innov. note #12 製作の「日々、」【誕生秘話】
先日大学院を卒業しました!innov. の耕平です!
🎉【送れるカレンダー「日々、」】のクラウドファンディングが目標金額の70%を達成しました!🎉
皆様の温かいご支援のおかげです、本当にありがとうございます。
クラファン終了の3月31日まで、全速力で駆け抜けたいと思います!
さて今回は、クラファンページでは伝えきれない「日々、」の誕生秘話を、言い出しっぺの耕平がお伝えしたいと思います。
10月11日 『日々、』原型アイデア産まれる、そして『ボツ』になる。
実は、「日々、」の原型アイデアは、innov.があるプロダクト開発コンペに挑んでいる際のブレストで産まれていました。
当時、innov.の4人はコンペに向け、「袱紗」の新しい使い方を提案しようとしていました。
袱紗:物を包んだり、進物の上に掛けたりする儀礼用の絹布。結婚式やお葬式、茶道で用いられている。
(ブレストで産まれたアイデアたち)
無数のアイデアを出していく段階で、「手紙を袱紗に包み、文章だけでなく気持ちと心を、相手に届ける」というアイデアが出たのですが、あえなくボツに。
この時は僕自身も、沢山出ているアイデアの中の1つという程度の認識で、特にこのアイデアに思い入れがあったわけでもないので、その他大勢のアイデアたちと一緒に、「日々、」原型アイデアは「ボツ」となりました。
10月14-16日 京丹後でおばあちゃんに出会う、そしてカレンダーレター生まれる
三連休に、日本最古の藁葺き家屋の保存を行っている友人けいさんを訪ねに、京丹後に行きました。京丹後は、京都北部・日本海に面する、過疎化に悩みつつも昔ながらの田園風景が広がるのどかな町です。
(けいさんが保全する藁葺き家屋と牛さん。)
京丹後でけいさんと過ごしていた時、農作業をしながら一人暮らししている、80代のおばあさんに出会いました。
おばあさんの畑で一緒に農作業をしていると、話題は自然とおばあさんの息子さんの話に。
(1人で畑を守るおばあちゃん)
おばあさんの息子さんは大阪で働いていて、おばあさんが息子さんに会えるのは、年に1回、お正月に帰ってくる時だけだそうです。
「今頃なにしてんのかねぇ、ちゃんと生きてるんかね、なーんも分からん」
と、おばあさんは寂しそうに笑いました。
1人で農作業をこなす80代のおばあちゃん。
身体はまだまだ元気。方言と笑顔がかわいい。
でも、なんだか、心は少し寂しそう。
純粋に「僕に何かしてあげられることはないかな」と思いました。
自分の生活を定期的に親に伝えることは、忙しかったり照れ臭かったりで、なおざりになってしまうことが多いかもしれないけれど、ただ「生きてますよ」ということを息子さんが伝えてあげるだけで、このおばあちゃんは息子さんとの繋がりを感じて、もっと幸せに毎日を過ごせるのではないかな。
電話は恥ずかしいし、LINEもいちいちめんどくさい。
(そもそも、このおばあちゃんスマホ持ってない。)
自分の「日常」を、「もっと手軽に」伝えられる手段、何かないかなー。
そんなことをぼんやりと考えていたら、
以前ボツになった「手紙を袱紗に包んで、心と気持ちを相手に届ける」というアイデアから派生して、
「自分の日常の写鏡であるカレンダーを、捨てないで、そのまま遠く離れた家族に送る」
照れ臭い特別なメッセージを書かなくても、カレンダーを送れば「こんな生活送ってます。あなたのこと、気にしてますよ。という心・気持ちを伝えることができる」
というアイデアが産まれました。
京丹後から東京へ帰る夜行バスのなかで、このアイデアを「カレンダーレター(仮)」と命名しました。
11月2日 たかちゃん&まなべさんご飯にいく、そして『めっちゃいいね』ってなる
メディアアートを作っている、クリエイターで大学院の親友たかちゃんと、たかちゃんの友人クリエイターのまなべさんと夜ご飯を食べた時、京丹後で思いついた「カレンダーレター(仮)」の話を、初めて他人に共有してみました。
尊敬するクリエイターであり友人の2人に、「いいアイデアだと思う」「もうプロトタイプを作ってみればいいと思う」と背中を押してもらい、「よし、アイデアで終わらせないで、まずはプロトを作ろう」と決心しました。
一番最初に背中を押してくれた2人には本当に感謝しています。
11月3日 innov. candle night開催、そして「カレンダーレターを作りたい」と伝える
innov.の4人で「ロウソクを囲みながら将来について話し合う会」をやった時に、innov.メンバーに京丹後での出来事を共有し、「俺は、カレンダーレターを1人でも作る。でも、できればinnov.の4人でやりたい。」と伝えました。
こうして、「カレンダーレター(仮)」プロジェクトは動き出しました。
11月5日 プロトタイプを作成し、送ってみる
innov.のみんなにカレンダーレターをやりたいと言ったのは僕なので、早速1人でプロトタイプを試作して、地元で暮らす自分の親とおばあちゃんに送ってみました。
(プロトタイプ作成中の写真)
(実際に送ったプロトタイプ。完成形とはデザインが違う)
すると、なんと、おばあちゃんからは直筆の返信が!
そして母親は実家の冷蔵庫にカレンダーレターを貼ってくれました。
プロトを作ってみて、自分の家族から良い反応をもらえたり、カレンダー面が小さいから字が読みにくいなどの改善点をもらえたりしました。
実際にプロトタイプを作って使ってみることで、プロジェクトが一気に動き出した感覚を得たことを覚えています。
11月11日 第1回innov.カレンダーレター開発ミーティング開催される
こうして、11月11日に初めての本格的な開発ミーティングが開催され、これ以降、今日に至るまでカレンダーレターの開発は続いています。
クラファンいよいよラスト1週間です!
「日々、」誕生秘話はいかがでしたでしょうか?
実は、まだまだ語り尽くせていない裏話が沢山あるのですが、それは5月31日開催予定の「『日々、』プロジェクト報告会」でお話しさせていただきたいと思います。
さて!「日々、」のクラウドファンディングも3月31日でおしまいです!
「1人でも多くの方に使ってもらいたい」と胸を張って言えるプロダクトになっています。ぜひ、ご支援ご協力のほど、よろしくお願い致します!
innov.
小山耕平
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