デザイナーの先延ばし癖を改善するには?
デザインする作業があるのに、ついついSlackやSNSを確認してしまう。要件定義を考えるのが嫌すぎて、他の作業を優先したり遂にはYouTubeに逃げてしまう。
…なんて経験はありませんか?私はあります。(ごめんなさい)
そして、締切ギリギリになって急いで作業することになります。
コレには致命的な問題があって、様々な課題やユーザーのパターン、視点が必要なUIデザインだと思考量がそのままクオリティに直結してしまうことです。
解決するには「直感的思考」から「意識的に制御しなくてはならない遅い思考」に、移行する仕組みを作る必要があります。「SNSを我慢する」みたいな根性論は無意味です。私は基本的に面倒なのが大嫌いで自分を信じていないので、仕組み化することで解決するようにしています。
ここからは、「先延ばし」してしまう仕組みと解決策のアクションを書いていきます。
2つの思考モード(システム1・システム2)
なぜ人は「先延ばし」してしまうのか?
それに答えるには2つの思考モード「思考には早い思考と遅い思考の2つのモードがある」という心理学・行動経済学の理論を前提知識として持ちましょう。
以下の記事がわかりやすいです。
簡単に私の認識で説明しておくと
システム1:直感的な早い思考(普段の生活はこれ)
雑談やSlackのチャット、Twitterの投稿など簡単な作業の時に使われる思考過程。ワーキングメモリを使わないので疲れにくく、自動で動く。
システム2:論理的で遅い思考
要件定義を考える、文章を書く、デザインするなど論理的に考えなくてはならない作業に使われる思考過程。ワーキングメモリを使うので疲れるし、集中が必要でなかなか動き出さない。
です。
要件定義やUIデザイン、適切な問いの探求などなど、プロダクトデザイナーとして難しい作業をする場合にはシステム1からシステム2に移行する必要があります。
でも、このシステム1からシステム2への切り替えがとってもダルいから人は「先延ばし」してしまうのです。
思考チェンジはアクションからしか生まれない
よく言いますよね「やり始めれば、やる気になってどんどん作業が進むのに」と。これは脳を意識的に思考させるには、アクションする必要があるからです。
システム1からシステム2への移行も同じです。脳に切り替えスイッチがあるといいのですが、ないので外部にスイッチを作る必要があります。
プロダクトデザイナーならFigmaを立ち上げて、、、で止まってしまいませんか?「何から考えればいいんだろう?」「何から作るべきなのか?」難しいプロジェクトほど、Figmaの真っ白な画面で何をしたらいいのか分からなくなり、ついつい「先延ばし」してしまいます。
ここで、私からシステム1からシステム2への移行するための最強アイテムを紹介します!
スケッチノートとペンです!!!!
以上。
いや、これはガチです。例えば、要件定義を考えるならユーザーのパターンをノートに書き出してみましょう。UIデザインをするなら、メインの画面要素をノートに軽く図で描いてみましょう。
これだけでシステム1からシステム2への移行が格段に簡単になります。騙されたと思って明日から試してみてください。
スケッチノートは大きめのものがオススメです。とにかく身体を大きく動かして描くことが重要です。脳は物質です。頭に浮かんだ課題や作業で気になっていることを適当に書き殴っていきましょう。
脳の思考スイッチは、思考を脳の外に出力することで押されます。
私はプロジェクトを始める前にまずはスケッチノートに、複雑な情報や思考を可視化するようにしています。この仕組みを導入してから、圧倒的に先延ばしが減りました。また逆に、反射でデザインして考え切れないないという問題も減ったと思います。
頭だけで思考するのは本当にもったいないので、脳の外のリソースを活用してみましょう。
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