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引き続き春の雨で本を読む

「夢の叶え方を知っていますか」森博嗣
自分でもびっくりだけど、森博嗣の本を読んだことがない。理系への憧れが強めな自分は、きっと好きな気がする。で、なんでか知らんがこの本を読んでいる。大体、やりたいこと、夢、なりたい何か、そういうのって、何が欲しいかわかってなくちゃそりゃ辿り着けないよ、っていうのだと思う。村上龍の小説の中に「自分が欲しいものが何かわかってないやつは、欲しいものを手に入れることが絶対できない」ってのがあったと思うけど、これだよ結局。。。そして、つまり、’あなたは自分の夢を知っていますか?今日、あなたは夢のために、何をしたか?明日をは何をするのか?いつもをそれを自分に問うことが、一番の夢の実現の方法論’ということ。それだよね。'何ができるか考え、一個ずつ実行に移す。'勝手に夢が叶ったりしないんだよ。こういう過程がないものは、ただの偶然で、本物じゃない。
このおじさま(すまそ、でもほんとそんな感じのノリなんだもん)の、編集者がとった夢に関する読者アンケート的なものに対してのツッコミがめちゃくちゃ面白い。教授とかってこういう生き物だったよなーって、大学のゼミの先生を思い出す。
’「毎日、笑って生活したい」→あまり笑い詰だと、周りに気持ち悪がられると思う。
「苦しむことなく、穏やかにこの世をさりたい」→餓死が一番楽だと聞いたことがある。病院へいかなければ、可能性が高い。やはり、のたれ死にがいいという。
「両親のために家を建ててあげたい」→具体的にしていることが「宝くじを買っている」親孝行を自力ではなく、神頼みにしている、大層な「夢」だと感嘆する。
「司法書士になりたい」→就職の面接向きの夢である。
「書道で師範の免状を取りたい」夢というよりは、目前の目標といえる。近いところに目標を定めるのはいい戦法だ、と思えるが、その先の見通しが本来の「夢」ではないだろうか。
「子供を産みたい」→現在がどの段階かわからないので、コメントしにくい。男性の回答だとしたら、立派な夢になる。
「結婚したい」→この夢は多くの人が抱いている。結婚した後のビジョンは、案外ないみたいだが、「関門」というのは、人に奥を見せない機能がある。
「良い職業について、良い旦那さんを見つけたい」→戦略があって、なかなか結構だと思う。よろしいんじゃないでしょうか。
「片付いた家に住みたい」→片付けるつもりはないように見えます。
「自分の歌が歌いたい」→お風呂の中だったら、いつでも歌えるのでは?もしかしてお風呂がない?’
云々。
夢、は他力本願じゃなくて、そこに行き着くまでに、自分は何をしているか、戦略があるのか、とかが関係してるのかな。あとは、「できない理由」を探しまくってしまっているのかも、とふと思った。
「パリで暮らしてみたい」とか、暮らすために語学勉強しています。って本来は確かに違う。だって、その言葉喋れなくても、暮らせるよ?私現にスペインに、スペイン語ほぼ喋れなくても暮らしてたよ?暮らすために語学の勉強を日本でやってたか、うーん、やってなかった。外国で暮らすハードルって、そんなに高くないよな、とは自分でも思う。お金も、期間とかビザにもよるけど、半年くらいだったら、自分の手元資金でどうにかなるレベルだとは思う。(今はちょっと円安やら物価高できついとは思うが)
ふと、これだけ人の夢の羅列を見てると、案外すぐできそうだけど、人間ってやれないんだな、って思う。自分もそうかもしれない。
彼曰く、’夢というのは、もう少し自分が切り開き、努力を重ねた結果、掴み取るものだと思う’
「諦め」は夢がないと一緒。夢を叶えた人は、その後もまた新しい夢を抱くもの。
こういう時って、いろんな映画や本を読んだり、海外に行ったり、みたいなので自分の世界を広げると、夢が見つかったり出会ったりするような気がする。だって、言っちゃなんだが、日本ってやっぱり本当に均質的なんだもん。綺麗で整ってて、制度に沿ってて、あの人なんか自由気ままでやばくね?みたいなパターンあんまり聞かないし。え、また失敗したの?またどっか行っちゃうの?次はなんなの??!みたいなのって、どうも海外の人の方が多い気もするしな。
長い時間スパンを持った夢は、より濃厚な夢。
いいな、と思ったシーンは「それを実現させる道ではなく、都合の良い結末だけを思い描く」受け身の段階から、能動的な行動の段階に移せるか、が大事っぽいぞ。
なんでもいいから、まずは始めること
夢:楽しいもの、自己実現、自分は本来こうあるべきだ、(自分にはその価値がある)という客観的な視点。
その夢を自身で考えるその状況が、夢の価値
自分がしたいことをあれこれ考えること
そこへ向かって進んでいくことを、どのように進むかを考えることが楽しい
夢への階段のどの段階においても、大事なのは、自分を知っていること
「自身の発覚」
とにかく、焦らない、自分のペースで、周囲から自分を追い込む、キリが悪いところで終わる、とにかく進む、ちょっとずつ進む、進捗の評価、数値化、悲観的に想定、飽きない工夫、好きだけでは続かない(自己満足)、自分を褒めるのは自分、使えるものは全部使えるように敏感でいる、自分史上初、を重ねる(失敗するってことは、取り組んだってこと!とにかくやるんだ)、、
当たり前のことをちゃんとやる、が夢への近道か、と、思う。
他の人からの「いいね」なんか、どうでもいい。
ほんとそれなんだよな。自分も、友達のストーリーズとか見て、これが自己顕示欲か、、、って思うけど、私だって時にはやる。それは半分くらいは、自分用のアーカイブ。半分くらいは、「楽しかったぜ」のアピール。
インプットだけだと、退屈。まさにそれ。何かしらのためのインプット、の方が、より深いインプットにもなるよね。
子供はなんでもやりたがる。生きてることを楽しみたい、僕にもやらせてくれよ、「自分でやりたい」「人に見せたい」自分から生まれる「楽しさ」それを見つけよう、きっと見つけられる
山あり谷ありは当たり前。
やっぱり、夢があるって、いいなーって。
あれが欲しい、これが欲しい、これをやってみたい、あれを作りたい。
夢中になれる、何かがある。それだけで、十分生きてるってことだよな、という感じで、2時間弱ほどで読めた。
私の夢はなんだろうな。
ここでは書かないけれど。そのこと以外考えられない、そのことを考えるとワクワクする、ということがごく最近あったので、私の夢感度はまだまだ高いし、これからも続ける。

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