次回予告(2019/10/26):『高校生に高校数学の教材を作って渡す』&『そのための覚書をnote.muに載せる』

(2019/12/1差し替え)

マガジン『次回予告』を作りました。

近日中になんかやる予定があるときのアナウンスをまとめます。

これを後で俺が見返して「そういやアレやってへんやんけ」とかいう効果が期待できるという寸法です(横着)

読者の方で、もし「そういやアレどうなったん」というご指摘があればジャンジャンご指摘ください。

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さて、小説の芸の肥やし、下ごしらえのために、ここ4年間、数学の本を浴びるほど読んでいたのです。

今調べたら、だいたい4年でだいたい25冊程度読んでたことになる。1年6冊のペースになるわけだ。マジかよ。もっとかかってたし、もっと少なかったと思ったぜ(まあ時間のかかってる本とそうでない本とがあるからだけど)

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それはそれとして、とある個人的な理由で、今までやったことを、高校生一名に向けて、高校数学レベルに解像度を落として、全体像を分かりやすく説明することになりました。具体的には、紙教材を作って渡す、ということです。

金が発生しない作業ですが、やると決めたのだし、出来るだけ早いうちがいい。何せ親御さんの言うには、その子は高校一年生だ。理系に行くことは聞いているし、理科は出来るが数学がダメだということは聞いている。進路のことを考えると、遅くとも2019年末に渡さないと「遅い」。

ということで、note.muとは別に、その作業をしていたのです。自分の考えの整理という側面もあり、また小説の肥やしにするならそういう整理はできていなければ話にならない。やるぞー。というテンションでやっていました。

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が、時間さえあれば書けるところは、あと1日か2日やりゃあ終わるんですが、読み込みが終わらないと書けないところがあり、このままではすぐにはプレゼンができない。ということが分かってきました。

何かというと、集合論と数論をまたいでゴリゴリ説明している本(彌永昌吉『数の体系』上下、彌永昌吉・彌永健一『集合と位相』I,II)が4冊あり、2冊分は終わったのですが、あと2冊読めてないんです(具体的には『数の体系』下のうち実数以降と、『集合と位相』II全部が未着手)

ふつうは数には5つのレベルがあるとされ、

自然数→整数→有理数→実数→複素数

という風にパワーアップしていきます。

しかし、俺の読み込み不足のせいで、このままでは実数や複素数について曖昧な説明しかできなくなる。

実数は位相的構造(超大雑把に言うと数学における空間能力のようなもの)を持つ数で、数学の中でも非常に初歩的な空間である線と対応する、という非常にすごいやつなんですが、ここの理解度が俺に足りてないから、説明が絶対に曖昧になる。

さらに高度な複素数については、俺はほとんど何も分かっていない。説明の解像度を下げるからいい、という話はもちろんあるんですが、突っ込まれたら絶対に困る。

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で、私の今作ってる教材の構成は、今のところ以下の通りなんですね(目次と補遺を除くと)

I.集合編:集合(素朴集合論)→演算(代数学)→自然数等(数論)

II.数編:自然数等→数列→総和→極限(解析学)→実数等→線(位相幾何学)

III.空間編:線→面等→関数のグラフ(代数幾何学)

IV.関数編:関数のグラフ→傾き→微分→ベクトル→ベクトル空間(線形代数学)→ユークリッド距離→三角関数→角度→ユークリッド空間(ユークリッド幾何学)→多様体→積分

V.積分編:積分→円周率→確率(確率論)

VI.確率編:確率→統計(統計学)→物理学

だいたいこういう観点から説明する次第です。

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目的としては、

・高校数学で拾えるところの8割程度は拾えるようにしたい

・高校数学の各ジャンルのつながりが見えるようにしたい。立ち位置の分からないし用途も見えない謎の勉強をさせられたら、そりゃ誰だってやる気なんか出ないに決まってる

高校一年生がうんざりしないように、本当に手短な説明にしたいが、懇切丁寧な説明が避けられないところももちろんあるので、そこは補遺とかでちゃんとやる

最終的には、高校一年生が、高校数学に向き合う、という意志を持てるようになれば、とりあえずよし

という感じです。

さっきの説明で分かると思いますが、I.集合編と、特にII.数編が、うまく説明できるかどうだか怪しい。頑張るぞ。

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ということで、何かというと、多分近々その草稿がここに乗ります。

そんなわけですので、ビックリしないでくださいね。よろしく。

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