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読書①あなたの話はなぜ「通じない」のか(山田ズーニー)

2008年9月に山田ズーニーさんのワークショップに参加した。大学3年生だったと思う。

なぜ、まるきり別の人間なのに、同じような文章になってしまうのか。

「山に登る=達成感、努力」みたいな。


本当にみんな、言いたいことは一緒なのか?

氷山は水面に出てるのは一部で、水面下に氷の塊がかくれている。私たちの心や体験も、表に出ているのは一部で、水面下へ沈んで見つけてくる。それが、文や言葉の違いに出てくる。

ワークショップは、いろんな年代の人がいて、みんな本が好きそうで頭が良さそうで、地味な人が多かった。みんな普通に生きてて苦労なんてなさそうなひとびと、に見えた。

私は一番言うべき、でも語りたくないことを隠したままワークをすすめた。とてももったいないことをしたと、その会が終わって後悔した。

正直に自分の人生と向き合って、勇気を出して発表した人。どう見られるかを横に置いてワークに取り込んだ人たちの発表は、心が震えた。恐ろしいくらいに、感動的だった。

知らない人から、"〇〇さん"へと変わった。

しかも、その人たち自身も、嘘偽りやカッコつけた様子がまるでない。自分を誰かに認められること、ではなく、自分の言葉が、自分の表現に驚いた様子だった。

私は、その経験から、自分の文章を書くときは、格好をつけて書かないことに決めた。

オンラインや人の目に触れるものは少し気を使うが、その場で消化するものに関しては、酸素の薄い、氷山の下まで潜って書くことにしている。

しんどいけど、あの後悔は忘れられないのだ。

相当ボロボロ。文庫本しか見つけれなくて、裏側にサインをもらった、私の宝物だ。

出版社の本の紹介ページ

・自分の「メディア力」について考える
・「良い問い」を立てる
・それはあなたの本当に言いたいことか
・自分の力量にあってるか

大手ベネッセの高校講座から、フリーになったときの苦労や、そこから自分のメディア力をどう上げていったのか。アドバイスとはなにか。自分の文章を読まれずに批判を受けたらどうするか。


読み返すほど、「うわー、私全然できてないじゃん!(あ、これはできてる)」の繰り返しである。

自分のメディア力が低いと、伝わるものも伝わらない。メディア力が高い人が同じことを言った時に、その人の言葉だけ伝わる。

いま、私はメディア力が低いので、とても恥ずかしい思いをしたり、傷ついたり、苦労することもある。たぶん、そういう経験は誰しもあって、自分だけに起きたこととは思わない。

逆にスムーズに行きすぎて「わ、わたしには出来ないですー!ご勘弁を〜!」となることもある。

そもそも、"いんとぅさんはnoteを書いている"とイメージされていたとしても、すべての文章を読まれているとは思ってない。

誰かがひとりでも、最後まで読んでくれることがあれば、それで幸せなことだと思います。とにかくズーニーさんの本はめっちゃおすすめです。人生変わるよ!

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