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【落語コラム】思い出し笑い

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バックナンバーより落語の連載コラム「思い出し笑い」を公開中!
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2021年12月の記事一覧

第7回:思い出し笑い「ワンコインのお楽しみ」(&ツルコ)

第7回:ワンコインのお楽しみ 執筆者:&ツルコ *intoxicate vol.60(2006年2月発行)掲載 昨年は空前の(大袈裟?)落語ブーム、おかげさまで寄席や落語会のお客さまが増えました。どうぞ飽きずに続いてくれますように! なにより驚いたのが、若手噺家が勉強会としてやっている〝深夜寄席〟にまで、すごい数のお客さまが来てくれるようになってたこと。夜九時過ぎの新宿三丁目の繁華街に長蛇の列で、これはいったい何事!?な光景。こんなタイミングで勉強できる噺家さんはラッキ

第6回:思い出し笑い「こなさん、みんばんわ」(&ツルコ)

第6回:こなさん、みんばんわ 執筆者:&ツルコ *intoxicate vol.59(2005年12月発行)掲載 咲坂守と畠山桃内って名前をきいて、あの頃がよみがえる人、同志。一世(の一部分)を風靡しましたよねー。YMOには「スネークマンショー」で出会いました。スネークマンショーは、70年代終わりから80年代の初めにオンエアされた、プロデューサーの桑原茂一、DJの小林克也、声優の伊武雅刀(デスラー総統ですね)の3人によるカルトなラジオ番組。ブラックでシュールでエッチなコ

第5回:思い出し笑い「あれから40年」(&ツルコ)

第5回:あれから40年執筆者:&ツルコ *intoxicate vol.58(2005年10月発行)掲載 生誕、没後、結成、創立などなど、毎年、誰かや何処かが○○周年という記念の年です。だいたい10とか5とかの節目ですが、中にはフランスのレーベル、サラヴァみたいに33周年というおかしな節目(33回忌ならわかるけど。今年は古今亭志ん生がそうですね)を記念してるところも。レコードの回転数だとか、キリストが没したときの年齢だからとか、もっともらしい理由はつけてるようですけど。

第3回:思い出し笑い「さよなら、こぶちゃん」(&ツルコ)

第3回:さよなら、こぶちゃん 執筆者:&ツルコ *intoxicate vol.54(2005年2月発行)掲載 テレビではいじめられキャラでおなじみの林家こぶ平。最近、ちょっと耳にしたりしません? こぶ平の落語がいいらしいって。じわじわとそんなウワサあり。とはいえ、大多数のひとはきっと、「落語、できるの?」という反応でしょう。父親譲りの愛嬌で、お茶の間の人気者としての認知度は高いのですが、落語をやっている高座姿を見る機会はほとんどないから、ごもっともです。  でもね、

第4回:思い出し笑い「Buon viaggio! 山陽さん」(&ツルコ)

第4回:Buon viaggio! 山陽さん 執筆者:&ツルコ *intoxicate vol.57(2005年8月発行)掲載 お暑うございます。このあつぅい最中にサンタクロースの話題ってどうよ、なんですが。少しでも涼しい気分になっていただけるかと。二一世紀の講談界を背負って立つ男、あの神田山陽の名作講談『鼠小僧とサンタクロース』が、ついにCDで登場なんですよ! 快挙。  『鼠小僧とサンタクロース』は、八年前に山陽さんがつくった新作講談。冬の江戸の町にサンタクロースが