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【バングラデシュインターン】ラマダーンがやって来た!

こんにちは!みなです。
新型肺炎によって世界の動きがゆっくりになっていますが、気が付けばもう5月はすぐそこ。
オンライン授業も始まり、日々が着実に進んでいることを実感する毎日です。

1年で1番暑い時期になってきたであろうバングラデシュに今年もラマダーンがやって来ました。
聞いたことがある人も多いですかね。
ラマダーンというイスラム教徒が行う1ヶ月に渡る断食月。
バングラデシュではちょうど今日から始まります。

バングラデシュには毎日ストイックに行う方がいる一方で、「今年は1日出来たし、いっか〜!」というユルユルな方もいます。
とは言っても、国の9割以上がムスリムのバングラデシュでは、この期間大抵の人が断食を行い、普段の3割ほどだるーんとしています。
「お腹がすいて力が出ない…」という省エネモードなのです。
いつもはオフィスでキビキビ働いているスタッフもなんだか辛そう。
オフィスでのご飯はクリスチャンの方が非ムスリムのスタッフ用に少しだけ作ってくれていました。
断食は日の出から日の入りの間だけであり、モスクから日没の合図としてアザーンが流れると同時に食事をとります。
この食事は『イフタール』と呼ばれます。
イフタールは誰しも家やレストランなどのちゃんとしたところで迎えたいので、ラマダーン期間中はオフィスアワーが15時ぐらいに終わります。
「早すぎない?」とお思いかもしれませんが、実はバングラデシュ、大交通渋滞の国なのです。(渋滞の話はまた別の機会に。)
つまり、帰宅ラッシュに巻き込まれないようにする為に早めに帰るのです。
日没とイフタールの時間が近づくと、みんなソワソワし始めます。
この「ご飯だ!ご飯の時間がくるぞ!」というソワソワ感がなんとも可愛らしく、私も現地のお店で食事を取るときに隣のテーブルに座ってたカップルと一緒にカウントダウンしたりしていました。笑

イスラーム文化にあまり馴染みがない日本人からすると、「断食月のラマダーンって苦しくて辛い期間だろうな」なんて思うかも知れません。
ラマダーンの起源は『貧しい人たちの生活を体験し気持ちを理解するため』という説もあるくらいなので、あながち間違いではありません。
でも、バングラ人にとって『ラマダーン』とは神聖な期間であり、アッラーに対して良い行いをしていると証明できるかっこいい事なのです。
現地の子ども達は7、8歳くらいからラマダーンに参加するのですが、最初はもちろん全日断食することなど到底出来ず、期間中たった1日完全に行うところから始めます。
そして毎年、2日、3日、、、1ヶ月全てと断食期間を増やしていくのです。
チビちゃん達が、「去年は1日しか出来なかったけど、今年は2日も出来たの!」と誇らしげにいう姿からは彼らにとってラマダーンがどのような期間なのか知る事ができます。

非ムスリムであってもこの期間は、ムスリムの方の目の前で食事をとらない事はもちろん、水を飲む姿も見せないようにする事は、ムスリムに対して敬意を払う為のマナーだと思っています。
なんなら彼らと一緒に数日ラマダーンを行うのも素敵だと思います。
ただ、ムスリムであっても病気の場合は免除されるので、どうしても薬を飲まなきゃいけない場合などは無理しないでください。
また、あまりにマナーを気にしすぎて熱中症にならないようにも気をつけてくださいね。

インターンはただ現地で働いてみるという経験だけでなく、現地の方と同じ世界を見ることができる貴重な経験だと思っています。
是非みなさんもイスラーム圏でラマダーンを迎える機会があれば、飛びこんでみてください。


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