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物を捨てないことが物を大事にすることだと思っていませんか?

オンライン感情力講座「心に向き合う”片づけ”」受講者のフォローアップシェア会を開催しました。

皆さんが、いかに多くの”もう必要ない、使っていない、好みではない”物たちが家の中に存在しているかに気づかれたようでした。
そして、頭ではそれらの物をもう処分していいとわかっているのに、なぜか処分できないでいるのです。
「手放そうとすると、あなたの中で何が起こりますか?」と尋ねると、
人それぞれにいろいろな理由が返ってきます。
よくある理由は「親から『物を大事にしなさい』『物にも心がある』と言われて育ったから捨てられない」ということです。

本当に物を捨てないで家にずっと置いておくことが
物を大事にするということでしょうか?

「物を大事にする」の定義を再考する必要があるように思います。
自分自身のことを想像してみてください。
住むところもある、家族もいる、学校や職場などの所属もある、
物理的には居場所があり、誰からも排除されてはいないのに、何となく居場所がないように感じたり、大事にされていないと感じることはありませんか?
そして、それはどんなときでしょうか?

大事にされないと感じるのは、関心を向けられない、配慮されない、気持ちをわかってもらえない、信頼されていない、必要とされていない、と感じる時ではないでしょうか。

物も同じです。
「まだあるから仕方なく使っている」
「家にあること自体を忘れていた」
「見ると罪悪感がわくから見えないようにしている」
といった状態ならその物はすでに大事にされていないのです。
「物を大事にしないといけないから物を捨てられない」という人は、
すでに大事にできていないことをまず自覚することが大切です。

物を大事にしているというのは、その物に関心を向けている、ていねいに扱っている、好きでいる、感謝している、という状態ではないかと思います。

関心や愛情を注ぐ対象ではなくなったということは、すでにその物はあなたに対する役割を終えているということです。
その物があなたのところに来た時点で、または過去のある時点で、その物はあなたにとっていろいろな役割を果たしていたはずです。
その過去の自分の心にじっくり向き合ってみてください。そうすることでお役目をはたしてくれた物に感謝をして、気持ちよく手放すことができるようになります。

不思議ですけれど、私たちは片づけを通じて自分の心に向き合うことで、より深く自分を理解できるようになるのです。

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