ヤマサキ

1984生まれ。会社員。一児の父。

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こども立場詩 むちゅう

ぼくはむちゅうになる きになることが かわっていくだけ いっかい いっかい むちゅうになってる むちゅう は ぼーっと とちがうけど ぼくのあたまは そとからみえない せつめいしたって いいわけ いいわけ むちゅうになっているじかんがすき きもちがしずかで あたまがさえて たまにじぶんとじぶんで おはなしだって 『今は何をするときなの?』 『何かの途中に何かをしない!』 いみはわかるけど やってしまっとるもんをいわれても おとなはみつけておこってくる 『じかんがない』

    • こども立場詩 すきなこと

      すきなことが ある すきなことが うまくいく すきなことが くるしくなる すきなことが やりたくなくなる なんでそうなるん ほんとにほんと すきなのに すきなことが すきなまま すきなぶんだけ つづけばいい すきなことは きびしくて すきなようには なかなかできない すきなものを ずっとすきって なれるまほうにかかりたい 『やればやるだけ すきになる』 とうちゃん こんなじゅもんをとなえてた そうかもやけど ねむたいやん ねんちょうさんから おひるねないし

      • 一寸法師

        昔、あるところにおじいさんとひいおじいさんがおりました。 おじいさんは山へ芝刈りに、ひいおじいさんは河川敷にゴルフにいきました。 おじいさんが河川敷で素振りをしていると、川上から、ドンブラコドンブラコと大きな桃が流れてくるのを一寸法師が追いかけてきました。 「ひいおじいさん、桃を獲るのを手伝ってくださいな」 一寸法師は700年ぶりの大物に一生懸命です。 「おお、桃か」 けれどひいおじいさんは耳が遠くて聞こえない様子 一寸法師は逃してなるものかと流れ

        • #善は競え ~善は急げ③~

          ファミレスから2ヶ月後。あれ以来連絡を取っていなかったカワゾエからメールが届いた。灰となったアイディアはもう地面に転がり、日常によって分解されている。息を吹き返すなんて考えもしなかった。 カワゾエ:【久しぶり。何か光見えた感じだけど。聞く?】 嬉しさと共に、この話の主導権を握られている感じもしてどこか悔しい。 ヤマサキ:【俺の話な。これ。】 一応、釘を刺すことから始めてみた。 カワゾエ:【知り?】 ヤマサキ:【たい。】 カワゾエ:【知りたい?】 ヤマサキ:【です。】 どう考

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        • 善は競え
          3本

        記事

          #善は競え ~善は急げ②~

          次の日も休みだった。昨夜はなかなか寝付けず、知らないチームと知らないチームがルールも知らない競技を行い、知らない人が熱狂している様を眺めていた。そして熱狂するだけの理由を何となく感じ、その曖昧さのお陰で眠りに入れたようだった。 起床するとすぐヤカンに火をかけた。そして、緑茶を急須に入れながら昨日のアイディアをもう一度たどってみた。 まだ新鮮で、心も躍る。 僕は早速、交換したカワゾエの連絡先に昨日の御礼を打ち込んだ。次への展開の為に気軽にやりとりできる環境を作っておくのは

          #善は競え ~善は急げ②~

          炊飯器を買った話。

          皆様こんにちは。この大変な時期、いかがお過ごしでしょうか。 ちょっと最初に本旨とはズレるのですが… 今、家電を買うならエアコン。暑くて巣ごもれなくなったにも関わらず、工事待ちが多くてなんて事にならないようにお気を付けて下さい。熱中症のリスク回避は大切です。命を守る家電を優先して下さい。 さて、呼びかけは終わりまして、 我が家ではドンッ! 三菱の炊飯器ちゃん(NJ-VV103)がとにかく不機嫌。画像の様な状況でしか炊けない。8年目。1日2回ご飯を炊く生活。妻の独身時代に

          炊飯器を買った話。

          #善は競え ~善は急げ①~

           高校の同窓会。卒業後の時間に自信を持っていない僕にとって、知らない15年間を埋めるような会に参加するのは勇気がいる事だった。それにも関わらずこの店の前にいるのは、変化した旧友を感じてみたいという好奇心から。異業種かつ利害の無いやりとりができる機会なんて他に無く、そのランダム性と親和性の中にこそ発見は存在するのではないかと思ったのだ。   店に入り、今も個人的に繋がっている数人と軽く挨拶したあと、僕は敢えて馴染みの薄かった集まりに身を置いた。 「おう、ヤマサキもきてたのか」

          #善は競え ~善は急げ①~

          体育館裏で待つ

          体育館裏。2月14日 先輩、後輩2人組みが茂みに隠れて 話している。 A:今日、重要な日 B:はい A:情報は B:整っております A:よし B:忙しくなりそうですね A:それ、部長の俺が言うから B:はい A:忙しくなるぞ B:はい・・・。 A:女子が来たぞ B:あれは(ページめくる)3年2組の安川さん A:放課後一番乗りか B:焦らしが足りませんね A

          体育館裏で待つ