浮世にいる者
浮世離れ
「浮世離れ」と言うことばがあります。
世間の常識や慣習からかけ離れている考えや生き方を指す言葉です。
「無頓着、非常識、マイペース」そんなイメージが強いので、褒め言葉として使うことはほとんどないでしょう。
浮世(うきよ)という言葉は「憂き世」とも書きます。憂(うれい)とは、「心配する。案ずる。わずらい。つらい。苦しい。」といった意味があります。浮世とは、焦りや不安などに追われた、辛く苦しい日常のこと。「浮世離れした人」というのは、忙しない世間から離れている、とても幸せな人なのかもしれません。そして、「浮世離れした人」とは「今ここに在る人」とも言えそうです。
浮世にいる者
自分に課している制限を外す
捕らわれから自分を開放する
社会のグリッドから外に出る
私が心の学びを始めてからずっと、意識していることです。「今ここに在る」ということを意識する。要は、マインドフルネスです。
どんなに意識し続けていても、私たちは「浮世」にどっぷりと浸かって暮らしを営んでいるので、いともかんたんに揺り戻されます。
仕方がないことです。
私たちがいる社会は、世間の常識やルール、慣習を守る事が「当たり前」「正しいこと」「そうすべき」であり、「辛く苦しい日常をやり過ごすことでしか、生きる術がない」という固定観念が定着している社会です。
老子的に言うなら「人生には上下も勝ち負けもありません」その概念を採用するかどうかは自由です。測りようのない「幸せ」を数値化する、勝負にまみれた競争社会に呑まれて、傷つき続ける必要はどこにもありません。
鏡の思考
今週のマインドフルネス・ラウンジでは「鏡の思考」というテーマで、他者との比較による疲弊から、自分を救い出す方法についてお話ししたいと思います。SNSやブログ、目にした外からの情報をきっかけに他者と比較をして、執着や嫉妬、劣等感に押しつぶされそうになったり、人はどうしても「勝ち負け」にこだわってしまうもの。外に意識が向いていると、思考に振り回されてしまいます。「今ここに在る」というのは、意識が内側に向いているということ。ある意味、他者に勝つことよりもずっと難しいことなのかもしれません。でも、私たちはトレーニングの方法を知っています。継続する期間は、自分を信頼する期間です。
※写真は数年前に、ソウルのスタジオで撮影していただいたもの。
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グループセッション「マインドフルネス・ラウンジ」
マインドフルネスの本質を深め、瞑想の継続を助けるグループセッションをオンラインで開催しています。瞑想だけでなく、書くマインドフルネスのワークを組み合わせた、新しい自分と出会える60分です。
次回:8月6日(木) 21:00
今後の開催スケジュール:
・8月22日(土) 14:00
・8月27日(木) 21:00
・9月5日(土) 14:00
・9月12日(土) 14:00
セラピストの個人レッスン!「マインドフルネス入門講座」
日本では「マインドフルネス=瞑想」「ストレスケアに効果がある」「集中力が向上し、仕事の生産性が上がる」などのイメージが先行していますが、この講座では、表面的な効果を得るだけでなく、人生そのものをサポートする「本物のマインドフルネスの価値」を90分の個人レッスンでお渡しいたします。
inner temple
ココロとカラダの調律師
マインドフルネス・セラピスト
三嶋かよ
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