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行き詰まったら音楽を掘ろう

春だし、前向きなことを言いたい気もするけれど、僕はそんなに根が明るくないのでいつも通りの声の大きさで言いたいことがあります。

それは映画を観たり、音楽を聴いたり、本を読んだりするのはとっても良いよ、ってことです。

学校や仕事、家族の関係で、自分の時間がなかなか取れなくなってしまっても、音楽や映画、小説、漫画やアニメ、絵画や彫刻などの芸術表現に触れることはやめない方が良い、と思うんです。

仕事や勉強の時間が長かったり辛かったり、学校や職場や家族の人間関係が上手くいかなくなったりして、ストレスを抱えすぎると、簡単な癒しやストレス解消の方法しか思いつかなくなることもあります。

もちろん友達とお話ししてバカな話をしながら記憶が曖昧になるまで酒を飲む、っていうのは最高ですよ。僕なんてそれが趣味みたいなもんですけど。

その時間も大事だけれど、あらゆる芸術表現に触れる時間もやっぱり必要だと思います。

人ってなかなか自分の価値観の外に出らんないんですよね。毎日同じ仕事して、同じ職場で、同じ友人と話をしていても、なかなか自分の行動を大きく変えるほどのの価値観の変化は訪れない。もちろん飲みの場で出会う友達の友達や、職場に新しく入ってきた同僚との出会いが人生を変えることも大いにあるのだけれど、それだけを待っていても人生を好転させるほどの価値観の変化ってなかなか訪れないと思うんです。

だから音楽を聴こう、って思うんです。映画を観よう、って言いたくなるんです。

世界には凄まじい熱量で、ほとんど命をかけて生み出されたような作品が沢山あります。それに触れることでなんとなくぼんやり考えていたことを整理されたり心が隠そうとしていた本心みたいなものが形どられたり、全然考えてもみなかった新たな価値観の手がかりを感じたりすることが本当に沢山あるんです。

「この曲最高だなぁ。このアーティストどんな音楽を聴いてんだろ…」
「この映画の監督、他にどんな作品を撮ってるんだろう…」
「この絵と同じ時代にはどんな芸術作品があったんだろ…」

こんな風に少しずつ自分の興味を持った芸術表現のバックグラウンドみたいなものを探っていく。そうするとなんとなく自分のこともわかっていくような気がします

「ブルースみたいな悲しみを、笑い飛ばす雰囲気って好きだな」とか
「淡々と日常を切り取る静かな熱量って痺れる」とか
「予定調和を破壊する精神はやっぱ最高。」とか。

これは本当に何者でもなくて(もちろん今でもそうですが)、そんな自分に自信がなくて、何をやったら良いかわからなかった10代〜20代の頃にやっておいて本当に良かったなぁと、心から思っていることです。

今でも仕事や人間関係でうまくいかなくて悩むことは沢山あって落ち込むこともあるのですが、そんな時は大きな音で音楽をかけて風呂に入ったり、濃いコーヒーを飲んで本を読むんです。

そうすると、「こんな一生懸命に、僕らに作品を届けてくれてる人がいんだなぁ」とか「できることだけをしっかりやろう」みたいに、ほんの少し前向きになれます。

高校生の時に出会って死ぬほど聴いたFishmans


新生活、学校や仕事で行き詰まったり、悩んでしまうことも沢山あると思うけど、そんな時こそ音楽をしっかり掘って、本屋に入り浸って、安い日目掛けて映画観にいきましょうよ。きっと暮らしが好転する糸口みたいなものが見つかるはず。見つからなくても、ただ楽しくて最高だから良いですよね。



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