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『聖なる犯罪者』神父というペルソナを演じる

 ポーランドで実際に起こった事件をベースに作られた映画。第二級殺人で少年院に送られた主人公青年は、出会った神父の影響で熱心なキリスト教徒となり、神学校に入学することを夢見ていた。しかし、前科者は聖職者になれない。偶然、その町の住民に信頼される神父となり、善悪を描く物語はそこからはじまる。

 人間の価値を何で測るかは難しい問題だ。この映画では神父となった犯罪者は神父として振る舞うことでそのものになる。同じように、有名企業に勤めるだけで、周りは違う見方をする。神父とうペルソナが神父を表すが、元型は神父ではない。この映画では内と外を善悪で対比させたり、人間の両面性を映画いているが、役割のペルソナと捉えた方が現実社会に応用が利く。

 宗教色の強い映画なので、好き嫌いがはっきり分かれる映画だろう。この映画の教会であるカトリック教会は、教会が三位一体の精霊を司るシステムになっているので、存在を通じた影響力が信者に強いこよは確かだ。ポーランドの95%はカトリック(ローマカトリックとポーランドカトリック)とのこと。

Creative Organized Technology をグローバルなものに育てていきたいと思っています。