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気分が落ち込んだ時は、つる姫じゃ~! を読むと元気が出ますよ。

──『時代が進むから過去に戻ることが出来るのですよ』──
☆☆☆

 2023年9月18日(月)。13時36分。敬老の日。

 こんにちは。井上和音です。

 「こんにちは。年賀いやがらせです。

 遂に来ましたね。つる姫じゃ~! のKindle完全復刻版。

 読みましたよ。破壊的な面白さですよやっぱりあれは。

 ええ。間違いなく井上さんが幼少期に読んでしまったために『この世に生きる意味って人を笑わせるためだけなんじゃないかな』と確信を得てしまった神漫画ですね。

 時代が進み、遂に神漫画がKindleで復刻。『仕方ないから紙版でも中古で買うか』と暇人そのものだった井上さんがAmazonで検索を掛けたところ、まさかのKindle復刻版が出ていました。

 本音を言うと、つる姫じゃ~! って面白すぎるのですよ。どのくらい面白うかと言うと、鬱々とした日常を過ごしている人にとってはどんな抗うつ剤よりも、心を元気にしてくれるレベルなのですよね。『ギャグマンガ日和』とかも読みましたがつる姫じゃ~! には勝てません。申し訳ありませんが、つる姫じゃ~! に勝てるギャグ漫画はそうそう無いかと思われます。勝てて赤塚不二夫先生の『天才バカボン』くらいでしょうか。『天才バカボン』は大学生時代の京都国際マンガミュージアムでちょこっと読んだだけで比べることは本来できないのかもしれませんが、つる姫じゃ~! は面白いですよね。

 下手したら刺激が強すぎて幼少期に読んだら他のことが何一つ面白く感じなくなって『この世ってなんてつまらないんだろう』と気が付いてしまう可能性があるレベルです。要は井上さんはつる姫じゃ~! を読んでしまったことで躁鬱の激しい人間になってしまったのかもしれません。

 うつ病になったり、少し気分が落ち込んだりしたらつる姫じゃ~! を読むと良いです。Kindle版が出てどこでも読めるようになりましたから。さあ、井上さん。復活の刻が近付いて参りました。井上さんが欲しいと思うものが時代が進むにつれて手に入るようになりました。つまらない世界に一撃を食らわしてくださいな。

 この世は自分の思い通りにならなくても、自分の思っている以上のことを提供してくれることもあるのです。もしかしたらそれが生きる意味とか尊大なことに繋がっている可能性もありますね」

 人生を総括するかのような言葉を20代後半で提言するのもどうかと思うけれども、実はもうそれで良いんじゃないかとか思ってしまう。

 つる姫じゃ~! とかよりも面白い漫画って他にあるのだろうか。

 「つる姫じゃ~! が読み終わったら次は有閑倶楽部ですよ」

 とでも言いたげな年賀らせさんの発言もあるが、昔の少女漫画は突拍子もなく面白いものが多い。もしくは親が残してくれた漫画が面白いのだけを選りすぐって持っていただけなのかもしれない。

 これだけは手放したくないと思える漫画が私の下へと渡ってきただけなのかもしれない。

 例えば、親は007シリーズが好きだった。ジェームズボンドの映画をずっと追い掛けていた。自分も何回か007シリーズを映画で観た。なんというか、格好良い男というのはこういう余裕のある男のことを言うのだなと思った。きちんと仕事をしながらも危険な恋などに落ち込んでいく。親が好きだったのもよく分かる。私も映画を観てみて好きだったからだ。

 台詞とか特にね。正直言っていい映画は新しく追い掛けるようなことは、本来ならばしたくはない。本当に良い映画は何度観ても良い。台詞を覚えてしまいたくなるくらいに、俳優たちを真似て人生を送っていきたい。漫画も同じなのかもしれない。くさい台詞を身に着けるには、くさい台詞だらけの漫画を読まなければ一生くさい台詞なんて吐くことは出来ないだろう。例えば『BILLY BAT』とか。『BILLY BAT』の中の漫画の台詞で「入りな。鍵は壊れてるんでね」という台詞はよく出来たくさい台詞だなあと思う。「連れない夜だぜ」という台詞は無いが、漫画の中のコウモリが喋るとしたらこういう台詞を言うのかなと思っていたら勝手にくさめの台詞が出来た。

 多分、こういうのが趣味と勉強の境目だと思われる。面白いから読んでいたらいつの間にか記憶していて、何かしら書く時に役に立つ。自分程度の読書量でも「この台詞使ってみたいな」と思える台詞があるので、普通に大量に漫画を読んでいる人達にはもっと有益でくさい台詞を創ることが出来るのだと思う。

 羨ましい。自分ももっとこういう人生を歩んでみたかったと思うことはあるけれども、今からでも矯正できるだろうか。大学時代だけそういう道を歩んでいただけかもしれないけれど、これからも歩むことは出来るだろうか。

 人生で得られた時が遅すぎた気がしないでもない。もうすぐ30歳だし。普通こういうのは10代でピークを迎えて20代以降は仕事や家庭に邁進するのが普通の人生なのかもしれない。近々公務員試験もあるし。通ったら普通のしんどい人生が待っているだろう。それを決めるのは自分ではなくまた他人。しんどい人生ながらも他人から認められる人生を歩むのか、それとも楽だがどこか虚しさも手伝う、少し寂しい人生を送り続けるのか。神さが居たら勝手に私は後者の人生を歩まざるを得ないような人生になったが、人から認められる人生になったとしてもどうだろうか。きついだけだろうか。

 結婚したり子どもが出来たりしたら人生に意味が出てくるとは言われているけれども。自分が今していることに自信が持てないのは、頼れる誰かさんが居ないからだけなのかもしれない。いつの間にか孤独の道を進んでいた。

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