こだわりの先に / 米子を冒険して（なるる）#Season1

冒険は鳥取県の米子へ。

メイちゃん農場にやってきました。

メイちゃん農場の大下さんは、ヤギのミルクを使ったプリンやチーズケーキを作ったり、最近は米粉の生産にも取り組んだりしています。

（写真、左が冒険先を案内してくれた想学ラボの片平さん、右が冒険先で出会ったメイちゃん農場の大下さん）

地域をなんとかしたいという思いがあった大下さん。ヤギを飼育することで、それが地域の広告塔になるのではないかと考えたそうです。でも、大下さんはただヤギを飼うだけでなく、あることにこだわりました。

それは、「ヤギのミルク」です。

ヤギのミルクは手絞り
→機械を使うと、その機械を強力な洗浄液で殺菌消毒しなくてはいけません。結果、ヤギのお乳を痛めてしまい、良質なヤギのミルクが出なくなってしまうようです。だから、徹底して手絞りにこだわっています。

ヤギは海辺で放牧
→メイちゃん農場のすぐ側には海があります。海が近くにあることで、ミネラル豊富なヤギのミルクを絞ることができ、臭みをなくすことにも貢献しています。

ヤギ小屋は全て個室
→一頭一頭のヤギが個室に飼育されており、広々としたスペースでストレスフリーな環境にこだわっています。そうすることで、質の高いヤギのミルクが出やすくなるそうです。

（広々としたスペース。ヤギたちものびのびと暮らしているようでした。）

このようなこだわりには、「ヤギのミルクはあまりおいしくない」という世の中にあるステレオタイプな言説が理由だったと聞きました。しかし、今では大下さんがつくるヤギのミルクは飲みやすいと評判です。

大下さんのヤギのミルクへのこだわり。

この「こだわり」があるから、そのヤギのミルクを愛してくれる人が出てくる。また「こだわる」ことで、大下さんのヤギのミルクに特別な価値を与えます。

手絞り、海辺での放牧、個室。メイちゃん農場だからできる飼育方法が、どこにもない美味しいヤギのミルクを生産できるんです。

「ここだけは、譲れない」という強いこだわりが、大事なんだと実感しました。

何にこだわるのか、なぜこだわり続けるのか。

大下さんのヤギのミルクの「こだわり」の先には、誰かの喜びや驚きが待っている。

ぼくのこだわりの先には、なにがあるのだろうか。

なるる