「普通」という無意識のルール

久しぶりにTwitterを開いたら「普通の結婚」という言葉がトレンドに上がっていました。ちょっと心がザワザワしたので、今noteに向かっています。

私は、マインドフルネスの概念に出会ってから、いわゆる「普通」という価値観に違和感を覚えるようになりました。私たちの親世代、その上の世代くらいまでは、普通=マジョリティ(多数派)と呼ばれる価値観や考え方に沿って生きることが「幸福=生きやすい」と感じられる(それもまた捕らわれなのですが)時代が確かに存在していました。

先代達に習ってその価値観を信じ、私たちはこれまでの人生の大半を「次の未来への準備」に費やしてきました。多数派に属してさえいれは、安心・安全が将来も保証されている、という世間のムードにどっぷり浸かってきたのです。社会に馴染み、目立たないで生きることで、守られているような気になっていました。

コロナ禍の中で私たちは「これまでの当たり前が、実は永遠には通用しないものだったのでは?」という疑問を投げかけられています。「普通」という価値観は、有事にはあまり役に立たないことに、多くの方が気づきはじめています。

人生はそもそも不確定で不安定なもの。次に何が起こるかは誰にも予測できません。これまでの当たり前が当たり前でなくなったとき、信じていた価値観が揺るぎないものではなかったと気づいた時、私たちは苦しみの感情を味わいます。「過去の記憶も未来の予測も実態のないもの」というフレーズを、レッスン中何度もお伝えしますが、そのことに気づくことが、マインドフルネスの第一歩です。過去のパラダイムでは未来は見えてきません。 

セラピスト活動をはじめてから「普通」という一見なんの害もないようなこの言葉に傷ついてしまっている方に、これまでたくさんお会いしてきました。

「普通」という価値観を疑う人が増え、女性蔑視、LGBT、格差社会などの課題が話題にあがる、というよりも「話題にしてもいい」社会のムードに変化してきたのは、ここ10年くらい前からでしょうか。

ここではそのまま「普通」という言葉を使いますが・・・

普通であることに、優越感や劣等感を持つことも。
普通でないことに、優越感や劣等感を持つことも。
どちらも悪いことではありません。

そもそも「普通」という枠に捕らわれていることに気づき、その枠の輪郭をクリアにして、一つ一つ丁寧に外していくことが、マインドフルネスの価値だと私は受け止めています。

幸せの形は、色々あっていい。人の数だけオリジナルの幸せがあります。「普通」という無意識のルールに惑わされず、どうか傷つかないで・・・

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ココロとカラダの調律師
マインドフルネス・セラピスト
三嶋かよ


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