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56期 2/53 「外国で暮らす」の昔と今

月曜日、ベトナム人のプンさんが入社。40年近く外国人と協働してきた井上鉄工所、海外で一人学んできた経験がある個人として「外国で働くという勇気に感服」します。
昔よりも、若干ではありますが、そのハードルを下げているのはやはりインターネットの普及と、進化と共に課題もある「SNS」が、挙げらます。

無料でビデオ通話ができる、思いついた時にコミュニケーションが取れるということは人間関係を繋いでゆくのにとても有効ですね。

しかし、その昔(40年近く前)は海外にいるとお手紙を書いても届くのに1週間、返事をいただけるのは2〜3週間後でした。10代でしたから、淋しさや困難さ、または知り得たことを取り止めもなく書き連ね、そこへ気を揉んでくれた内容の返信が帰ってきた頃には既にすっかり解決し、ケロッとしていたということを少し経験した後は、「心配かけないようにしなくては」と反省したものです。

「相手を深く思いやって、便りする」という行為は、社会を見渡し、また自己内観に大変有効だと思います。相手の気持ちの想像の想像のそのまた想像、もうぐちゃぐちゃで何を書いて良いのか分からなくなり、筆が止まる。結局、当たり障りのない、痩せ我慢の文面、投函しなかった手紙もたくさんありました。そんな6年間過ごしました。

スピード解決にも良さがあり、また時間をかけて練るのも良さがあります。
どうぞ皆さん、来週末は便箋と封筒を買って、大切な方へお手紙を書きませんか?

外国で暮らすという困難さは悪いことばかりではありません。それを乗り越えた人にだけ得られる理解と実力が備わります。ですから、私は必要以上に手を出さず、社員を見守りたいと考えています。 

金曜日には幹部をつれて地元の料亭へ。どの品も、お酒も最高で、よいお勉強になりました。55期の功労を称えました。今期もよろしくお願いします。





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