見出し画像

デザイナー1年生どんなことやるの?




いつも読んでくださっている方々、初めましての方もありがとうございます。スキをしてくれた方の記事、なるべく拝見させて頂くようにしています!


これからも誰かの役に少しでも立てるよう頑張ります!今回も気合いを入れていきますよ〜


さて、デザイナーデザイナー言ってきましたが

・そもそもどんなお仕事なのか
・未経験者は入社してからまずどんなことをするか

について書きたいと思います。


その前にどういう人がデザイナーに向いているかなんですが、デザインに興味があってやってみたい!と思うのならそれだけで十分なんじゃないかと思います。


ただ、デザイナーって結局は裏方の仕事なんですよね。世間のイメージほど華やかなものではないかもしれないです。


デザインは主役ではなくて、あくまでも商品やブランドの価値を引き出すための手段です。
そしてデザインの役割は課題を解決することだと認識しています。


なので自分の好みではないデザインを求められることもあるかもしれませんし、もちろん自分の提案や意見が全くないのはあれなんですが、世界観や表現したいものが内側にある人は、アーティストの方が向いている可能性もあります。


前置き長くなりましたが、そんな感じでデザイナー興味のない方には退屈な内容になってしまうかもしれません。




◎デザイナーのお仕事



デザイナーと一括りにしても、会社や職種によって全然違うのがある意味魅力です。


入社してからギャップがないように、そのあたりはよく調べてからの方がいいかもしれません。


私はグラフィックデザイナーという採用枠ではないのですが、やっていることはグラフィックデザイナー寄りだと思います。


私の入社した会社は事業会社なので、デザインだけを扱う企業ではありませんが、看板や販促物、ロゴ、空間デザインなど多岐にわたるデザインを扱っていて、社外からお仕事を受注しています。
なので制作会社と少し似通った部分もあります。


業務は小さい案件から大きな案件まで様々ですし、リサイズ、その他レイアウトが細かく決まったものを再現する等のオペレーション的な業務もあれば、一からデザインする案件もあります。


一つとして同じ仕事がないのがデザイナーという職業の難しさでもあり面白さでもあると思います。


マイナス面もお伝えすると、ルーティン業務が殆どないので、未経験者はしばらくの間どうしてもお仕事には携われないのが正直なところです。


私の会社も未経験者の採用は初めてだそうで、OJTとかも制度がない会社は多いんじゃないでしょうか。


それからお仕事なので大変なことや締切もありますし、楽しいことばかりではないとは思います。


ですが正解が一つじゃないからこそやりがいもあります。


あとは何より自分や同じチームのメンバーの作ったものを街で目にした時の喜びはクリエイティブに携わる醍醐味かもしれないですね!




◎入社してから最初にやったこと 初級編



私も入社してしばらくは、Illustratorの基本を復習するところから始まりました。


前回も紹介しましたが、Adobeのチュートリアルのサイトを初級編から順にしらみつぶしにしていきました。


基本操作はわかったつもりでいても、知らない機能があったり、ベジェ曲線とかちゃんとやろうと思うときれいな曲線ってすごく描くのが難しいとわかったり、毎日発見の連続でした。


Illustratorが終わった後は同様にPhotoshopのチュートリアルもやりました。


Photoshopはどちらかというと苦手だったんですが、描画モードとかトーンカーブの使い方もやっと理解できてきて、あとは髪の毛一本一本綺麗に画像を切り抜くのも練習あるのみだなと痛感しました。
(レタッチができる方は本当にすごいと思います。)


あと後々記事も書こうと思ってるんですが、Photoshopで簡単なGIF動画を作るっていうチュートリアルがすごくおもしろかったです!




◎入社してから最初にやったこと 中級編



基本を一通り終えてから、次は実践的に課題作成へ移りました。


架空のチラシ、ポスター、名刺、その他ロゴ等を一から作り上司に添削してもらうのを毎日やっていました。今も続けています。


作っては壊すを繰り返し、3回目4回目あたりでやっとそれなりのものが完成するイメージです。


今もまだまだなのですが、前提として基本ができていないのでそこは指摘されることが多いです。


特に初めのうちは文字組やフォントの選び方が全然できてないと言われました。


名刺は文字組がビジッと決まっていないとデザインでいくら飾り付けてもボロが出ますし、逆に文字組やフォントが決まっていればシンプルなレイアウトでもカッコよくなります。


名刺、侮っていましたがめちゃくちゃ難しいです。


ポスターは情報をどこまで載せるのかの選別も難しいですし、インパクトのあるヴィジュアルやレイアウトを考えて作るのにとても為になります。


中でもチラシは一番苦戦しました。


情報量が多い分、全部詰め込むことに労力をかけると
テトリスみたいに整然と並べてしまいます。


基本的に横書きの場合、人の視線は
左上→右上→左下→右下の順に流れると言われていますが、色々意識しすぎて思いつかない!!ってなることも多々。


情報量が多いからこそ見る人を意識した配置が求められるので、私個人の主観ではありますが一番奥が深いなと思っています。


また、デザインは全てのものに説明できる理由がないといけません。


特に最初の頃私はなんとなくおしゃれだからとか、なんとなくバランスがこの辺かな〜とか曖昧な基準で配置していることが多く、そこはめちゃくちゃ指摘されました。


デザインの本を読んでわかった気になっていましたが、わかるのとできるのは違うなと。


どれだけ注意して余白を揃えたり視線の流れを意識したつもりでも、細かいミスや違和感がでるので、無意識でも完璧にできるくらいでないとだめだと痛感しています。


あとは架空の広告とはいえ、設定からコンセプトまでしっかり作り込んでいかないと、何が売りなのか何を伝えたいのかが不明確なまま作成することになるので、訴求力も落ちます。


最近は文字組やフォントのことは言われる頻度は下がりましたが、視線の誘導の仕方や情報の強弱の付け方が全然できていなくて悔しい日々です。


でも的確なアドバイスをもらえるので修正するたびにレベルアップしてる実感はありますし、いつも指摘されるのにたまに「今日は言うことがない」って言ってもらえるとめちゃくちゃうれしいです。笑


最初は恥ずかしいかもしれませんが、プロの方に添削してもらうことは本当に勉強になりますし、上達のコツなんじゃないかと思います。




◎実際に作成した架空のポスター



お仕事の制作物は載せることができないので、入社してから作成した課題のうち、ポスターのブラッシュアップをお見せしようかと思います。


まだまだ人に見せられるレベルではないのですが、非デザイナーの方でもイメージしやすいように、実際にどんなものを課題で作っているのか、参考になれば。

※架空のポスターなのでイベントも団体も全てフィクションです!


●ポスター1

これは私の妄想した『pongi pop fes』という絶妙にダサいネーミングの音楽フェスです。笑

画像1


指摘を受けた点は、

・背景がさみしい
・女の子のデザインのネオンが暗い
・ライトやネオンの街並みを入れる等、装飾を
    もう少しフェスが始まる前のポップな感じに
・チケット情報よりもアーティストを目立たせる
    アーティスト名は写真の中に入れずに枠外へ


実際には間にもう一回修正しています。
ネオンの表現はPhotoshopの方が綺麗だったのでそっちでやりました。


素晴らしい写真やイラストがあればそれだけでも映えますが、基本的にポスターは情報が少なすぎてもだめですし、多すぎても見てもらえないですし、その匙加減が難しいです。



●ポスター2

次にこちらは『タイフェス』をイメージしたポスターです。実際にもあるみたいなんですが、本家本元と私のチラシは関係ないです。これは私の妄想でございます、、、

画像2


指摘を受けた点は

・キャッチコピーや推したいポイントが不明確
    店舗数を売りにするなど人を呼ぶ工夫を
・フェスに行ったことがない一般の人への情報が不足
    写真などを入れて一目見てキャッチーに
・情報の優劣(伝えたい情報に強弱を)
・デッドスペースを作らない


上記にある通り、私は読んでもらう前提で作ってしまっていたのですが、そもそも興味を持ってもらわないとポスターなんて見ないですよね。


一目見て惹き付ける「はったり感」みたいなものがポイントになるのかなと思います。


架空のポスター作りではキャッチコピーとかも自分で妄想するのですが、何を伝えたいかを考えながら作るので、実際のお仕事だと思って取り組むのが上達のコツだと思います。(とはいえ私もすぐ気が抜けてしまいます、、、)



こんな感じでどちらも入社して一ヶ月後のものなので、出来が今ひとつなんですがまだマシなほうで、多い時は倍くらい修正します。


ただそれだけ修正してやっとできた状態のものでもクライアントはさらにそこに赤字を入れるので、、、


最初からそれなりの完成度のものをクライアントに提出できないとスタートラインにも立てないんだよといつも言われております。ごもっともすぎて耳が痛いです、、、


しかも一発目に見せるものがいくらデザイン的に100点の仕上がりでもクライアントが求めてる方向性と違ったら0点ですしね、、、


難しいですが、回り道はなく数をこなすしかないと思っています。



●おまけ

入社後最初に作った課題のポスターです。クラブイベントをイメージしたんですけど、とりあえずやってみたいことやってみました感が。笑

画像1


DJの名前を一人一人考えたのですが、こだわるところはそこじゃないと一蹴された問題作です。


◎おわりに



入社して4ヶ月経ちますが、コロナで休業になった事もあり、実はまだそんなに業務を経験していません。


おいおいこれだけ語っておいてまだ課題をやってるのかい!って感じですよね。笑


むしろ文字に起こすことで自分への戒めにもしたいと思っています。


デザイナー1年目の方、今就活や転職中の方、お仕事されている方、休業中の方、色々大変な時期ですが共に頑張りましょう!


いいデザインを生むにはいいモノを見ると良いと言われているので、私もアートや景色等、色々インプットして引き出しを増やしつつ、最適解をすぐに表現できるようになりたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございます!


自分が教えてもらったように、この記事を読んでちょっとでも誰かの役に立てたらいいなと思ってます。


スキして頂けたらめちゃくちゃ嬉しいです!

この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?