やる気いっぱいだった新人看護師が病んで仕事やめた話⑧
休職したい
師長に呼び出され、病棟ではなく患者相談室みたいなところに通されました。
ずっと前から心療内科行くか迷っていたこと、2週間前に予約して昨日受診したこと、うつと診断されて診断書は夕方取りに行くこと、3ヶ月から半年休職するように先生に言われたことを伝えました。
すると「心療内科行くと休めって絶対言われるし、それ言われるとみんな休みたくなっちゃうんだよねえ」と言われました。私がズル休みしているかのような言い方…。
辛かった
「何が辛かった?」と師長に聞かれました。
今思えばプリの言動が一番苦痛だったんだと思いますが、その時は全てが色々重なって辛くて、何か決定打があった訳じゃないように感じていました。
だから仕事が一向にできるようにならないこと、体力的に辛いこと、プレッシャーが大きくてしんどいことなどを伝えました。
すると師長はその一つひとつに
「私も一年目の頃しんどかった!」
「みんな大変だよ?いぬさんだけが大変なんじゃないよ?」
「できてないのいぬさんだけじゃないよ?(普段は私ができてないと散々言っていたくせに)」
「でも乗り越えなきゃいけないよね?!」
のどれかをひたすら言われました。
私の話を聞く気は全くなく、ひたすら自分語りをされました。
その時の私には、私が辛いと思っていることは全部我慢すべきだったことのようにも聞こえました。
大変なのは当たり前、乗り越えなきゃいけない、それを軽減させる気はない、という脳筋体育会系な師長には私の訴えは理解不能だったようでした。
何様やねん
「その心療内科?の先生にはなんて言われたの?」と聞かれ、さっきも言ったよ…と思いながら「うつだから3ヶ月から半年休職するように言われました」と答えると、「3ヶ月休めって言われたの?3ヶ月立ったらなんか変わるかなあ。復帰しづらくなるよ?同期にも置いていかれるよ。」と言われました。絶句。
うつって、病気なんです。休んで変わるかなんて、誰にもわかりません。
でも医師に治療のために休めって言われたら休むのは不思議なことではないと思います。
病気なんだから、予定より早く治ることもあるし遅くなることもあるし治らないこともあります。
そんなこと医療者なら誰でも知ってることなのに、復帰しづらくなるというために病気を放置して仕事しろというのはおかしいと思います。
てか看護師(しかもその科でもない)の分際で医師の診断にケチつけるなんてどうかしてる。
「あなたは病気で、先生も仕事は休んで治療しなさいって言ってるけど、仕事何ヶ月も休んだら復帰しにくくなりますよね?しかも、休んで治療したからって良くなるかわからないんでしょ?じゃあ先生の言うことは無視して、治療はせずに仕事行った方がいいと思います!」って患者さんに言うんでしょうか。
身体的疾患の患者さんには言わないのに、精神疾患の同業者には平気でそのようなことを言うことに驚きました。
でもその時そんなこと思う元気もなく、ただただしんどかったです。
まさかの引き延ばし
結局「休職はしないほうがいいと思う!何日か休みにするから考えて!また今度面談ね。」と言われて先延ばしにされ帰されました。
その時は言い返す元気も気力もなかったので、そのまま帰って心療内科に診断書を書いてもらいに行きました。
先生は「もうすぐ出しましょう!」と言ってくださいました。
師長は、この日の私の発言が気の迷いで「やっぱりまだ働きます!」って答える前提で進めていたんだと思います。
もちろん師長だって自分の部署から休職者が出たら上からなんか言われるかもしれないしシフトの変更も大変なことはわかっています。
でもそんなこと言ってられないぐらい辛いし休職させて欲しかったです。
⑨に続く…次回「パワハラ師長とのバトル(下)」
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