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アートシンキング 未知の領域が生まれるビジネス思考術を読みました。

井ノβe太です。

いつものブックカフェで「アートシンキング 未知の領域が生まれるビジネス思考術」を読みました。
本書ですが、MBA(経営学修士)とMFA(美術学修士)を取得している著者の視点からアート思考とビジネスの両立について、海外の事例やエピソードベースで詳細に語られています。
山口周氏による補足に加え、日本におけるイノベーション牽引者の事例も複数紹介されています。

◆他のアート思考書籍との違い

海外におけるイノベーション事例やエピソードベースでアート思考とビジネスの関係性や関連する法則などが紹介されている。
例)ライト兄弟、Googleの20%ルール

・アート思考をビジネスに応用する具体的なヒントが説明されているが海外特有の詩的な文章になっており、抽象的に感じるかもしれない。

◆総評

アートシンキング 未知の領域が生まれるビジネス思考術」★★★★★ 4/5
アート思考の何者か、何故必要なのかは山口周氏による、あらすじ部分で要約されており、その実現部分である具体的なプロセスを体系的に理解するために本書は有用そう。

・アート思考やイノベーションの具体的な施策について目新しい情報があるわけではないが、0-1を生むアート思考に重要なプロセスや海外&日本のイノベーション事例やエピソードを物語として楽しむような、アート思考やイノベーションの歴史の教科書的な使い方が良いと思われる。

◆この本の良いところ

MBA(経営学修士)とMFA(美術学修士)を取得している著者ならではの、アート思考のロジカルな部分を詩的に表現しているところ。

◆感想

アート思考の流行りにのって本書を翻訳するにあたり、あまり日本的ではない詩的な表現やパンチ力の弱さをカバーするべく、山口周氏による解説や日本のイノベーション事例をモリモリ追加したような印象を受けた。

アート思考を詳細に解説している日本のビジネス書と照らし合わせながら読んでみると、著者の伝えたい意図がより理解できそうです。


井ノβe太(執筆時間:30分)

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