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今後の予定 5『じゃあお前は何が書きたいのか?(戦法について)』2『「世界地図」で行く「彼岸の星」と「地球の内核」』

・How : どんな戦法で活躍するのか(たかが右腕一本しか持たないプログラマ崩れが「世界地図」を必要とするとき)

(5)「世界地図」の用途

(5-1)「世界地図」を教育に応用できるんじゃないか

(前回の続き)

「えっ…何でこんなバカみたいなクソ面倒なものを作ってるの…? そんなのべらぼうに疲れるに決まってんじゃん…?

え…だって、思いついたから…? 何…その堪え性のまるでない言い訳…? 自制心とかないの…?

控えめに言って、お前、生き物として失格レベルの、ものすごいバカなのでは…?」

いや、これですが、いくつかの応用を考えているんですよ。

そもそも結婚できるかどうかの話が不明確なので、こんなことやってるのもあれなんですが、これ、うまく解像度を落とせば、教育に使えるんですよ。

子供が勉強するにあたって、

「何で自分はこんな意味の分からない、実用性のないジャンルの勉強をやんなきゃなんないんだ? 意味の分からない、実用性のないジャンル、やりたくないよ」

という時期は絶対に来ます。これは私もあったからよく分かる。

そして、そんなときに、子供の中には、もちろん「だから勉強したくない、楽がしたい」ということもあるんだけど、それとは別にやはり「この勉強の意味と実用性があるかどうか、せめてそれくらいは簡単に説明しろや」という気持ちはもちろんありました。

単にこれを怠けたいだけの屁理屈だと思っている親の方々がいるかもしれませんが、

あんま自分の子供をナメるなよ。そういうナメた態度はちゃんと伝わるんだよ。なぜ伝わらないと思った?

そうやって売り言葉に買い言葉で自分の子供が勉強を蹴っ飛ばすようになるんだよ。当たり前やろ。

俺はそういうバカみたいな成り行きで、全員不幸になるの、絶対にヤだから、忘れないためにこの文章を残すんだよ」

という思いが強いので、ここにそういう文章を残します。

んで、この「世界地図」があれば、そういう子供の「簡単に説明しろや!」を、説明そのものは、できる(簡単かどうかは腕の見せ所だが)。

これは親として絶大な安心をもたらすでしょう。少なくとも「そもそも説明すべきジャンルについて、何も知らない素人のくせに、さも教育者みたいな面してやがらあ」というナメられ方だけはしないんだからな。

***

(5-2)「世界地図」を超能力バトル小説創作に応用できるんじゃないか

さて、個人的にはこっちが本題です。つまりは、「世界地図」を超能力バトル小説創作に応用できるんじゃないか。

何の話かというと、荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険』第三部以降の話なんですよ。

『ジョジョ』第三部からは、スタンド能力という能力で超能力バトルをします。念力を使える念力の塊の異形の分身をスッとお出しして、パンチだキックだ握撃だー、地獄の断ー頭ー台ー、地獄の断ー頭ー台ー(G=ヒコロウの『ガンパレードマーチ』二次創作漫画風に)、という話は、言われてみれば非常にビジュアル的に圧倒的説得力があり、荒木飛呂彦はこの芸風で今までずっとやってきており、フォロワーも何人かいる、というやつです。

で、スタンド能力のうち超能力の部分ですが、

・力学的能力はとても強い

・空間能力はすごく怖い

・時間能力はラスボス

という話は第三部で既にあり、第四部から追加された話として、

・復元能力はメチャクチャ頼りになる

・属性操作能力は一見抽象的で有難みが分からないがシャレにならんくらいヤバイ

・強運能力にはトンチを使わないと勝てない

・パラレルワールド能力もラスボス

・等価交換能力はどんな能力者も逆らえない制約

という、荒木飛呂彦が知恵を絞って掘り進めていった苦闘の軌跡が残されています。

しかもそれは、果てしなく上にある「彼岸の星」というよりも、果てしなく深いところにある「地球の内核」に向かう軌跡です。

***

さて。超能力バトルで、「地球の内核」に近い能力が強い、という話をやるときに、存在論や数学の話が案外役に立つんじゃないか。という予感があったんですね。

西尾維新原作・暁月あきら作画『めだかボックス』で、実力者であり人気も高かったキャラとして、球磨川禊というキャラがいます。

個人的には「俺の最推しである『美少女戦士セーラームーン』アニメ無印の浦和良が完全に開き直って闇堕ちしたらああなる」というキャラで、やはり好きなキャラであり、たいへん示唆に富んだキャラでもありました。

彼は、「現実(すべて)を虚構(なかったこと)にする」『大嘘憑き(オールフィクション)』、「自分と同じ最弱にする」『却本作り(ブックメーカー)』を併せ持つという、いわば存在論的能力者です。

特に『却本作り』の方は、ジョジョだと先の作品である第四部のジャンケン小僧・大柳賢の『ボーイ・II・マン』や、後の作品である第八部の主人公・東方定助の『ソフト・アンド・ウェット』と同じく、属性操作能力であり、シャレにならんくらいヤバイ能力であると言えます。

さらなる発展形としていろいろあり、これは最終的に、「なかったこと」にしたことさえも「なかったこと」にできる取り返しのつくスキル、『虚数大嘘憑き(ノンフィクション)』に結実します。活殺自在!

漫画_めだかボックス_グッドルーザー球磨川禊_球磨川禊_虚数大嘘憑き_ノンフィクション_lqip

彼が出てきたとき、感銘を受けたと同時に、焦りが出てきました。

こんな浦和くんを魔改造したみたいなキャラで、こんなメチャクチャ強い能力をお出しされたら、浦和くんを魔改造してメチャクチャ強い能力を与えて大活躍させたかった俺は、何をどうすればいいんだ。

もちろん、やることは一つしかない。球磨川禊を描写で超えたい。そして球磨川禊を超える圧倒的人気を得させてやりたい。じゃあ、どうやって?」

そうなると、俺の当時作っていた不完全な「世界地図」のうち、特に「地球の内核」方面、つまりウォーターフォールの上流をキッチリ整えれば、球磨川禊にひょっとしたら勝てるんじゃないか。そういう甘い期待が出てきたのです。

え? 大変ですよ。まだ終わってないんだから…資料読み込みだけで、あと何年かかるんだ…? (でもやらないという話は存在しねーんですよ)

***

また、うまくいけば

「この『地球の内核』めいて最強である能力は、そのままではすべてを一色に塗りつぶして汚染して破壊することしかできない。最強だがつまらん能力だ。

だが、これこれこのようにすれば、万人に無尽蔵の動力を、資源を、真水を、食糧をもたらすのである。それらは弱くなるが、いろんなことができる。素晴らしい。そういう強さと多様性のトレードオフによるスタンドバトルもできるわけだ。

それだけではなく、これこれこのようにすれば、人の心を幸せにしたり、社会を幸せにしたりもできるのであった。ますます素晴らしいではないか。

そして、『彼岸の星』へ…

というロードマップができそうじゃないですか。それが出来たら、俺の目指す小説の在り方としては、うまいキマり方だろうなあ。うまくキマれば、だが。

その後、また「地球の内核」に降りてきて、「彼岸の星」の最先端技術を持ち帰って、「地球の内核」にもたらすのもアリですね。

安易な降り方をしたら、「地球の内核」は蒸発しちゃうんですよ。そういう最悪の降り方だけはしちゃいけない。だって自分も「地球の内核」からやってきたやつなんだから。それを忘れてはいけない。

いつから自分は植民地主義的侵略者に成り下がった? 「彼岸の星」は果たしてそんなことを正当化するための穢らわしいもので良いのか? 良くねえよな。そんなん。

そうじゃないように、降り方には工夫がなければならない。そういった工夫自体が、また新たな「彼岸の星」でもあるんだ。しいて言えば、「宇宙エレベーターの道」とでも言うべきものだ。

そして、「地球の内核」から、「また」何人かが「宇宙エレベーターの道」で「彼岸の星」を目指すだろうし、そのうちの誰かは「また」あえて「地球の内核」に戻り、最先端技術を持って帰るだろう。

そうして広い世界は豊穣になる。そういうオチがやれたら、多分最高にキマるんじゃないかな。

でも、それをやる以上は、ウォーターフォールの下流を、しっかりと描かなきゃならん。これは避けがたい。やるっきゃない。

だいたいそんなことを考えているんですね(グルグル目で)。

***

私は書いていく仕組みしか知らない元プログラマです。

仕組みがあれぱ一応は書けるが、これでは業務知識がなければデタラメしか書けない。

業務知識の一貫として、「世界地図」が是非とも必要だった。自分にとっていいのがないから、自分で作るしかなかった。

主に素晴らしいものを書きたいし、それが本物だと言い張れるためには、その素晴らしさについてはデタラメを書きたくない。これは見抜かれるし、素晴らしいもの自体の信憑性も当然損なわれる。ここはフィクションといえども、だからこそ手を抜いてはならないところだ。

だから、俺、頑張るよ。

***

ということで、書きたい小説の"Who""What""Why""How"については、とりあえずこんな感じなんですよ。

これらを見失わず、「俺の書きたい小説、何だったっけ…」となったときに、ここに戻れるようにしたい。

そして、いつかは、これらのうまく噛み合う小説を書きたい。完結させたい。

そして、読者の皆様が「地球の内核」や「彼岸の星」や「世界地図」や「宇宙エレベーターの道」を見て、「素晴らしい」、となれば、これは非常に、私の中で、「成し遂げた」、という満足が残るでしょう。

そんな感じです。

そのためにも、note.muで、とりあえず、やるだけやるぞ。

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