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薬のこと 73

基本的な考え方

「病気になったら薬を飲む」
これは、あなたにとって当然のことですか?
その薬の
・メリットデメリット
・その薬を服用するとどのようになるのか?
・副作用が出たときの対処法は?
・どうなりたいからその薬を服用するのか?
など、考えて服用していますか?

 案外、お医者さんに出されたから飲んでいる。という人が多いことにびっくりというか驚いています。
 でも実際に、医療従事者でなければ薬のことなんでわからなくて当たり前かもしれませんね。昔のわたしもそうでしたから…。
痛みや病気になって、治してほしいから医者に行き、そこで出されたならば飲めば治ると信じているからですね。
 これは、医療従事者やドクターを疑うとか攻めるということで書いているのではありません。
 実体験をとおし、「薬で病気は治せない」という基本的考えがあるためにここにまとめようと思います。

 薬の立ち位置をわたしは「症状を押さえている間に、自分の自然治癒力により病気を改善し、健康な状態に戻る助けをするために飲むもの」と思っています。状況によっては、絶対的に薬が必要な時があります。副作用があるから薬はダメということではなく、生きていくために必要なことももちろんあります。が、病気やケガには薬が当たり前という短絡的な考えをやめて、全員が薬に対する知識を持ったら、もっと自己免疫力を活かせるのだと思うのです。

 例えば、あなたが帯状疱疹になったとしましょう。
 帯状疱疹の正体は、水疱瘡のウイルス。通常、健康な時は何もしないものが体力が落ちているとき、無理をしているときにそれらが悪さをして帯状疱疹になるのです。
 つまり、自分の体力以上の無理をしていなかったか?という生活の見直しをしない限り、薬を飲んだだけでは改善しないのです。
 このように、帯状疱疹に使われるような抗菌薬には病気を治す力があります。症状を抑えることで、同時期に針治療や自然治療などをして薬の危機がより進み治療が進むことがあります。
 だからこそ、薬と自然療法的な漢方や精油などは互いに補充しあう関係だと思うのです。

 精油と書いたのは、例えばつま楊枝。
昔は「くろもじ」という木を削って使っていました。それは、その樹に抗菌作用があるためです。他にも柳の皮や葉っぱに含まれているサルチル酸が、アスピリンの作用があり、柳で使った楊枝を使えば歯のうずきが収まるともいわれています。
 このように、植物にある作用を利用したものがAromatherapyです。

薬と自然療法的の違い

 西洋医学や薬の特徴は
「特定の症状からその原因を個々の臓器や器官に効かせ、その部位の治癒を目指す」
 自然治療的の特徴は
「体全体を一つのまとまりとして全体の調和を目指す」
ことにあります。
 つまり、「原因が明確で短気で症状を抑える必要があるときは薬」が向ています。一方、個々の症状の原因を体全体の飲用のバランスでとらえたり、体質や生活習慣を含めて総合的に整えることで本来持っている自然治癒力を高めるものが自然治癒力的な考察。「原因が明確ではなく不定愁訴の解消などには自然療法的」が向いているといえるでしょう。

 ひとつ面白い言葉を。
「薬名言せざればその効を得ず」
これは、江戸時代の漢方医・吉益東洞の言葉。
吉益は、当時多かった梅毒の患者には、水銀など毒性の強い薬を使ったそうです。現代では考えられない治療ですよね。しかし、当時はペニシリンなどの抗菌薬がなく「毒を以て毒を制する」という治療を選択したそうです。その結果、亡くなったあああならば「それが天命」という考え方を示したそうです。

薬の種類

大きく分けて3つに分けられる薬。
・飲み薬(内服薬)
・貼り薬や塗り薬(外用薬)
・注射

またその中の注射は
・静脈注射(心臓や肺を通り業脈に乗って全身に届く)
・動脈注射(直接各組織に薬を届ける)
・皮下注射(血管に吸収させる)
・皮内注射(アレルギー反応やツベルクリン反応を見るために使う)
・筋肉注射(筋肉は血管が多いので吸収速度や吸収率が高いが筋肉を傷つけることも)
以上の種類があります。

薬の流れ

 口から入った薬の流れをおさらいしてみましょう。
口 ☛ 小腸 で吸収 ☛ 各所へ分布。
分布とは、吸収された薬がその性質に応じ各所へ広がることを言います。

分布の仕方は
・脂溶性の高い薬剤は皮下脂肪に
・水溶性の高い薬剤は血管に

小腸の血管に分布した薬は門脈を通り肝臓に運ばれチェックされます。

肝臓には様々な種類の代謝酵素が存在し、
吸収された物質を「代謝」分解処理し、
尿や便などから「排出」しています。
肝臓の最も大切な働きとして、有害物質の解毒。
ということは、薬も肝臓にとっては有害物質となり、ここでで蹴るだけ分解しようとします。ここを潜り抜けた成分だけが血液に入り、全身へ運ばれるのです。つまり、服用したものすべてが効いているわけではないのです。

そこで、外用薬と貼り薬と注射があります。

薬の主な投与方法

・経口投与(錠剤・カプセル剤・顆粒剤など口から飲む薬)
・非経口投与(注射薬・点滴など)
・経皮投与(貼り薬・塗り薬など)
・局所投与(目薬・喘息の薬・一部の座薬など)
・軽腸投与(座薬)

先ほど述べた、肝臓に合わせてもうひとつ体の中で最も重要器官の「血液脳関門」があります。
これは、脳の毛細血管にあります。
體をめぐる地は、心臓をスタート ☛ 大動脈 ☛ 細動脈 ☛ 毛細血管の壁を通じて全身の細胞に酸素と栄養をいきわたらせています。
さらに、細胞から老廃物を引き受け、再び細動脈から静脈☛心臓へ帰ってきます。
この内皮細胞の細胞膜には、特定の物質だけを通過させるタンパク質や受容体などがあります。
それらが協力し働くことで血液中の物質を収取選択し血液脳関門として機能しています。

このように厳しそうに思える肝門も、次のものは難なく通り過ぎてしまうのです。それが、
・アルコール
・カフェイン
・ニコチン
・麻薬の構成成分の一部

これらは、脳に特設働きかけ報酬系と呼ばれる快感や多幸感を生じる脳神経を刺激し、止めるのは容易なことではなく、つまりこれば依存症になる理由です。

注意する薬と商品の組み合わせ

ここで簡単に注意する組み合わせをまとめておきます。
・アルコール
  精神神経薬・糖尿病用剤・解熱鎮痛薬・中枢神経抑制剤などと。
  薬剤の血中濃度が高まり作用が増強
  アルコール自体にも中枢神経抑制作用があるため、
  作用が増強する可能性あり。
  狭心症治療薬もアルコールと服用すると、血管拡張作用が増強し
  立ち眩みや湿疹が起こる危険性あり。
・カフェイン
  喘息治療に使われる「テオフィリン」はカフェインと構造が
  似ているため、中枢神経への刺激が強くなる可能性あり。
  アスピリンなどの解熱剤も、一緒の服用で血中濃度が上昇し、
  鎮痛効果や出血傾向が強まる可能性あり。
  缶コーヒーは全般にカフェインが高いので要注意。
・牛乳
  カルシウムと抗菌薬の成分が結合して、薬の吸収や作用を低下。
  最低2時間以上は服用後摂取をしない。
  胃薬も高カルシウム血症など副作用があらわれることも。
  牛乳は胃の酸性値をあげるため、本来は腸で溶けるはずの薬が
  胃で溶けてしまうなど、薬の効き目に影響を与えるから注意。
・グループフルーツ
  カルシウム拮抗薬・脂質異常症改善薬は、グレープフルーツの
  フラノクマリンという成分が肝臓の薬物代謝の邪魔をし、
  血中濃度が上がり効きすぎる。
  ちなみに
  ok:みかん・ぽんかん・ゆず
       no:はっさく・ぶんたん・甘夏ミカン
・チーズ
  チーズには大量のチラミンが含む。ノルアドレナリンの分泌を促進し
  血圧の上昇や偏頭痛の原因となる。
  抗結核薬・精神神経薬・三環系うつ薬や消化性潰瘍治療薬との服用注意
・納豆
  血液を固まりにくくする「ワルファリン」と一緒は要注意。
  ビタミンKがよくない。クロレラ・青汁・緑黄色野菜などにも
  ビタミンKが含まれるので注意。

このように、薬をはじめ口にするすべてのものは相互効果があります。
だからこそ、薬に限らず、サプリメント、漢方、栄養補助食品などを取っている方も、しっかりとチェックしてみてくださいね。

以前、クライアントさんでこんなことがありました。
ある女性の方が、大腸の検査入院をしました。
その結果、何もなく帰宅するときのことでした。
念のために痛みが出たらと主治医から渡された鎮痛剤。
その女性は、帰る途中に何かあっては大変だからと、痛みがあったわけではありませんが、指示のあった倍の量を服用して運転して帰宅。
途中、とても強い眠気に襲われてガードレールにぶつけて事故。
幸い、人身にもならず、女性もケガ一つなかったので大事に至りませんでしたが、一歩間違えたら大変なことになりました。
つまり、薬などは念のためにという考えで絶対に服用してはならないということです。

ワクチンについて

ここ数年騒がせたコロナ問題。
そのワクチン接種については賛否両論ありますが、正直何が成果はわかりません。
ただ私の考えは、
「健康な人がわざわざワクチンを打つ必要がない」
です。
かかることを恐れるのではなくて、
かからないように予防することにあわせ、
もしかかってしまったときに早く元気になる免疫力を維持しておくことだと思うからです。

簡単に、ワクチンについてまとめておきます。
ワクチンとは
「病原体の攻撃に備えさせる医薬品」。
感染症の原因となるウイルスや細菌を加工し、病原性を弱めたりすることで安全な状態にしたものです。これを体内に注入することで抗体を作り、体の免疫を反応させることで対象となる感染症にかかりにくくすることが目的。

ワクチンの種類

・生ワクチン
  生きたまま動静を弱めた微生物・弱毒化させたウイルスを使用して
  自然汗腺に近い形で抗体を作る方法
・不活性ワクチン
  細菌やウイルスを殺して必要な成分だけを抽出し、感染力や毒性を
  亡くしたものを使用して作られたワクチン
・トキソイド
  殺菌の毒性だけを取り出してその毒性を亡くす下降をしたワクチン
以上が基本的なものです。
そしてコロナで使われたのが新しい、
mRNAワクチン
 これは、膨大なウイルスのDNA情報の一部を体内に注射することで、この情報をもとにウイルスのタンパク質の一部が作られ、それに対する抗体ができることでウイルスに対する免疫ができるというもの。
 これらの研究は1990年代からありました。
そして2020年までにこれらの開発を進めてきた企業が、副作用が深刻すぎることから実用化に至ってませんでした。

コロナワクチンの仕組み

これまでのワクチン地の一番の違いは、
対象になるウイルスや細菌を原料にしているのではなく、DNA情報を解析しているところ。
スパイクたんぱくの部分をコピーし注射
  ⇓
mRNA。これが新型コロナウイルスのスパイクタンパク質の設計図
  ⇓
スパイクタンパク質を作る
  ⇓
抗体ができるから本物のウイルスを撃退できる
としたもの。

後遺症
主な症状に
・倦怠感
・味覚、嗅覚障害
・発熱
・咳
・息苦しさ
・抜け毛
などがあがっています。
これらを五行陰陽でみるならば、
「脾・肺・腎」の養生が必要だと感じます。
その中でも特に「脾」
脾 ☛ 消化機能の回復
     小麦粉・砂糖・インスタントなど加工物をとらない
     亜鉛・鉄が不足
     食物繊維とビタミン・ミネラルの摂取強化
     消化の良い温かいもの
     咀嚼をしっかり
     オイルマッサージ
     鼻うがい
以上のセルフケアを是非心がけてみてください。

最後に、よく来る質問の「ステロイド」についてまとめておきます。

ステロイド

ステロイドの強さ

医師の処方必要
 最も強い ー デルモベート、ジフラーフ、ダイアコート
 とても強いー アンテベート、フルメタ、マイザー、リンデロンDP
薬局でも買えるものあり
 強い   ー リンデロン
 普通   ー キンダベート、ロコイド
 弱い   ー プレドニゾロン
これらは、
1,炎症を抑える強さ
2,溶かしてある素材の種類
によって分類されてます。
2歳以下ではアルメタ、ろこいどなどさらに弱めの薬を使うことが多い。
幼児ではリンデロン
大人は最も強いが使われることが多いです。
リンデロンに関しては、最後につくありふぁ別途で強さが異なったりするので個人で購入するときには要注意です。

副作用

ステロイドと聞くと副作用を心配する人が多いでしょう。
恐い副作用が起こるのは、長期間飲み続けた場合だとドクターは言っていました。長期間とは2週間以上のことをいいます。
副作用として
・皮膚が薄くなる
・皮膚がゴワゴワして硬くなる
・皮膚表面の血管が開いて赤みが出てくる

わたしたちは何かを食品洗生きていくしかありません。
その中で、病気やケガになった時にどう対処するのか、
これを健康体の時からしっかり意識した生活ができるようになりたいですね。

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