母親になって後悔してる

という本を読んだ。

上司とは6歳差で、彼女は結婚し妊娠して、
いつかはあなたも…なんていわれて。

そんないつかは来るんだろうか?
独身でACの私は子供を持つことに希望がない。
子供・出産ということには興味はあるが、
子育てには興味がないのかもしれない

だが、心のどこかで彼女の不幸を望んでしまう
自分がいた。

なぜだろう。
それは嫉妬の感情なのか…
本当は自分も子供が欲しいと思っているのか?
いつかはそう思うのかもしれない。
女性として正しい道を歩んでいる感じがするから
ずるいと感じるのか?
そうかもしれない。
ずっとモヤモヤしていた。

そんな時に出会ったのが、2022年ごろ
日本でも多くの女性に読まれた
母親になって後悔してるという本だ。

この本私にとっては少し文体が難しく、
以下はざざっと感想的に思ったことを記している。

この本は親にはならないという筆者が、
母になり後悔している女性にインタビューし、
母になることで後悔することについて研究した本だ。

この本で語られている、
母親になって後悔しているということは、
決して産んだ子供を愛していないだとか、
子供を産まなければよかったということではなく、母親という像そのもの、
求められる理想、自分を無視し続けること、生まれてきた子供・家族に尽くさなければならなかった20年。幸せな時もあったが、自分がなかった20年、
それらに対して後悔しているということ。

すごく共感してしまった。
この本で意見を発信をしている女性は、どれだけ苦しい現実、自分と向き合い、心の強い女性たちなのだと感心してしまった。

社会の仕組みで子供をつくれ、それが一人前だといわれ、そのレールから外れることは悪だと、無言の圧を世の中、友達、親、あちこちからかけられる。
そして、子供を作りお腹の中で育つうちは祝福され、いざ世の中に生み出した瞬間から、周り無情にも愛に溢れた母親、正しい母親、お前が産んだんだから責任をとれと、母は常に理想を強いられる。

きっと気づいていない、または、自分と向き合うことがないくらいに、若くして結婚した、
自分自身を育てる前に子供を産んだ、そんな人はこの本を読んで大変に怒ったに違いない。
そんなわけない。後悔してるはずがないじゃないか。子供に恵まれ産み育て、子供のため、旦那のため、少子化社会に貢献した、人として一人前になれた、成長できた…
そう思っていたのに、後悔してるのでは?と深層心理を突きつけられたらそら怒り、混乱するだろう。

子育ては忙しく、負担を感じるものなのかもしれない。子供を産んでよかった、子供を産めたから1人前みたいな考えで感性を鈍らせなければ、
自分を犠牲にしていることに気づいてしまい、
後悔するのではないか。

そして子供が巣立つ時(30で産んだ子を大学で自立させた場合)50歳くらいだろうか。
ふと自分を振り返った時、子がいる幸せを感じる
人もいるし、子とうまく離れられない、子に求められることでしか自分の存在意義が見出せない親もいるのではないだろうか。

すごくジレンマを感じた。
好きな人の子を妊娠し、周りに祝福され、
幸せ絶頂のはずが、いざ生まれてみれば母親なんだから、いい母親になれ、お前が産んだんだろと、子の奴隷となり、(なんなら旦那の奴隷も)会社に復帰しなければ子を育てるお金はなく、帰ってからもママママ!と子育てに休みがない。子供は保育園や放課後サービス、または人の家に預けられ、イライラした母と父に挟まれ喧嘩・離婚に巻き込まれ、子供は愛情不足で…etc

確かに私の母もよく言っていた。
お前らの奴隷じゃない・家政婦じゃないと。
休ませてくれ、好きなことをしたい。
その時は子供ながらにじゃあ産まなければよかったじゃないかと思ったのを覚えている…笑

なぜこうもみんな不幸なのだろうか。
すごくお金がある、または子供を産むまでに自分を成長させることができた、自分が犠牲になったとしても子供を産んで育てる喜びをとる…
その覚悟か条件が揃わない限り、そら離婚率もあがるし、子供を産み育てる人も減るだろうと思った…

母をやり、夫の妻をやり、仕事にいき、
家のこともやるなんて不可能だよな。
旦那が欲しいっていうからという理由で子供をつくった先輩に憤りをかんじていたのかもしれない。

あなたの意見はどこなの…?
生まれてから旦那は面倒見てくれそう…?
ローンも担いでるけど…
何もかもめちゃくちゃになってしまうのではないか?(産後うつになるのでは?)

そう願ってしまっていたのかもしれない。
何もかもぐちゃぐちゃになって不幸になれって。
それで気づけばいいよ。子供はいるけどねって。
そう思いたかったのかもしれない。

あくまで私の定規で測っているだけで、
先輩は本当に幸せで、旦那も本当はいい人なのかもしれない。こんなこと考えてる人なんて世の中にいないのかもしれないし、私は自分は悪魔だって思う笑

それに母になったからには、みんな自分に折り合いをつけてやってるんだなと思うし、本当にすごいなと思う。尊敬する。

私は…
今はやっぱりここまでの人生親のために自分を犠牲にしてきてしまったから、自分のやりたいこと、自分の意思で好きなことをすること、それがすごく幸せ。まだ、誰かに優しくできるほど自分を育てられてないから、まだ子供のために、旦那のために自分を犠牲にすることはできないな〜

犠牲にしなきゃいいじゃん!ておもうけど、
それは相当旦那が育児に協力的(最初はそうでなくてもアサーティブな関係がきちんと築けている)
親が近くにいる、お金が沢山あって働かずに子供と向き合う余裕があるとかでないと厳しとおもう。
ここについては何かいい意見があるのかなぁ?
希望が見えたらいいのだけど…

結局人はみな個で、
それぞれに意思があって、みんな孤独だから。
ネットが発達して、女性が社会に出たのに、
母は神聖なもの、女なら母になれ、母じゃなければ欠陥品だというような考えが拭えない貧困日本社会では、子育て&仕事&自分を満足させるのは
難しいのかもしれないな。

まあ、私の考えであり、
こんなこと考えない人が子供を作るのであろう笑!
それもそれで幸せかもね☺️

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?