寝たい」

ところが、ここからが長い長い混乱と苦闘の始まりなのでした。

2.音の出処がどこか分からない

困ったことに、音の出処がどこか分からないのです。
何となく音のする方を見ると、そこは窓際の作業机でした。
確かにパソコンや照明スタンドなど電子的なものや機械的なものが多いのです。
この中に電池の入っているものがあり、寿命が近い、というのは大いにありそうなことでした。

簡単な検証の方法があります。
疑わしいものの電気を切り、部屋の外、廊下に出す。
音がそっちで鳴り出したら、そいつが電池切れのなんかだ。という寸法です。(当たり前だがシンプルな判定法)

「ピッ」

この頃には警報は1分に1度くらいのペースになっていました。
Bluetoothキーボードの電源を切って廊下に出したり、Bluetoothマウスの電源を切って廊下に出したり、思い付く限りの機械や機器を廊下に出して、1分後に確認するのですが、音は止まないままです。

***

まさか、と思いながら、パソコンや照明スタンドの電源を切って廊下に出します。
こいつらは電池でなくコードで電気供給がなされているはずなので、関係ないとは思うのですが、念のためです。
しかし、まだ音は止まない。
やっぱり、これらではないようだ。

***

この辺で、様子がおかしくなってきました。

(本当に机の上か? 中や下なんじゃあないのか?)

机の中は文房具です。電子機器ですらありません。
首を傾げますが、ひょっとしたらひょっとするかもしれません。全部出します。
それでも音は止みません。

机の下には何かのコードや、使わなくなった音楽プレイヤーや、本の帯やしおりが落ちていました。

(いつかはここもちゃんと掃除機突っ込まなきゃならんな)

首を傾げながら、とにかく全部外に出します。
音は止みません。

***

まさかと思い、何もなくなって軽くなった机をズラして、机の奥を見ます。
ここに何か落ちてて、それが鳴っているのかもしれない。
そう疑って確認してみたのですが、何も落ちていません。きれい。
良かった良かった。何か大事なものが落ちてたら大変だもんな。

音? 止む訳が無い。

***

この時点で私は凄惨な笑みを浮かべていました。
はよ見つけて寝よう、と思っていたはずですが、かれこれ1時間過ぎて、なおも解決していない。
勘弁してくれ。
口角が上がる。この状況下で口角が上がるのは変なのですが、ストレスが強くなると、人はしばしば変な笑いを浮かべたりします。
むしろ、声が出なかっただけ偉いと思って欲しいのですよ。声が出てたら隣室の弟君が起きちゃってただろうしな。

(方位が微妙に違うのか?)

机の周囲には本棚があります。この前の震災で滅茶苦茶になり、中古買取と断捨離でほぼ空になっています。
非常に疑問に思いながら、わずかに残った本を外に出します。何か電子機器が隠れているのかもしれない。
何も隠れていませんでした。
音は鳴り続ける。

***

ベッドの上に座り、しばし途方に暮れておりました。

(まさか、音は本当はこの方位から聞こえているのではなく、何かが何かに挟まれていて、隙間から音が漏れ出ているだけで、つまりは別の所から出ているのでは?)

そうなったらもう手に負えません。部屋の中全部総ざらいせねばならないでしょう。
こんな夜更けに!?
何だかだんだんと腹が立ってきました。

一番疑わしいところ。
となると、ベッドの下か?
ここから音がしていて、机に跳ね返って、耳に届いている。ということは考えられないだろうか?
試してみる価値はあります。

ベッドの下には、地震で本棚からこぼれ落ちていた漫画や、CDラックからこぼれ落ちていたCDや、酒瓶や漫画単行本チラシ等が落ちていました。
元々行方不明で、探していたものもあります。しかし、こう、今はそれが欲しいんじゃないんだよな。
見つかったものは有難く確保したのですが、とはいえ音は止まない。

***

埃の舞う中、咳き込みながら、うんざりして来ました。
もうこれでかれこれ3時間も溶かしているのです。

(いい加減にしてくれや)

めげそうになって来ました。

(俺も毛布引っ被って無理やり寝るか?)

隣室の弟君は、我慢して耐えているのです。それが望ましいとも言えないのですが、これで凌いだ方がまだマシなのかも知れません。
とはいえ、もう4:15です。今から寝る? この神経の状態で? 無理では? 大して休まらんぞ?

(朝飯までに片付ける)

やるしかないだろう。そう肚を括りました。
見つけるまで、絶対にやめない。

3.3時間後ようやく正体判明

それにしても、耳を澄ませた限りでは、窓際の作業机の方角なのはほぼ間違いなさそうなのです。
なのに、本当にもう何もないのに、音だけはする。
机から音がしているのか? んなアホな。
中を総ざらいしたのに、まだ何かが隠れているのか?
探す根気はもうありません。

(いっそ机ごと動かしてくれようか? これで音が机ごと遠ざかれば解決だということにするか?)

とは言え、作業机を丸ごと動かすのは大変なことです。なるだけやりたくないのです。
それに、廊下に机を出したら、場所を大幅に占める訳で、誰も通過出来なくなるでしょう。それは大いに困るのです。

***

(高いところから音を拾えば、より正確に分かるかも知れない)

強度のある作業机の上に乗り、部屋全体の方を向いて、つまり窓に背を向けて立ち上がり、両耳に手を当てて、音を待ち構えます。

「ピッ」
「うおっ」

何と、音は頭の真後ろからしました。

(真後ろ!?)

振り返ると、今まで目に入ってなかったものが、見えてきました。

(あっ。これは)

2006年6月1日より後のある日。
消防法改正により、全ての一般家庭住宅に、住宅用火災警報器の設置が義務付けられ、我が家もそれを頑張って設置したのでした。
もう、18年近く前のことになります。

窓のさらに上。
ランプが赤く光っている、住宅用火災警報器が、そこにあったのでした。

(まさか!?)

紐を引っ張ってみます。

「ピッ 電池切れです ピッ 電池切れです ピッ 電池切れです」
「あった! これか! マジかよ!」

こいつが正体でした。

円盤状の機器であり、回せば外れるはずですが、固くなっています。
寝不足のせいか、手に力も入りません。
マイナスドライバーで隙間を広げ、少しずつ動かします。
何とか外れました。

コネクタと電線の付いた電池があります。
電池を外します。
コネクタをコネクタの穴から外します。

1分間経過。
2分間経過。

音が、しません。

解決!
勝利!!
平和!!!

4.寝不足のダメージ、回復出来てませんね

小躍りしそうになったのですが、急に手足に濁ったような痛みを感じました。
神経を酷使して疲れている時に走る痛み。
寝る前に時々あるこれが、早朝に来た。
まあ、当たり前です。ほとんど寝てないんだから。
上手く終わった後で、ようやく疲れが神経に追い付いて来た、ということなのでしょう。
まあ、朝飯前に終わったとはいえ、簡単簡単、とは行かなかったもんな。むしろ本当に大変だったんだしな。

***

机の上から降りて、ベッドの上で座って、ぼんやりします。
朝食まであと2時間。
心身はヘロヘロ。
どうするのが一番いい?

***

朝風呂を沸かして、神経を温めてほぐすことにしました。

シャンプーをして、髭剃りジェルで髭を剃って、石鹸と布たわしで全身を綺麗にして、顔と耳と首を特に手で丁寧に泡立てて、3分間待ち、もう一度全身を布たわしで仕上げて、シャワーで洗い流す。
それが終わる頃には、風呂が出来ている。
さっぱりした体で、肩まで入る。
こんがらがっていた精神状態が、みるみるうちにほぐれて行く。
気持ちいい。

***

実はこの後ヤバいことになっていました。
意識が飛んで、湯船に浸かりながら寝ていたのです。
気が付いたら頭はグラグラ、喉はイガイガ。のぼせと脱水症状の気配です。

***

これはいかん、と風呂から上がると、台所では弟君を含む家族がもう朝食を食べていたのでした。

私もあらかじめ
「火災警報器の故障に対処していて寝不足なので風呂に入ってます。朝食は先に食べていて下さい」
と書き置きしておいたので、それは混乱を避けるためにも良かったのです。

が、まあ本当は朝食が始まる前には風呂から上がっているつもりだったのです。
「おい、本当にあいつを呼びに行かなくていいのか」
「風呂入ってる奴に、さっさと上がれ、なんて言っても、すぐに上がれる訳がねーよ。まして風呂入ってる奴のいる風呂場に入って状況確認だなんて真っ平御免だよ」
みたいな混乱を招いていたかもしれません。だとしたら済まんな。

半分寝ぼけた状態で、一人で残った料理を食べきり、自然解凍の冷凍食品を詰めただけの弁当を作り、水をたらふく飲み、出勤しました。

***

職場でも、仕事中は真面目にやっていたのですが、昼休みは自然解凍冷凍食品弁当を食べ切った後は、作業椅子に座ったまま渾々と寝ておりました。
お客様も電話もなくて良かったよな。あったら応対のため起きなきゃならんかったはずだ。(もちろん応対するのは仕事のうちなのでちゃんとやるけど)

***

その夜はぐっすり眠れたのですが、翌朝、寝不足、完全には取れてなかったんですよね。

***

結局、この記事を書いている今(2024/3/16 8:30)もまだ眠いので、完全回復までには至らず、と言うことになります。

***

もう、あれだな。
俺、夜更かしが出来ない体になっちゃってんな。徹夜なんか論外だ。
歳を喰ったのだなあ。

5.部屋の片付け、どうしよう

さて、今、困っていることがあります。
部屋のものを廊下に出したんですよ。
廊下、圧迫されており、ぐちゃぐちゃになってます。
これらを再び部屋に戻さねばなりません。
折角戻すのだから、部屋の埃を掃除機で吸えるだけ吸い、物品を整理して戻し、要らないものはこの際キッパリと断捨離する。と言うので行きたい訳です。

もう3月の繁忙期なのに? そんな時間も体力もないんじゃないのか?
それともむしろ、もし4月の異動で、自宅ではないところからの独身単身赴任になったら、自宅の部屋と廊下の掃除はさらに困難になるので、今のうちに済ませなければならなかったりするのか?

いずれにせよ、これも一つの奇貨であり、乗りかかった船と考えるべきでしょう。
なんとかします。

6.新しい住宅用火災警報器も設置せねばならない

後で余力があったら、新しい住宅用火災警報器も買って、設置せなならんな。
面倒臭いし、嫌だが、やらなきゃならんなあ。
そして、またはるか後に、またアラームが鳴ったら、今度はちゃんとテキパキ取り外せるようにしなきゃ。覚えていられますように。

まあ、エラいことになったが、頑張ろう。やるぞ!

(以上です)


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