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視点、視座、観点

 人が物事を観察するとき、何を「基準」として観察するかということが新しい知見、新しい打開策を見つけるヒントになると思っている。ビジネスにおいて様々な戦略論があるけれども、その戦略論はビジネスを行っていくうえでの視点、観点、視座を与えてくれるものに過ぎないと思う。全ての人が世の中の全ての戦略論を熟知していたとする、そうしたとき全ての人がビジネスにおいて勝利するかといったらそうではないと思う。
サッカーのルールを知っている人が必ず勝つとは限らないのと同様に。
 目の前にひとつ卵がおいてあるとして、その卵についてあなたは何を考えるでしょうか?
何の鳥の卵だろうか?食べたら美味しいのだろうか?重さはどのくらいだろうか?どこで生まれたのだろうか?どうやってここに運ばれてきたのだろうか?分子構造はどうなっているのだろうか?健康にいいのだろうか?重さはどのくらいだろうか?割ったら何色だろうか?どのくらいの高さから落としたら割れるのだろうか?などなど様々な視点、視座、観点で観察してみることになるだろう。
 科学は客観的と言われているけれども、人が知りたいと思った視点、視座、観点という主観を基準に知り得た客観性である。世の中のまだ誰もが考えたことのない視点、視座、観点で観察するならば新しい発見があるはずである。地球が太陽の周りをまわっているのでは?と物事の見方を変えたから、太陽系の動きが把握しやすくなったように、「基準」は物事を把握するうえで必須のものである。
 
吾輩はXである。
Xを基準に見た世界はきっと新しい世界でしょう。

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