やる気いっぱいだった新人看護師が病んで仕事辞めた話⑪
第一話はこちら↓
転職活動
年明けには書類を出していた病院のうちの一ヶ所の書類選考に通過し、見学と面接に行くことになりました。
約2週間ぶりに家を出て面接に行くというのはかなり怖かったけど、なんとか乗り切りました。
エージェントさんが日程調整してくれたからこんなに早く動けたので、とても感謝しています。
見学で病棟に上がったのですが、その当時の職場と何もかも違っていて衝撃を受けたことを覚えています。
まずめっちゃゆったりしていました。私は実習も就職先も急性期ばかりだったので、雰囲気の違いに衝撃だった。
あとスタッフがお互い挨拶をしていてそれにもびっくりした。当時の職場は誰も挨拶してなかったので…。
「こんな感じなら病棟でもやっていけるかも」と思いました。
回復の兆し
その後少しずつ体が回復してきて、動く元気が少しずつ出てきました。
私は元々文章を書くことが好きだということもあり、ブログをはじめました。
このしんどい経験をどこかに残そうと思ったのと、同じような思いをする新人看護師が少しでも減って欲しいと思ったからです。
今はそのブログは閉じてしまいましたが、このnoteはそのブログの文章をもとに加筆しています。
もちろんしっかり休むことは大切ですが、少しずつ動けるようになったら何かしら自分にミッションを課して何か作業するのもいいのかなと思います。本を読むとか、日記書くとか。
再診
そして休職して約1ヶ月後、再び心療内科を受診して休職が延長になりました。
最初に比べたら泣くことは減りましたが、ふとした時にしんどかったことを思い出して泣くことはまだまだ無くなっていませんでした。
師長には1ヶ月ごとに面談をすると言われていたので、また面談して診断書を再提出しなければならなくなります。
受診した際、休職するために師長と面談したときに師長にパワハラされたこと、それがすごく苦痛だったことを先生に伝えると、「それも治る妨げになるからね。面談はしないように診断書に書いておこうか」と言ってくれました。
ただ問題は、「面談に行くことを断る」「面談を控えるように先生に言われていてそれも診断書に書いてる」ということを師長に電話で伝えなければならないこと。
つまり「あなたの言動はパワハラで、それは治療の妨げになるから私は面談行きません」ということをオブラートに包んで言わなければならないことです。
師長との最終?バトル
勇気を振り絞って師長に電話しました。
今日は面談だけど体調が悪いので行けないこと、主治医に面談を控えるように言われていてそれも診断書に書いてあると言うことを伝えました。
すると「体調悪いって、具体的になんの症状がどのくらいあるんですか?何時になったら来れますか?」「病院行くなって言われたの?書類書いてもらわないと困るんだけど!!」「え、診断書郵送しろって言われたの?」「かかってるのなんて病院?」「また折り返します」とマジギレした声で矢継ぎ早に言われました。
電話終わった瞬間に涙が出ました。
休職してる人が体調悪いって言ってるのになんの症状?とか何時になったら来れますか?っていうのも怖い。
かかってるのなんて病院?!って怒鳴られたけど、前回診断書出してるからそんなこと聞くのおかしいから完全に「そんなわけわからないこと言ってくる病院ってどこなの?」的なニュアンス含んでるし。
自分がパワハラしてる自覚一ミリもないんだろうなって思いました。そのお前のせいだよ。
ちなみにその後折り返しあって書類は師長が代筆するって言われました。代筆でいいならそんなに怒鳴らなくてもよかったよね…。とにかく怖かったです。
診断書は郵送し、面談を免れました。これは私の勝利では?
内定
その甲斐あって(?)、その日の夕方に、年始に面接を受けた病院から内定が出たという報告がエージェントからありました!!
先が決まってないと不安な私からしたらとてもホッとしたし、何より「もうあの職場に行かなくていいんだ」「あそこに固執しなくていいんだ」「師長に嫌われようがもう知らん」と精神的に楽になりました。
休職中のストレスはほぼ師長のせいだったので…
休職中に転職活動するのはメリット・デメリットあると思いますが、私のように先が決まってないことに不安を抱くタイプの方は先に決めてしまった方が精神的に楽だし安心して休めると思います。
私も次が決まってから回復が早くなった気がします。
⑫に続く…次回最終回「回復と退職」
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