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【日記】日本の教育格差について

◆目次
・日本の教育格差を意識したきっかっけ
・社会的経済地位(SES)と教育格差の関係について
・個人的経験を交えて
・さいごに
・参考文献

■格差を意識したきっかっけ
コロナをきっかっけに・・・と、コロナのせいにしたいところですが、
個人的には日本の教育格差は肌で感じておりました。
みんなで横並びの義務教育を受け、同じ教科書を使い、同じ授業を受けました。教育機会は平等なのに、なぜ結果に大きく格差が生まれのか・・

実は答えはぼんやりと肌身で感じていました。

ただしそれを人に話すにはモヤモヤし過ぎており、うまく言語化出来なかったのですが、とあるネット番組を見たのがきっかけで『ストン』とふに落ちたので、ここに今現時点での感想をまとめたいと思います。

勉強不足で認識に相違があるかもしれません。
また個人的な経験を元に話している部分もあるので、大きな共感は得られないかもしれません。
家庭環境や居住地域の話など、ナイーブな内容を含みますので、不快に思われる可能性もあります。
読み進める場合は、その点ご了承ください。

■社会的経済地位(SES)と教育格差の関係について
松岡亮二さんが書いた『教育格差 - 階層・地域・学歴』という本があります。

内容を要約すると『家庭の社会経済的地位(SES)の格差によって、教育関与への積極性は異なる。また、未就学段階から生じた学力の差は、高校まで縮まることなく拡がり続ける。公立校も地域によって格差がある。』というお話です。
このSESというのは家庭環境や居住地域、様々な細かい要素を掛け合わせて数値化できるそうですが、重要なのは『本人に選択できない要素により教育格差が生まれる』という事。
教育機会は平等でも、そもそも環境が平等ではない。故に結果の不平等が当然生まれる。

この問題の根深い部分は、そもそもスタート環境がバラバラにもかかわらず、教育機会が平等であるため、見かけだけの教育環境の平等があり、『努力不足』『自己責任』という答えに着地しやすいところ。
そもそも努力できる環境ではない、努力という発想がでない。そういった人々が存在するにもかかわらず、自己責任論になってしまうところ。さらに悲しいことに、その不平等さに自覚が無い、または認めたくない『自分で決めたと思いたい』という思いがあり、問題が潜在化していくこと。

■個人的経験を交えて
私はとある大きくもなく、小さくもない、ごく平凡な田舎町(カッコ付きの表現)で6年間の義務教育を受けました。
もちろん家庭環境は様々で、親御さんの職種や年収も様々でしょうし、友人も勉強が得意な子もいれば苦手な子も様々でした。よくある話かと思います。ただ成長するにつれ違和感を感じるようになります。
この違和感を感じるか、感じないか、
それが私とあなたの家庭の社会経済的地位(SES)の格差の一例だと思います。

一例ですが1人の友人の話をします。(プライベートに配慮しながら)
友人がどんどんグレていくんですね。ナチュラルにグレてく。
もちろん私や先生も『勉強しないとダメだよ』友人にそんな声をかけます。
しかし、ぜんぜん響かないんですね。

様々な背景が違う。
家庭環境や居住地域が違う。
家庭の空気が違う。
勉強の立ち位置が違う。
勉強に意味がないと感じてる。
勉強を真面目にする事はダサいとすら感じている。
親や兄弟、周りの先輩にそう刷り込まれている。

結果、友人は教育の機会や恩恵を自ら損失してしましました。
今回は教育の格差の話しなのでその後の生活については詳しくは話しませんが、今でも友人は元気に暮らしています。幸福度は相対的な物なので、彼が幸せかどうかは彼にしか計れません。
ただ1つ事実なのは、彼は教育の機会を自ら逃したという事。
また、自ら逃した機会のどこまでが『自分の意識』なのか。
この場合どこまでを『自己責任』と呼べるのか
・・それは説明が難しいという事。

上記の例はまだまだ良い方。(結構オブラートに包んでます)
私の住む小さな地域でも家庭環境や居住地域、その他様々な要因で、
格差があった事は間違いない。
それは今もこれからも僕を含む全員に付いて回るという事。

■さいごに
私がこの日記で伝えたかった事についですが、
著者がの言葉を借りると
『いま高い地位にいる人は、自分の力だけで高い地位についた訳では無いと気づけば、他人に優しくなれるはず。』
『いま苦しんでいる人も、それはあなたのせいではないし、自分で自分の可能性を狭めるのはもったいない。』
ということが伝えたかった事です。

何かと自己責任論になりがちな今日ですが、
スタート地点が違うのであれば、機会が平等でも結果は平等ではないという事。
それを踏まえて真に平等とは何なのか、今一度考えたいのです。
また様々な背景がある事を前提に、他者への優しさを持って生きたいという事が、今回のまとめであり、著者の意図でもあると考えています。

■参考
①教育格差 ─階層・地域・学歴 松岡 亮二 著https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480072375/

②教育格差 / 階層・地域・学歴 | 本の要約サイト flier(フライヤー)
https://www.flierinc.com/summary/2241

③「身の丈」から抜けられない教育格差を放置してはいけない https://www.videonews.com/marugeki-talk/971/
※ダイジェスト版の為、全編は有料会員のみ視聴できます

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