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自立分散型サプライチェーンとは

 今回の記事では、『心の健康』につながるお話しをお届けいたします。

 日本でも連日、新型コロナウィルスによるニュースが後を絶ちません。世界的にも拡大しており、収束の目途が立たず不安に思われている方も多いかと感じます。

 ニュースなどで流れる問題の多くは、肺炎など健康面にフォーカスされた内容ですが、次第に社会的問題も浮き彫りになってきました。

 それは、中国など人口が多く物価が安い国を基にしたサプライチェーンでは、今後も同様の混乱を招く恐れがあるということです。

 その結果、「分散化社会の重要性」が、この分野においても重要であることが明らかになり、各事業分野共に今後の方針に組み込み、対策を進めて行くことが重要となってきます。

 サプライチェーンとは供給網を意味しますが、このサプライチェーンに関連した問題として、「現代の奴隷制」に注目が集まっています。

 ESG 投資の E は Environment、S はSocial、G は Governance を意味し、現代の奴隷制度とは社会的観点からみた問題です。

 欧州の主要都市のスーパーで、「トニーズ・チョコロンリー」という、一風変わった板チョコを見つけることができます。

 通常の2倍ほどの厚さがあるのですが、その包み紙に記されている文章が、私達には非常に新鮮に映る様です。

 擬人化された製品に、「私の使命はチョコレート製造を奴隷労働とは完全に無縁にすること」と宣言しているからです。

 「チョコレート=奴隷」というのは、日本人にとって結びつきにくいかもしれませんが、欧州の消費者には違和感なく受け入れられ事もあり、SDGs の観点から学びを深めていくと、すぐに連想できる問題だと気づきます。

 まず、チョコレートの原料であるカカオの生産地は発展途上国で生産されるケースが多いのですが、生産者が安く買い叩かれたり、農園で児童が長時間労働を強制されたりしており、そのようなことが非常に問題とされています。

 今回ご紹介するこの書籍では、それらの事を分かりやすく知ることができます。ご家族みんなで読んで頂きたい一冊です。

 私たちが美味しく手頃なチョコレートを手に入れるために、遠く離れた国々の子供たちが過酷な労働を強いられています。

 これを欧州の人権団体は、カカオ労働を「現代の奴隷制」と呼びました。

 このことに心を痛めたオランダ人ジャーナリストが2005年に起業し、調達に関する支払いや労働環境を適正にした製品をリリースし、脱奴隷宣言やカラフルな包み紙が話題になったとトニーズは、約7,000万ユーロ(約84億円)ほどの年商を上げる企業に育ちました。

 日本人の私たちにとっても、このようなチョコレートを購入することが間接的に、SDGs の達成に繋がっているという事を意識する時代が訪れています。

 このような「脱奴隷チョコ」にはさらに追い風が吹くかもしれません。何故なら、それがESG 投資を加速させるからです。

 これまで、ESG 投資の中で注目され実際に資金が投入されていた分野は、環境分野である気候変動に関することが多く、現代の奴隷制の議論については、社会の部分に関連します。

 今後は気候変動だけでなく、このような社会問題に関する事への投資が進むでしょう。

 また、カカオと並んでパーム油の劣悪な労働環境も、以前から指摘されています。

 皆さんが購入される食品の約8割にこのパーム油が使われてることを知る人は少ないようです。

 スーパーやコンビニに行った第二原材料を一度見てみてみましょう。「植物油」などの表示が見受けられると思います。これがパーム油です。

 パーム油については、またどこかで詳しくお話ししたいと思います。

 今後は更に、ESG 投資の観点からビジネスを考え行動に移すことが、企業としては必須の課題になってくるでしょう。

 日本では SDGs や ESG 投資の重要性を認識している中小企業は少ないように感じます。

 私は、この日本を根本から支えているのは中小企業だと考えています。しかし、SDGs や ESG 投資に関する意識や学び行動を率先して取り入れようと動いているのは、残念ながら大手企業です。

 これでは、今まで同様に収益構造が大手企業手動の元に進められるため、中小企業が大手企業の下で収益を生み出すという構造から脱することが難しくなり、中小企業が抱える問題を抜本的に改善することは難しくなります。

 SDGs とは何なのか、ESG 投資とは何なのか、自社の事業に関しこれらをどのように取り入れ活かすのかは、全ては学ぶ事から始まります。

 各中小企業の既存の事業と、SDGs を繋ぐことができるのは、AI、IoT、そしてブロックチェーン技術だということを、既に世界は 気づき始めています。

 世界で起きている物事は全て繋がっています。分散型サプライチェーンが必要になってくるという事です。

 これまでの経済や企業のあり方は、何か一つの分野に特化するということで成り立ってきた側面もありますが、今後は既存の事業を柱とし、その裾野を広げていく事が重要となります。

 言い換えればブロックチェーン技術を学び活用し、多方面の業種の必要性を認識しチームとしてつながり、新たな事業を創造することが重要です。

 ・AI で何ができるのか
 ・IoT で何を可能とするのか
 ・ブロックチェーンで何が得られるのか

 代表、役員、社員が一丸となって学びを深めて頂けたら、中小企業の未来はより明るいでしょう。

それでは本日も、誰かの為に、愛あふれる一日をお過ごしください。

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