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スポーツデータの世界と”エモい”音楽

現在INSIGHT LABに所属している、約120名の社員。
それぞれの社員がこれまで生きてきた、それぞれの数十年の中には、自分の人生の過程では知りえなかった情報が山のようにある。本当にさまざまな専門性が隠れているので、それを発散してもらえるLT会ってどうやったってワクワクするし、その人の数十年分の経験値を語ってもらえるLT会って、なんて贅沢なのかしらと思う。

そんな「ワクふむLT会」第11回目は、フィールドホッケー女子日本代表「さくらジャパン」のスポーツアナリストを現役で務めているKohさんと、現在もシンガーソングライターとして楽曲をリリースしているSarahさんの登壇。
いやいや待て待てどちらも「現役」なの?前やってたとかじゃなくて??そんでそんな人たちから、まさにその専門性のど真ん中の話きけるの???ご褒美すぎるんじゃない?????

とういことで、今回もワクワクなレポートしていきましょう。


ワクふむとは?

ワクふむってなんなんだ?っていうことは、こちらの記事にどどどと書いてみています。一言で言うと、「知りたい!知った!すげえ!次こうしてみたい!やってみた!うおおすげえ!じゃあ今度はこうしてみる!できた!これもすげえ!」みたいなことです。全然一言じゃないや。たぶんこちらの記事で見てもらった方がわかりやすいです。

なんでLT会なの?

LT会って本当は、3分とかの超短時間プレゼンのことなんです。はじめに結論どん!理由はこれとこれとこれ!はい以上!みたいな。それで言うとうちのLT会は全然LTじゃないんですが、まあ、こんなのはただの名前だからね。(とはいえ名付けは大事だとも思っています)
なんでLTにしたのかっていうことは、こちらの記事でしっぽり書いているのでよろしかったらぜひ。

第11回ワクふむLT会  登壇者

冒頭にも書いたように、今回は本業以外でも「プロ」をやってる2名の登壇です。

1人目は21年4月に新卒で入社されたKohさん。データサイエンス開発本部、ビジュアライゼーション部に所属。学生時代はアイスホッケーのプレイヤーで、当時から自身のプレーデータをTableauを活用して分析していたんだとか。社会人になってからも個人的にアイスホッケーのデータ分析を重ねており、それらの経験と実績が評価されて、2023年6月にフィールドホッケーのアナリスト就任に至りました。詳しくはプレスリリースを出していますので、そちらを。

また別で欧州合宿後のインタビューも掲載しているので、データアナリストのリアルな仕事内容について興味ある方はこちらもぜひ。Kohさんのお人柄全開で書いたので、プレスよりは読みやすいと思います。

そして2人目の登壇者は、17年9月に中途入社されたSarahさん。総務周りのアルバイトとして入社後、18年7月に正社員登用され現在は人事労務部に所属されています。個人的にはSarahさんの歌声の大ファンな広報(わたし)ですが、社内に広く知られているかと言えばそうではなかったので、この機会にみんな魅了されるがいいさと、なぜか高みの見物的な気持ちで運営していたことをここに自白します。

ところがリハをやってみるとてんやわんやで、ピアノの音を現地とオンラインどちらにも聞こえるように流す方法を探したり(単音しか実現できず)、Spotifyから音楽を流したり(同期が切れがち)、、、安心して高みの見物とは程遠く、オンラインにも現地にも問題がない状態で登壇してもらえるよう、細心の注意をはらいながらの運営となりました(ちょっぴり大げさに言いました)。

ただ運営として初ということは、それだけ見る側にとっても初体験なことが多い発表ということ。今夜も最高にいい夜にせねばと、俄然やる気で挑みました。

いまがアツイ!! スポーツデータの世界

スポーツにデータが活用されている場面、みなさんも最近はよく見るようになったのではないでしょうか?バレーボールの真鍋監督が有名どころで、「データバレー」なんて言葉もきかれるようになりましたよね。それでいうところの「データホッケー」の実現に向け、アナリストとして取り組んでいるのがKohさんです。

アナリストとしての主な役割は以下の5つ。

  1. 撮影:動画は画像「データ」なので、撮影はアナリストの役割

  2. データ収集(コーティング):試合や練習のデータを収集

  3. 分析・レポート作成:収集したデータを可視化、インサイトを得る

  4. プランニング:レポートを元に今後の戦略を検討

  5. データ管理:収集したデータを安全に管理

これらすべて興味深くてじっくり話したいんですが、個人的に一番やばいな大変そうだなと思ったのが「撮影」の話でした。
アナリストはどこから試合映像を撮影していると思いますか?客席?監督のいるベンチ?…ではなく、撮影のために設置された「タワー」の上から撮影することが多いそうです。
タワーという名前の通り細く高い造りの建造物ですが、全国各地周ってみるとその様相もさまざま。かっちりしたものもあれば、工事現場の足場みたいなものや、木造のものもあったそう(写真をお見せできず残念です)。風が吹けばぐらぐら揺れるようなその状況で動画を撮影しながらデータを取得していく危うさ。もっと言えば、まずその環境下で電源やネットワークを確保しなければならないという過酷さ。そしてそれを一人でやるという責任…。
データアナリストも、ただただかっこいいだけの仕事じゃないんだなぁ(ただただかっこいいだけの仕事なんて存在しませんね)。

そんなこんなで約1年間、データアナリストとしてさくらジャパンに帯同しているKohさんは「INSIGHT LABのお客様も、スポーツデータの世界も、ほぼ同じ課題を抱えている」と言います。

スポーツの世界は、データの宝庫です。現在取得できているデータだけでなく、認識すらされていないデータもたくさん存在している。ただ人手や予算の不足、経験のなさから活用方法がわからないなどの理由で、ほとんど使われていないのが実情です。そしてこれ実は、INSIGHT LABのお客様の課題感とほとんど同じなんですよ。つまりINSIGHT LABは、スポーツデータ活用の支援もできるはず!今後はホッケー以外のスポーツについても、チームの勝利、競技やリーグの発展に、データ利活用で貢献していきたいですね。

“エモい音楽”とは?(個人的見解)

まず前提として今回の発表内での ”エモ” は、「感情が揺さぶられること」と定義。そして音楽とは「音を楽しむ」ものであり、今回の話も所説ある中でのひとつの考察になるので、あくまでも「音楽を愛する民からの発表としてお楽しみください!」ということでした。今回のレポートも、そんな前提でお読みいただけると幸いです。

まず結論。
エモい音楽とは「奇跡」である。
これからその奇跡を少しずつ紐解いていきます。

まず音楽には「三大要素」と言われるものがあります。「奇跡」を起こすためには、これらの要素が影響し合うことが求められます。

  1. メロディ

  2. リズム

  3. ハーモニー

このみっつ、全てについての具体例を出してくれたのですが、面白かったのが「リズム」の例でしたので、それをご紹介しますね。

「リズム」の例として挙げてくれていたのは、商業施設で流れているBGMのリズムと購買行動の関係を分析した、ある研究についての話でした。みなさんにも伺いたいのですが、商業施設のBGMのリズム、アップテンポなものとスローテンポなもの、どちらのほうが売り上げに貢献すると思いますか?ちょっと考えてみましょう。


考えましたか?

正解は、スローテンポなもののほうが、売上に貢献するという研究結果が出ているそうです(個人的には意外で驚きました)。リズムが人の深層心理に影響してくるんだなということがよくわかる結果ですよね。(以下サイトが出典)

そしてSarahはボーカリストとしてもう2つ、エモを表現するための要素を追加したいと言います。ひとつは「音色」、もうひとつは「歌詞」です。

メロディ、リズム、ハーモニー、そして音色と歌詞。これらの要素が絶妙なバランスで調和され、人の琴線に触れる。これこそが  ” エモさ ”  であり、そんな音楽が生まれることはまさに「奇跡」であると言えます。 

まとめ

今回は2人とも、専門性に振り切りまくった発表をしてくれました。だからこそなのかもしれませんが、2人とも発表の内容、とくに説明の粒度にとても迷っている感じがありました。自分にとっての当たり前が、周りの人にとっての当たり前ではないことがわかっているから。みんなが当たり前に知っていることを話したくはないけど、専門性に踏み込みすぎて会場を「?」の渦にしたくもない。その塩梅をじっくり探ってくれました。
そうやって聞き手の聞きやすさを優先して考えてくれるメンバーだからこそ、満足度が高い登壇になったんだろうなぁと感じます。懇親会含め、今回も大盛況で楽しかった。ただ盛り上がりすぎて時間オーバーしてしまったのは運営の課題です。よりよいイベントになるよう、引き続き工夫を続けていきたいと思います。