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オンラインだからこそ、キーワードは「自分ごと」/innovationGO from Jissen 2022:レポート(みや)

こんにちは。i.clubインターン生のみやです。

今回はプログラム紹介最終回。2022年の5月から12月にかけて行われた、innovationGO from Jissenについてです。

innovationGO from Jissenでイノベーションに挑むのは、東京都中野区の私立高校である、実践学園高校、LA&S(リベラルアーツ&サイエンス)コースの高校1年生29名。わたしはこのプログラムでメンターとして、高校生のアイデア発想をサポートする活動を行ってきました。

1.innovationGO from Jissenって?

innovationGO from Jissenとは、実践学園の高校生が「教室から」全国各地とつながり、イノベーションに挑む冒険に出るオンラインプログラムです。このプログラムは、教室から地域とオンラインでつながり「やってみたいかも?」をみつけるFINDコースと、みつけたやってみたいかも?から未来をつくるアイデアを磨き上げ、「やってみたい!」をかたちにするMAKEコースで構成されています。

今年度のプログラムには、29人が6チームに分かれ、参加しました。今回、FINDコースとして、教室から冒険に出た地域は、長崎県の離島である壱岐島、そして、熊本県の南関町の2地域です。

(FINDコースで地域を冒険する様子。地域とつながり、未来をつくるアイデアを考えました。)

今回わたしは、FINDコース後、10月から始まったMAKEコースにメンターとして参加し、未来をつくるアイデアのメンタリングをオンラインで行いました。そして12月には、MAKEコースの集大成となる成果発表会「実践LIVE 2022」に参加しました。

わたしが担当したのは、壱岐島をテーマにしていた2チーム。この2チームのメンタリングを担当し、イノベーションに挑みました。

1つ目のチームは、壱岐の人々が食で健康を意識し、心身共に健康で幸せになるという未来をつくるために、スーパーの食材に五大栄養素のシールを貼るというアイデアを考えていました。

2つ目のチームは人々がフグを食べたいと思える未来をつくるために、小中学校でふぐの授業を行ったり給食で実際に食べてみるというアイデアを考えていました。

どちらのアイデアも、FINDコースで壱岐を冒険してみつけた、「やってみたいかも?」である「壱岐島での健康」と「壱岐島のフグ」というテーマにこだわりを持って、磨き上げていきました。

そしてこれらのアイデアは、「実践LIVE 2022」にて発表されました。実践LIVEとは、みんなの両親や授業に関わった外部のゲストの前で、実践学園のLA&Sコースの3学年がそれぞれの学びや成果を発表する場です。innovationGO from Jissenに参加した1年生たちは、アイデアの印象的なキャッチコピーや、アイデアがある世界とアイデアがない世界を演じて人々の価値観・行動・習慣の変化をうまく表現する、スキット(寸劇)を用意していたり、アイデアの試作品を持ってきていたりなど、チームごとにこだわりが詰まった発表をしていました。

(成果発表会「実践LIVE 2022 」でアイデアを発表する様子)

2.印象的だったこと

印象的だったことは、アイデアに対するワクワクが最高に盛り上がる瞬間を見たことです。

わたしが担当した、壱岐島のフグをテーマにイノベーションに挑んだチームでは、FINDコースでのインタビューを通して、壱岐で養殖されるフグのおいしさや手にしやすさを知り、フグの魅力を伝えるためのアイデアをなにか考えたいという想いを持っていました。

しかし初めは、そのために自分たちに何ができるかを、なかなかリアルにイメージすることができませんでした。実際に現地に行ったわけでもなく、いきなり自分たちの手で何かをするというイメージが湧かないのは当然のことだったのかもしれません。実際に自分たちの手で何かができるイメージが湧かないアイデアに対して、みんなは心の底からワクワクできている様子ではありませんでした。

「自分たちでやってみたいと思えることは何だろう?」

そこで、メンタリングでは、みんなのこの想いを確認することに時間を使いました。すると、徐々に「フグのおいしさを知ってもらうために、まずはフグを食べる機会をつくりたい」というみんなのやってみたいことが見えてきました。

ここからはみんなのワクワクが盛り上がりをみせました。「学生に食べる機会を提供するには給食を使うのが一番いいのでは?」「じゃあ自分たちでフグについて知る授業を行って、そのあとに給食で実際に食べてもらおう!」「フグのから揚げのレシピを自分たちで作ってみよう!」と、面白そう!やってみたい!と感じることにみんなが共感し、さらにやってみたいと思えることが重なることで、ワクワクが膨らみました。

最終的には、自分たちでやってみたい、かたちにしたい、というアイデアへの想いが強くなったことで、どんどん自分ごとになり、みんなにしかつくれない、こだわりがたくさん詰まったアイデアができていました。そして、発表会にて、堂々と、楽しそうに、考えたアイデアを発表してくれたチームの姿が嬉しかったです。

わたしが参加して感じた、innovationGO from Jissenとは?

「やってみたいかも?」を見つけるきっかけは、オンライン。だからこそ、自分ごとをキーワードに「自分たちがやってみたい!」ことを磨いていくこと。それが、ワクワクを最高に感じられることにつながる。

innovationGO from Jissenは、自分ごと化でオンラインからワクワクする瞬間をつくる、そんなプログラムでした。

みや

<この記事を書いた人>
みや。兵庫県神戸市出身。岡山大学経済学部経済学科所属。i.clubインターン2期生。大学ではマーケティングを専攻。インターンでは、地域やイノベーションについて学んでいる。最近は丁寧な暮らしの魅力に気づき、自分が感じる”好き”や”心地よさ”を深堀&開拓中。

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