胎界主系（2023/4/26）:胎界主初見実況ログ（第二部三幕最終話『胎界主ピュア』後編1大いなる選択編）

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犬神工房胎界主初見実況 #犬界主 『胎界主ピュア』後編、開始します。これからまたしばらくお付き合いください。当面、大いなる選択編とでも呼ぶべきバートに入ります。（何それ）（そのうち分かる）

エトン隕石爆弾爆心地。に、再び立つアスちん。悪魔におけるキンボシ・オオキイ、骸者殲滅という大きな仕事を成し遂げた。とはいえ、必ずしも喜んでいる訳ではない。偉業を成し遂げたことに現実感が追い付いてないのか。それだけではないようだが…？ #犬界主

さて、アドニスはいない。情叔父さんに球体間移動ですっとばされたからだ。情叔父さんは、東郷家旧当主・正義パパ上殺人事件の参考人である稀男たちを、しかし有力で管理可能な手駒として掌握して、同時に自分の箔もつけたい。（アドニスは明らかに従うタマではないので仲間外れにされた） #犬界主

情叔父さんは高圧的にスカウトを始める。ウゼー。当然、アスちんは全くノレない。それどころか、このままでは最悪生成世界間戦争もありうるのだ。そうなったら困るし、東郷家なんて捨て駒だろう、と言う。情叔父さんは自分が当主になれば悪魔など全滅と豪語するが、正直到底そうは思えん… #犬界主

そこへリースが割って入る。情叔父さんはカッコつけて「女にしてはよくやったと褒めてやる　が　外にでるのは感心せんなっ！」と、無茶をやる娘を叱りつつ心配する父親みたいなことを言い出す。まあ、善意ではあろうが、やり遂げて生還した戦士にかける言葉じゃない。ガキ扱いに等しい… #犬界主

すると情叔父さん、リースに後ろから羽交い絞めにされる。胸が当たって動揺している中、ルーサーに顎をコッと殴られ、脳震盪で気絶。うわーちょーかーっこわるー。 #犬界主

やっぱ、情叔父さん、他人を愚民と考えてるし、女に対して紳士的男尊女卑ムーブをするし、要するに舐めてかかるし、やはり東郷家らしいアカン人の域から出ない。（東郷家も持て余しているエキセントリックなやつだが） #犬界主

それに、情叔父さん、いい年してるから性欲の何たるかは知ってはいるが、これに加えて鮒寿司（尾籠憲一）漫画的クソガキでもあるので、性を茶化すクソガキショタなんだ。聖子と団十郎へのえげつない冗談、アカーシャ球体で他人のパンツを脱がせるギャグ、そして、リースの胸の感触への動揺。 #犬界主

精神構造思春期ギリギリ直前自信満々イキリボーイ30代。精神的クソガキショタであるゆえ、性を欲というよりギャグとして見ている気配がある。そして、家風と精神的クソガキショタさゆえに、女性とちゃんと接するやり方なんか一切身に着けていないだろう。 #犬界主

東郷家の嫡子の一人だが、アカンお人なので、子が出来たら東郷家的には困る。縁談どころか、女性との同衾があったかどうかすら怪しい。父・東郷善めいたプレイボーイハーレムモードなんか論外のままここまで来てしまったはずだ。この類型の人いっぱい知ってる。その上で言う。アカン。 #犬界主

それに、東郷家にしてはかなり控えめで邪悪ではない方の情叔父さんだが、やはりこの貴族的家父長的男尊女卑的態度、メチャクチャうざい。その上、エキセントリッククソガキなので、貴族門閥や家父長としてみたら、だいぶ適性を欠くことも、まあ分かるんだよな。 #犬界主

それはそれで鬱陶しくも面白い個性ではあるが、まあどう考えても社交的・処世的にはナメられるし脆弱性ではあろう。つらみ。そりゃあどう考えても、このままではこの先、東郷家での出世どころか、処世の時点で、きっと行き止まりだろうな… #犬界主

さて、アスちんは言う。アドニスは最悪の場合、生成世界間戦争すら懸念していたようだが、魔王もリョースもそこまで馬鹿ではなかろう。後ろ盾を失ったハッグが神獣石を手に入れようとも、手に負えないし扱いかねるので、保身のためにせいぜいリョースへの取引材料として使われるだけだろう。 #犬界主

と、思っているようだが、それはハッグをナメすぎだし、処世術の達人としてのハッグしか見ていないだけだ。ハッグは骸者がいなくなった今こそ、闇の司神アポピス=オピオンを降ろして自分がロックヘイムを支配したいのだ。大きな賭けに出る気だ。 #犬界主

もちろん、ハッグが何をしたくても、ピュアたまが爆発四散したなら何もできないし、アスちんの見立てもまあそうなのだが…ピュアたま、ニキと呉越同舟で脱出した描写があるんだよな。もし生きていて、司神降臨して、ハッグがこの手法をパクったら…結局未だにリスクは片付いてはいない。 #犬界主

さて、アスちんは終わった後のことも一応は考えていた。使い魔のサッキュバス・レリムに指示を出していた。アスちんが帰還せずとも爵位はルーサーが得る。つまり、ルーサーは目的を達成するし、稀男はその傘の下で安全になる、という例のプランだ。しかしそこにアスちんはいない。 #犬界主

リョースへの事後説明は当然要る。これをうまくやらないとリョースは今度は自分たちを危険分子として処理しにかかるだろう。そして、バンシー牧場も何とかしなければならない。こうなればハッグは保身のためにバンシーたちを奴隷の立場から解放するであろう。だからアスちんは残る。それに… #犬界主

「なによりここが　私の産まれ故郷ですから」感慨深い顔で、そういうアスちん。ならばよし。ルーサーはテキパキと采配する。情叔父さんは主水師匠のところに渡せばよかろう。ルーサーと稀男は、ソロモンヘイムへ帰る。リースも一緒に行こう。例のプランだ。 #犬界主

さて…稀男は。爆心地に降りる。顔が暗い。「ついてこなくていいぞ」そうはいかねえだろうよ。一同、一緒に降りる。（低空飛行するシルフに抱えられている情叔父さん、大変申し訳ないが、まあ笑ってしまう） #犬界主

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犬神工房胎界主初見実況 #犬界主 『胎界主ピュア』、後編内、大いなる選択編、一旦中断します。アドニスも情叔父さんもアスちんも、これから戦後処理のつもりなのでしょうが、実際には到底終わったとは思えないんだよな。

爆心地には何が待ち受けているのか。ピュアたまか、ニキか、それとも…？　といったところで、次回に続きます。ご清聴ありがとうございました。 #犬界主

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犬神工房胎界主初見実況 #犬界主 『胎界主ピュア』、後編内、大いなる選択編、再開します。爆心地に現れたるは…なんと、ミミコボ！　生きてた！　ピュアたまに打った致死毒の解毒はミミコボにしかできない。だから自分は生かされている。そうミミコボは踏んでいる。

タイムリミットはあと30分。さっさと出てこい。そう叫ぶミミコボだが、急に風景が色あせて見える。ピュアの周辺にある<主流>から外れた。そして…そこに来るは…ピュアたまではなく、稀男！　ミミコボにとって、稀男は理解不可能な存在だ。しかし、目的は同じピュアたまであろう。だから。 #犬界主

（それを利用して殺す）稀男は、不確定要素、リスクを運ぶ力だ。こいつがいると自分の賭けすら横槍でメチャクチャにされる。この土壇場でそれはとてつもなく困るのだ。即効性毒物を充填し…「見て　これが「解毒薬」よ」ブラフをかける！ #犬界主

「お互いピュアに死なれたら困るでしょ　もちろん私も死にたくない　だから完全解毒薬は渡さない　コレは死期を伸ばすだけの「中和剤」　歩けない私の代わりに　ピュアを探して投与して来て」これなら自分は殺されることはないし、稀男は薬を取りに行くしかなくなる。そこを殺す！ #犬界主

うまいやり方だ。ただし、相手が稀男でなかったらだ。稀男は。近くまで行き、止まる。ミミコボを狙う！　ミミコボは絶望の中にいる。選択を失敗したのか。そんな馬鹿な。自分はピュアたまのために必要な存在なのだ。「わ…私を殺したら　ピュアは助からないのよッ！」しかし…銃声！ #犬界主

ミミコボは撃たれていない。意識がある。威嚇射撃か。そうだろう。自分はピュアたまのために必要なのだから…などという理屈は、稀男には一切通用しなかった！　稀男が撃ったのは、即効性毒物注射器！　破片の刺さった、ミミコボの傷口。そこから血が流れる。 #犬界主

もしこれが本当に中和剤であったならば。それでも稀男は撃ったのだろうか。それとも、そういう推測や判断の迷い自体が無意味な罠だと知ってて、中身が何だろうが撃った、ということなのだろうか。それを確認する術はもうない。今更遅い。ミミコボは選択を間違えた。その事実だけがある。 #犬界主

骸者殲滅部隊たちが来た頃には、ミミコボは事切れて潰れていた。ハンバーグ先生はビビリ散らす。「まだうじゃうじゃ出てくるがしょ　早く障壁張るでがす！」もっともだ。だが、リースは何かを察したようだ。「もう…私達にできることは　終わったんだと思います」目を反らす。はて…？ #犬界主

しかし。爆心地からさらに現れる者あり。ニキ！　えー！？　ウッソだろお前！？　生きとったんかいワレ！？　まあ、脱出に成功したんなら、生きてはいるわな。しかし、最悪だ！　どうすんだよ稀男！　骸者殲滅部隊全員で何とかするのか？　終わってねえ！！！ #犬界主

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犬神工房胎界主初見実況 #犬界主 『胎界主ピュア』、後編内、大いなる選択編、中断。リースの様子がおかしい。どう考えても稀男絡みだが、何だ？　稀男が自分の、骸者殲滅部隊の理解できていないレベルで、自分たちを置いて戦っていて、自分たちはそこに立ち入れないからか？

稀男はワイト相手ならミスリル銀貨オリハルコン跳弾攻撃で数体なら斃せる。つまり、ワイトはいても数体しかいない。そう稀男は読んだし、たった今こうして処理しきったのだ。おそらく稀男はピュアたま相手に最適化モードになっており、その精妙な読みは実際に怖いくらい効いている。 #犬界主

稀男の精妙な読みは、究極的にはピュアたまに向けられたものだ。そして、ピュアたまを見ている稀男に、リースは置いていかれつつある。それは嫌でしょうね。せめて察することはできているから、リースは立派なのだが… #犬界主

あと、ミミコボ、どうもハッグと同じ理由で行動して、<主流>の風景が色あせて、そのうち死んでいるので、ハッグもいずれ同じ目に遭うのではないか。そういやハッグは今どうしているのだ？　やはりエトン隕石爆弾の爆心地であるピュアたまの根城に向かって来ているのか？　だったらヤベーぞ。 #犬界主

ともあれ、おそらく最後の殺技軍団残党、これにて死す。あの、人間臭くも邪悪で品性劣悪で好戦的でおっかなくおぞましい殺技軍団の皆さん。その彼らが、本当に、全滅してしまった… #犬界主

そして、その余韻をぶち壊すように、ニキ、参戦！　勘弁してくれや。といったところで、次回に続きます。ご清聴ありがとうございました。 #犬界主

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犬神工房胎界主初見実況 #犬界主 『胎界主ピュア』、後編内、大いなる選択編、再開します。ニキ現る！　ルーサー、青ざめる。しかし様子がおかしい。誰も見えていないような言動。アスちんの認識ロックがまだ効いているようだが…

ニキの足に、おそらくはカァクシィクスの統べる力の尻尾でつながっているのは…ボロボロになったピュアたま！　リース、怖気立つ。ソロモン、ほくそ笑む。そして、稀男は、能面のような顔で立つ。ピュアたまはもはや上半身しかない。背骨から髄液を垂れ流しながら、まだ、生きてる！ #犬界主

カァクシィクスの統べる力の尻尾が崩壊する。ピュアたまの上半身が取り残される。アスちんの認識ロックでは、骸者殲滅部隊の姿は見えないが、ピュアたまの姿はニキの目にも見えてしまうだろう。マズイ。ピュアたまを確保したら撤収しよう。そんな話をするアスちんだが… #犬界主

ニキの認識ロックは外れていた！　話も全部聞こえていた！　名演技だ。ピュアたまを踏みつけて人質に取るニキ！　しかし、実はニキもエトン隕石爆弾でヨタヨタだ。回復を待つニキだが、おかしなことに気付く。稀男だ。ずっとピュアたまを見ている。ニキには一瞥もくれない。 #犬界主

「何だぁ？　なんで稀男ちゃんは俺を見ねーえんだ？」リースは目を反らす。そうなのだ。稀男はピュアたましか見ていない。ニキに一瞥もくれない。骸者殲滅部隊の方も向いていない。リースも見ていない！　指輪を拾って、心が少し通じた気がしていたリースにとっては、まあ嫌でしょう。 #犬界主

ニキは他人を、偉そうだが下らない敵か、ボコるサンドバッグか、泣き喚くオナホールとしてしか見ていない。が、稀男だけはそのどれにも当てはまらない。自分に匹敵しうる存在だと思っている。その稀男が、自分を見もしない。このピュアたまだけを見ている！ #犬界主

「てめーは一体…稀男ちゃんのなんなのさ？」ピュアたまに腹を立て始めるニキ。怒りで興奮しているうちに、だるい下半身に怒張が戻って来た。また暴れられる。時間稼ぎはもういい。ここまで運んだピュアたまを、もう要らないので踏み割って殺そうとする。しかし… #犬界主

「ニキくん…」踏み割られながら、ピュアたまが初めて口を開く。「稀男くんがなぜ君を見ないか教えよう」ニキの動きが止まる。「君の思想には未来が無い　現在しか無い」まあそうでしょう。見ての通り、刹那的なやつですよ。ニキは。 #犬界主

「だからぁ？」苛立つニキ。「だから　なかなか手強い胎界主なんだけど　ピュアと稀男くんの敵じゃないんだよね」ヘラッと煽ってのけるピュアたま。コイツ！　このままだと30分で死ぬやつの言動とは思えん。それどころか次のページで脳漿炸裂していてもおかしくないレベルの大暴言だが… #犬界主

次のページでは、ピュアたまがニキに踏み割られて脳漿炸裂しているのではなく、なんとニキが氷の精獣ヨルムに喰われていた。そして…飛来するハッグ！　ほくそ笑むピュアたま。アスちんは愕然としている。保身の塊のような、よく知る怨敵ハッグが、この危険な渦中に、乱入して来ただと！？ #犬界主

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犬神工房胎界主初見実況 #犬界主 『胎界主ピュア』、後編内、大いなる選択編、中断。ニキは今ここ自分しかない、瞬間瞬間を必死に生きているやつだから、純度の高い強さがあるが、未来まで運ぶことを視野に入れているピュアたまや稀男とは質的に違う。

そして、やはりハッグが来た！　ピュアたまの「神獣石を運んできてくれたんだね」「ちゃんと渦中に飛び込むことができると思ってたよ」と言わんばかりの顔がムカつくが、そんな場合ではない。老練なハッグ相手に、才能はあるが若造で油断の多いアスちんは手も足も出ないだろう。 #犬界主

とはいえ、ハッグがまだ「アタシワ　ダイジョーブ」を捨てられていないのなら、それは、ミミコボと同じ風に負けて、同じように死んじゃうと思うんですよ。どうなるんだ？　あと、言いたくないが、リース、かわいそう…といったところで、次回に続きます。ご清聴ありがとうございました。 #犬界主

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犬神工房胎界主初見実況 #犬界主 『胎界主ピュア』、後編内、大いなる選択編、再開します。「ペトベ＝ネメシスの名において　『凡蔵・稀男・カルタ』『ルーサー・トランプ・ナッチェス』『タヨト・レンタ・リース』『ドムドム・ハン・バーグ』が　ハッグとピュアを攻撃する事を禁ず！」

ハッグ、骸者殲滅部隊「全員」の真の名を呼んで、ペトベ=ネメシス系禁忌魔法則で制圧。あっ…えっ…？　アアアァーッ！？　ババアァーッ！　ちょっと待てやコラァ！　何でオメー全員の真の名知ってやがる！？　どうやって手に入れた！？ #犬界主

本当にそういうところは抜かりがないやつだよなハッグ…正面衝突をあまりしたがらない、というか避けて回ってるイメージだが、その分、搦め手にかけてはホンマおっかねえよ…ということで、こんな形だが、入界時に名前を定義した稀男とルーサー以外で、初めて分かった、三つに連なる真の名。 #犬界主

しかし、リース、トヨタレンタリースみたいな名前してんな。あとハンバーグ先生はドムドムハンバーガーだ。息子にドムドム・チズ・バーグって名前を付けているが、ということは真なる名を二つも継がせたということは、息子への思い入れが割と深いのだろうか（当の息子には軽蔑されているが） #犬界主

とにかく、禁忌魔法則にかかった以上、抵抗すれば内臓がねじれる苦痛にさいなまれることになる。ふつうはこれでは作戦行動どころではなくなる。ここぞというところでキメたハッグ。深い息を吐く。そして、ピュアたまに向かう。 #犬界主

「こいつらは殺しちゃダメなんだろ」だから無力化した。「流れ」には逆らわない。そして。「ニス！　お前も下手な真似はしないことだね　禁忌に逆らえば臓物がねじれておっ死ぬよ」場を捻じ曲げうる稀男への牽制ももちろん欠かさない。 #犬界主

そして。ハッグ、ピュアたまの前に立ちはだかる。司神降臨のための方法をピュアたまだけが知っているように、司神降臨のための鍵である神獣石は、今ハッグの手中にある。「さぁ　ピュア　アタシの勝ちだ　ゴタクは聞かない　今すぐ司神を降ろすんだ」 #犬界主

闇の司神アポピス=オピオンの神獣石と、法則の司神マート=テミスの神獣石。骸者の神獣石はない。ピュアたまとハッグの間で駆け引きが始まる。しかし。「ハッグ　伏せろ」稀男が不思議なことをいう。なぜか？　ニキがハッグの氷の精獣ヨルムを破り、襲い掛かってきたからだ！ #犬界主

一蹴されるハッグ。だが、即イシス=デメテル系復元魔法則で回復！　ノルム展開！　全部パンチで倒すニキ。何コイツ。しかし…稀男が続ける。「ハッグ　そいつの真の名は『丸大豆ニキ』だ」ハッグ、禁忌魔法則でニキ対策！　そりゃそうだ。「ニキ　これでもうハッグは攻撃出来ないぞ」 #犬界主

稀男はハッグに攻撃は出来ないが、逆にハッグを使ってニキ対策はできる。なるほど。でもこの先どうする気だ？　稀男はさらにニキに言う。「諦めろ」ニキの地雷ワードだ。しかし、ニキ、稀男に腹を立てる前に、あることに気付く。稀男は地雷ワードで何かを狙っている。それは。 #犬界主

「だめだババア　その言葉をニキに言うなぁぁ」ハッグに迫るニキ。害意判定でニキの内臓が捻じ曲がる！　ハッグはビビリながら言う。「そっ　そうだよ　諦めなぁ～」 #犬界主

…これが良くなかった。ニキの地雷を踏んだ！　「地雷ワードを投げつけられた」ら、殊に「敵に」そうされたら、自分ルールではまずそいつを標的にせずにはいられないのだ！　…ホンマ超面倒臭えやつだなコイツ！　ハッグも困惑している。コイツはヤベーやつだ。 #犬界主

いかなる苦痛をもってしても、「諦めろ」と言った「敵」を絶対に許さない。そんなニキに、ネプリのうろに追い詰められていくハッグ。「アタシは　大丈夫」…「もう　大丈夫じゃない！　いつ破滅の渦に飲まれてもおかしくない！」絶望するハッグ。 #犬界主

「渡しちまった！　ついに神獣石がピュアの手に…　アタシの役目も終わったんだ……」神獣石を運ぶため、ピュアたまの運ぶ力にハッグが乗せられ、乗ったのならば、そりゃあここが終着駅だ。もう運ぶ力の加護はない。ハッグ、詰みつつある！ #犬界主

一方。「強い　やはり『運ぶ力』では君に遠く及ばない」動けないピュアたまは、それでも神獣石を手にしていた。しかし…闇の司神アポピス=オピオンの神獣石！　コレジャナイ！　投げ捨てるピュアたま。 #犬界主

そこに、稀男がやってくる。法則の司神マート=テミスの神獣石を手に。「欲しいのは　コレだろ」…？　どうするつもりだ。稀男の目的のために、結局はマート=テミスの司神降臨はなされなければならない。じゃあ…「やる」のか？ #犬界主

ハッグは閃く。朝の戦いで、アスにはハッグへの禁忌をかけた。今さっき、骸者殲滅部隊の他のメンバーに、ハッグとピュアたまへの禁忌をかけた。だからアスちんはピュアたまを攻撃できる。稀男は二人に攻撃できないが、アスちんに働きかければ、これをもってピュアたまを足止めできる！ #犬界主

稀男がアスちんを介してピュアたまの足止めをしている間、ハッグがこの場を切り抜ける。あくまでピュアたまに「闇の司神アポピス=オピオンの神獣石で」司神降臨をさせる！　…そのためにも、やはり、目前のニキを何とかしなければならない。 #犬界主

ニキは呻く。「痛ぇぇ　なんだよこの痛み　ちっとも耐性つかねーじゃねーか」「つかないどころか　下手すりゃ内蔵吐き出すよ　アタシに近づくほど痛みは増してくんだから　絶対無理なんだよ」そういうものらしい。 #犬界主

「痛ぇよう　もうやめてーよぉ」ニキが弱音を吐く。ハッグはこれを好機と見たようだ。「アタシゃアンタに敵意はないんだ　仲直りしよう　攻撃をやめれば痛みは収まるよ　このとーり謝るからさ」ハッグ、保身のためならテキパキ謝れるやつだ。さすが。しかし… #犬界主

内臓を吐き出しながら、涙目で、しかしハゲ頭に青筋というか赤筋を立てながら、深い怨恨と共に、ニキが唸る。「このばばあ　ぜってーぶっ殺してやるからなぁ」あくまで自分ルールを貫徹する気だ。ハッグ、ドン引き。説得、ムリ！　駆け引きは利かない！　ハッグにとって、相性最悪の敵！ #犬界主

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犬神工房胎界主初見実況 #犬界主 『胎界主ピュア』、後編内、大いなる選択編、中断。ニキとハッグ、『ウサギとカメ』というより、ストア派の祖、哲学者ゼノンの『アキレスとカメ』だ。無限に近づくが、届かない。…そうは言っても、怖いよ！　それに、ニキが本当に突破したら…どう考えても最悪だ。

あと、やはり、「アタシは　大丈夫」ではありませんでした。神獣石を運ぶ役目を終えた今、ハッグ、のるかそるかだ！　アカン流れに見えるが、それでもハッグはしぶといから、ただでは終わらんだろう。どうなるんだ…？　といったところで、次回に続きます。ご清聴ありがとうございました。 #犬界主

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犬神工房胎界主初見実況 #犬界主 『胎界主ピュア』、後編内、大いなる選択編、再開します。ここで一旦終わりになりまして、次からは別の編になります。

稀男がピュアたまを見下ろす。アスちんが崩壊魔法則を用意し、ピュアたまに接触する。「お前の負けです　ピュア　私の一言でいつでも息の根を止められます」既に虫の息であるピュアたまは、憐れむように言う。「…アス　お前のする事はいつも　悲しいくらいに意味が無いね」 #犬界主

そうなのだ。解毒薬を作れるミミコボは死んだ。どうせあと数分で、ピュアたまは死ぬ。ソロモンもぎょっとする。ソロモンとしてはピュアたまに到達してもらい、その成果を活用したいのだ。それまでは、死んでもらっては困るのだ。 #犬界主

そうとは知らないアスちんは言う。「ではせめて　司神降臨方法を言い残して逝きなさい　世界を私たちに　託していきなさい」 #犬界主

ピュアたまが生きており、法則の司神マート=テミスの降臨ができるなら、かつてベールゼブブがうそぶき、骸者殲滅部隊もその気になった目的、「躰化者を死なせず、傀獣にもせず、人間に戻す手段の確立」が、俄然活きて来る訳だ。それは是非やっていきたい。 #犬界主

しかし、ピュアたまはこの期に及んで溜息をつく。アスちんのような頭のかわいそうなゴマメに託せる訳ないんだよな、ということか？　アスちんはムッとはしたようだ。「分かりました　話したくないのなら記憶を読むまでです」しかし… #犬界主

「そんなことをしても無駄だよ」ピュアたまはとんでもないことを言う。「降臨に使う司神の真の名　そのほとんどは解読不可　人間には発音不可能な名だからね」…そうなの！？ #犬界主

司神研究者のピュアたまが、死に際に言うことだ。多分本当なのだろう。エジプトやギリシャやローマやカナンやイスラエルの神話や、不滅の何かに、名前が隠されていると思われていたが、読めないか、人間には呼べない部分がある！　ここには純人間か半人間しかいない。ムリ、ということだ。 #犬界主

さて、困った。「じゃあ…どうやって？」どうやって司神降臨をするつもりなのか？　召喚するなら、適正な手順で、名を呼ばねばならないのではないか？　「代替の名を使うんだ　だがそれは　タロットカードに司神降臨法を記したソロモン王により　認識ロックがかけられている」 #犬界主

代替名で起動するようだ。おそらくそれはソロモンをはじめ人間に発音できるものだろう。ただ、解読したピュアたま以外には、ソロモンによって、伝えても脳に届かないようになっているのだろう。セーフティだ。「実践しなければ伝えることは出来ない」ピュアたまはそう言う。 #犬界主

まあ、何事もほとんどの事はそうだ。でも、それじゃ事後やんけ。それに、途方も無いことである。このピュアたまを信じていいのか？　託せるのか？　アスちんは明らかに困惑している。 #犬界主

ピュアたまにとっても、ここが正念場だ。何せ、あと数分で、死ぬのだ。目的を目前にして。当然ピュアたまにはそんなつもりはない。司神マート=テミスの降臨は、何としても果たすつもりだ。（おそらくここが…ピュアにとって最大の試練なのだろう） #犬界主

だから。（君から……）ここから先は最大の試練である。ピュアたまだけでは乗り越えられない。稀男の力が要る。そして、稀男のピュアたまへの存在承認が…否、信頼がかかっている試練だ。それは。「稀男君　最後の望みだ　その石が欲しい」…！ #犬界主

稀男は何人もの死に際を見てきた。時間停止装置を作った胎界主、河鍋。そして、アスちんの複躰。人助けは、人死にも、看取りもしばしば含まれている、おそろしくしんどい行為だ。そんな稀男に、ピュアたまは言う。「死ぬ前にどうか…どうかキミを　助けさせてほしい」！ #犬界主

望みを叶えられず、詰んで死ぬ人を看取り、しんどい人助けをしてきた稀男に、助けてもらうべく呼んだピュアたまが、稀男の苦衷を助けさせてほしいという。ピュアたまは、今回は素直に自分の望みを口にした。稀男がこれを、やれなかった者達の分も叶えれば、苦衷も少しは癒されるのだろうか？ #犬界主

稀男は目を伏せ…「負けた」…手を挙げる。「来る前から勝てないとは思っていたが」泣く子と地頭には勝てないように、稀男の自分ルールでは、助けてほしい人の要求には勝てないのだ。 #犬界主

そして…「ピュアに託してみよう」法則の司神マート=テミスの神獣石を、放り投げる！　運ぶ力でも、心の底で望んでなければ、届かないはずなのだが…今度は、届いた！　ピュアたまの掌の元へ！　望んで！ #犬界主

ピュアたまは召喚を開始する。「いでよ『マート・テミス・テット』」テット。「石に刻まれているヘブライ文字を代替の名にするだけで…？」ピュアたまは神獣石を地面に置く。「こんな単純な方法に誰も気が付かなかったなんて…」いやー、でも、解明しなきゃ分からない性質のものだよな。 #犬界主

アスちんは言う。「続けなさい」召喚するなら、適正な手順で、名を呼ばねばならないはずだ。そして、名はたった今呼ばれたのだ。これから適正な手順が要るはずだ。それは何だ？　とにかく、見守るしかない。しかし… #犬界主

そこに乱入者！　死の神獣筆頭、レイスの、そのまた筆頭、デュラハン！　満身創痍だが、本来なら即時撤退レベルの絶対的脅威だ！　とにかく司神降臨は済ませねばならない。デュラハンはピュアたまを絶対に殺すだろうし、そうでなくてもピュアたまはもうすぐ死ぬ。間に合うか…？ #犬界主

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犬神工房胎界主初見実況 #犬界主 『胎界主ピュア』、後編内、一旦ここで終了。遂に、ピュアたまの手に、法則の司神マート=テミスの神獣石が到達した。というか、最終的に、稀男が渡した。ピュアたまの望み。稀男の望み。どちらも同じ、法則の司神マート=テミス降臨！

そこから先は違うにせよ、ともあれ今、やれる者に必要な物を託した。「やる」「ことにした」。大いなる選択だ。何も信じられない性格の稀男が。ピュアたまに。稀男にしてみれば途方も無いことだし、世界にとっても途轍もないことだ。召喚が始まった。これから、いったい、どうなる？ #犬界主

あと、稀男もピュアたまもお互いを見つめ合っている。高度な心の、読み合いも含めた交流がある。他の人のことは、見えてはいるし、聞こえてもいるが、まあ二の次だ。うっわー。リースもそりゃあ凹むよな。 #犬界主

さて、気絶していて致死ダメージを食らいながら、実はギリ生きていたデュラハンが迫り来る。今までのメチャクチャな目を考えたら、そりゃー当然激おこだろうね。さあ、どうなる…？　といったところで、次回、司神降臨開始編とでも呼ぶべきパートに続きます。ご清聴ありがとうございました。 #犬界主