汚部屋代表の私、ミニマリストに憧れて。
会社員だった頃、私はとにかく物が多くてずっと部屋が汚かったんです。
特に服とコスメが異様に多くて。
足の踏み場はいつもなく、忍者のように間をすり抜けて生活をしていました。
昔からプチプラのものが好きで、安く買えると得したような気持ちになる質です。
洋服の場合、もし三万円あったら、厳選して三万円のものを一着買うと言うよりも、三万円の中でいかにより多くの服を買えるかで幸福を感じるタイプでした。
なのでGUやユニクロやGRLが大好き。
たくさん買っては届くのを心待ちにして、開封するのがストレス発散になっていたんです。
ところが。
単体で見ると可愛い服も、上と下をどう合わせていいかわからない。
そもそも上と下を合わそうという概念もなく買っているので、ちぐはぐで着ることのない服たちがどんどんと溢れていきました。
タンスの肥やしは増える一方。
溢れすぎてウォークインクローゼットだけには収まらず、床に山を何個も作ってました。
でも不思議なことにこんなに服があるのに着たい服がまったくないんです。
結局動きやすい数着を着まわして仕事に行き、好きでも嫌いでもないものに身を包んでいました。
そんな汚部屋代表の私が「ミニマリスト」という言葉を知り、YouTubeでそういうチャンネルを見るようになったのですが、やっぱりミニマリストさんは圧倒的に服が少なかったんです。
極めしミニマリストさんは、服を一着しか持っていませんでした。
夜に乾燥機付きの洗濯機で洗濯をして、それを朝とり出して着るんだそうです。
(しゅ、しゅごぉい…!)
気に入ったものを毎日身につけていられるほうが何倍も幸せだよねという概念が私の中にまったくなくて、雷を打たれたような衝撃。
たくさん物を持ってる方が幸せなんじゃないかと思っていた節があったのですが、気に入ってないものをたくさん持ってるより、厳選したお気に入りを数着持ってる方がそりゃいいよなと思い直しました。
そこから私のハイパーゆるっとミニマリスト(もどき)生活が始まったのです。
まず結婚の引っ越しを期に、だいぶ断捨離をしました。
夫の影響も大きくて、夫はミニマリストと言うほどカッチリもしてないですが、気に入った物を一着買ってそれを丁寧に着るタイプの人でした。
下に履くズボンは固定で、それに合うトップスをシーズンごとに買っていくという感じです。
バッグと靴もほぼ固定。
そしてハンガーの本数も固定。
私はハンガー無限大女だったので、新しい服が増えればハンガーも自ずと増えていきました。
なぁるほど?ハンガーの本数を固定しとけば、クローゼットはすっきりのまま、着なくなった服は断捨離していけるということね? OK!
めちゃくちゃ当たり前のことかもしれませんが、私はこのやり方がとても単純明快で性に合ってました。
無印良品で木目調のきれいなハンガーを数本買い、クローゼットにお気に入りの服だけ吊るしてみると…
わぁ!なんかめっちゃいい感じ!となりました。(語彙力)
それから洋服を買う時は、「あの服に合わせてこれを買おう」とコーディネートを組みながら買うようになったんです。
(これも当たり前のことかもしれませんが、私は38年間そういう買い方を一度もしたことがありませんでした🤣)
ワンピースも好きなのですが、私は上と下が分かれてるほうが好きみたい。
パーソナルカラーや骨格、顔タイプ診断をしてから、自分が似合う素材や色もだんだんとわかってきて、むやみやたらに買わなくなりました。
使う分だけ買うという身の丈に合ったお買い物をするようになってから、掃除もしやすくなり部屋をきれいに保てるようになりました。
エベレスト並みにつみあがった服も、忍者のように物をすり抜けて歩くこともなくなり、ストレスなく動線を確保できています。
私の体も顔も、一つ。
だからこそお気に入りを丁寧に使う。
これからもそんなふうに暮らしていけたらと思います。
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