そのチャレンジがあったから / 高岡を冒険して(ゆきりん)#Season1
今回冒険したのは、富山県高岡。
私はここで、高岡銅器に出会いました。
高岡銅器とは、高岡で古くから伝わる伝統工芸品で、日本の銅像の90%が高岡銅器でできているそうです。
地域で出会った折井さんの家業は、今年で70年という歴史ある工房でした。稼業を継いだ折井さんですが、東京への憧れがあり、1度は上京されたそうです。しかし、伝統産業を絶やす訳にはいかないと、家業の道を選んだというストーリーがありました。
私が今回のインタビュー&フィールドワークで1番印象に残ったのは、銅に色を付けるということです。
(さまざまな薬品を用いて錆をつくり、色をつけていました。)
私は今まで、銅に対してサブ役のイメージしかありませんでした。しかし、折井さんの作る銅は、伝統工芸品だけでなく、建築やインテリア、ファッションにも活用されていることがわかりました。
それこそ昔は伝統工芸品だけを作って折井さんの家業でしたが、現在はその製造割合も全体の10%だそうです。残りは、建築やインテリア、ファッションなど。まさに、チャレンジによって新たに生まれたもの。
これもインテリアなど時代に合わせたものを作ることで、高岡銅器の魅力を長くに渡って伝えることができ、たくさんの人に愛されるものになったからこそだと思います。
(時計や花器、照明などさまざまな商品を提案しています。)
それだけではありません。折井さんは他業種の職人さんとのコラボも積極的にすすめ、銅器で様々な物をつくっています。また、それによって街全体を盛り上げているに成功していることも知りました。
銅の染め方にも驚きがあって、実は化学変化による銅のサビを活用して色を付けているのです。高校の時に習った化学の知識も、このようなところで活用されているのだと、面白さを感じました。
「どんな色になるのか(はじめから)分かるの?」という質問に、正直わからない!と回答されたのは、とても意外でした。工程、環境によって、銅がどのような色になるかは変化し、二度として同じ柄がでない。そこにこそチャレンジし続ける、魅力があるのだと感じました
私は今まで、伝統工芸にあまり触れたことがありませんでした。
しかし、innovationGOで冒険することで、白河だるまや今回の高岡銅器などを知ることで、少し興味を持つようになりました。きっかけづくりって、とても大切だなと改めて感じました。
最後のU-18のみなさんへのメッセージでは、自分を信じて、何にでもチャレンジすることが大切だ、といただきました。
(職人でもあり経営者でもある折井さんの、優しいお人柄が印象的でした。)
チャレンジという言葉は、私もとても大切にしています。
チャレンジしてきたからこそ、今の自分があると思っています。
U-18のみんなにも、チャレンジすることを大切にして欲しいと思う冒険でした。
ゆきりん
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