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【私の使命段階】〇合目→一合目(就職、適応障害から社会復帰まで)

私は、6年間/4200名超に及ぶ
個性と強みの探究から得た仮説
「使命段階理論」を提唱しています。
(意識の発達に関する特定のキッカケを経て
開花する資質や才能が最大10個存在する)

魂登山のゼロイチのトリガーは何でしたか?

先日、私が提供している、
来談者さんの使命段階を解読するサービス
「使命段階レポート」を
受けてくださった方から、
ご質問をいただきました。

「唐突ですが、Kentoさんの魂登山の
 ゼロイチのトリガーは何でしたか?」

魂登山のゼロイチ=私の使命段階が
〇合目から一合目に進んだキッカケ。
その出来事は何だったか、ということですね。

今回はこのお話をいたしましょう。
私事ですが、1つの事例紹介として
参考になれば幸いです。


人生最大の闇落ちから始まった

私の一合目は、2009年10月16日。
直接のキッカケになる出来事は、
さらに半年前の2009年春までさかのぼります。

大学を卒業して、新社会人になった年でした。

4月に教育関係の法人に就職。
市町村から業務委託を受けていた施設に
配属され、働き始めました。

しかし、
配属先の業務と人間関係についていけず、
片道2時間半の通勤も負担となり、
ほどなくして心身を病んでしまいます。

心療内科で「適応障害」と告げられました。

5月だったので、
就職してから2ヶ月後のことですね。
休職するまで、
わずか2ヶ月間で憔悴しきったためか、
当時の記憶が曖昧で、
あまり思い出すことができません。

おぼろげに記憶にあるのは、
初任給の給与明細を受け取ったときに、
嬉しいという気持ちも、感動も、
何ひとつ湧いてこなかったことでしょうか。

初任給として決して悪くない額を
頂いたはずですが、

「お金をもらっても、全く嬉しくない。
 こんな一ヶ月を延々と繰り返すのか…」

と、虚無の思いだったのは覚えています。

人は自分の願いや望みだけで生きるのではない

休職した私は、自宅で療養生活に入りました。

当時の私は、蕁麻疹、抑うつ、
パニック症状、神経過敏、不眠、頭痛など、
日常生活がまともに送れないほどに
衰弱していました。

最初は病院に通うのもやっとで、
あとは薬の力を借りて、
自室で寝ているしかできなかった
記憶があります。

症状には波があり、ひどく心が落ち込み、
何日も布団から出られない日があれば、

何か気晴らし程度に、
ほんの少し外出できるくらいに、
体調が戻る日もありました。

自宅療養が始まってから
2〜3ヶ月ぐらい経った、その年の夏。

私はクリスチャンでもある母の奨めで、
幼い頃に通っていた教会へ足を運びました。
牧師先生のカウンセリングを受けるためです。

それまでの経緯を、
ひとしきり聴いていただきました。

「私は中学生の頃から、自分の生き方や、
 やりたいことを探し続けてきました。
 やりたい仕事を見つけて就職せねばと。
 だけど、それは叶わなかった。

 学生時代からアルバイトやボランティアで
 関わってきた教育関係の仕事さえ続かず、
 ましてや他のことさえろくに出来ない。

 私は、これからどうやって生きていけば
 良いのか、そもそも生きていけるのかも、
 わからなくなってしまいました」

そんな私への、
牧師先生からの返答はこうでした。

「人は、やりたいことや願いや夢といった、
 自分の思いだけで生きているように
 思うかもしれませんが、
 実はそうではありません。

 もし自分の思いだけで生きていたら、
 その願いや夢が叶わなかったときや、
 自分の理想通りにいかなかったときに、
 ひどく絶望することになるでしょう。

 人は、自分の思い(エゴ)だけで
 生きているのではありません。

 神様からの呼び招きを受けて、
 (召命:Calling)
 その招かれた道を歩むためなら、
 必要なもの(賜物:Gifted)をも
 与えてくださる。

 私たちは、私たちの思惑だけでなく、
 神様からの召命と賜物によって
 生かされているのです。

 Kentoくんにも、神様から召されて
 生きる道が備えられています。」

牧師先生の”召し(召命:Calling)”と
”賜物(Gifted)”という言葉が、
私の心の奥深くに響き渡りました。

これが後に、十合目まで、現在まで
向き合うに至る重要なテーマとなります。

牧師先生とのやり取りは、
「自分がどう生きるか」に、
「自分は世界からどこに呼ばれ、
導かれて生かされていくのか?」という、
新しい視点が加わった時間でした。

回復しないまま退職

しかし、教会でカウンセリングを受け、
「私が生かされていく道は何だろう?」と
己に問いかけたところで、
すぐに答えがポンと
見つかるわけではありません。

依然として私は、
「こんな私は一生働けないんじゃないか」
「これから生きていけるのだろうか」
「自分なんかが生きている価値がない」

と、療養と引きこもり生活の日々で、
罪悪感と絶望のまっただ中にいました。

回復は遅々として進まず、
元の職場に復帰するのも難しい状況。

休職の期限が迫ってきていた私は、
ひとまず上司に配置換えをお願いします。

ですが、それは叶いませんでした。

元の配属に戻ったところで、
また体調が悪化するのは目に見えていたし、
なにより、まだとても
社会復帰できる状態にありません。

休職してから半年後の10月。
私は退職することにしました。

心に小さな灯火がともった瞬間

退職届を提出して、私は
「これで社会のレールには二度と戻れない」
と、人間失格の烙印を自らに
ギュウギュウに押し付け続けていました。

それでも、前に進むしかありません。

私は、少しでも心身の回復に努めようと、
調子が良い時には自宅周辺を散歩し、
体力の回復と気分転換を
図るようにしていました。

退職届を提出して、
職場から荷物を引き上げた数日後。

家の近くを散歩していたとき、
西の空を見上げると、
それは目の前に現れました。

変わったカタチの雲が
目に飛び込んできたんですね。

2009年10月16日の夕方ごろ

この雲、なにに見えますか?

当時の携帯電話(ガラケー)で撮影した
写真なので、画像が荒いですが
それでもハッキリと写っています。

あの瞬間、私が目の当たりにした
空と雲は、これよりももっと鮮やかでした。

先日、私の使命段階のトリガーを
質問してくださった来談者さんに、
この写真をお見せしたところ、

「わたしには鳥さんに見えた」

と、その方はおっしゃっていたのですが、

当時、この瞬間の私にも
そう見えていました。
(今でも鳥に見えます)

まるで不死鳥のような、鳳凰のような雲が、
右斜め下に向かって羽ばたいていくように。

私は言葉を失い、
立ち尽くして空を眺めていました。

自ら燃え上がる炎に飛び込んで死に、
再び蘇ると言い伝えられる不死の鳥が
起死回生を告げにきてくれたのではないか。

キミはここから蘇るんだよ。
復活するんだよ。
再起するんだよと。

私にはそう感じられました。

ただの雲です。
形があるように見えるだけだし、
何の意味もない、といえばそうでしょう。

しかし、当時の私にとっては、
心に小さな灯火がともった瞬間であり、
奇跡のような救いの瞬間でした。

【一合目】2009年10月16日18時13分

小さな奇跡を目の当たりにした私は、

「どうせ元の社会のレールには戻れない。
 だったら、神様からの召命と賜物があると
 信じて、自分に与えられた自分の道を
 探し出して生きていくしかない」

と覚悟を決め、少しずつ動き始めます。

2009年10月16日18時13分。
これは、私の使命段階が
〇合目から一合目に進んだ日時であり、
魂の成長の歩みを一歩進めた瞬間であり、
写真のデータに記されていた撮影日時です。

同時に、人生をリトライする決意の
ターニングポイント。

私が就職した職場を離れ、
それまでの日常に別れを告げ、
ゼロから生き方を考え直すことを決めた
タイミングでした。

【一合目】の後

こんなにボロボロになっても命があり、
生かされているということは、
こんな私にも何か存在する理由があり、
意味があるはずだ―。

神様からの召命が何なのか、
今はわからない―。

けれど、今の自分に残っているもの
(賜物)を頼りに進むしかない―。

この微かに聞こえた
「内なる心の声」を信じ、
療養生活を続けた半年後。

休職してから丸1年が経過した
2010年の5月、
私はハローワークへ足を運び、
短期のアルバイトから再び働き始めました。

その年、いくつかのアルバイトを経て、
働く体力と気力を徐々に取り戻していき、
2011年の春。

学生時代の恩師から求人の紹介を頂き、
別の教育関係の仕事で再就職。

同時期に、病院で適応障害が
「完治」したと告げられ、
無事に社会復帰を果たします。

適応障害に罹ってから、
約2年を経ての再出発でした。

使命段階の一合目は、魂の学びのスタートライン

私の使命段階の第一歩は、
意識レベルや欲求段階など
精神的/霊的な視点から見ても、
現実の状況という点でも、
私の人生で一番「底」だったときでした。

2009年10月16日時点の私
(意識レベル20【恥】
/精神的な安全安心を求める欲求
/病気回避の欲求)

そのような、
生きるチカラを失い弱りきっていた私に、
あの日に見た空は、
不死鳥のように逆境から復活し
再起できることを教えてくれたのです。

もちろん、
一年経たずに休職して退職していますから、
かの職場の当時関わっていた方々には、
多大なご迷惑をおかけしましたし、
決して誇れるエピソードではありません。

それでも、
後に続く使命段階の道のりを振り返ると、
私はあの時、お金や就職といった
社会の枠組みから一度離れて、
自分自身を生きるための
自立への道に進む必要がありました。

日常の枠組み、
不自由に守られている自分から、
卒業する必要がありました。

自分自身を生きるための道とは何か?

あの日、私に立てられた問いは、
「神様からの召命と賜物
(Calling&Gifted)によって生きるとは?」

その道を生きると決意したときが、
あの雲を見た瞬間であり、
一合目のトリガーでした。

そして、その答えを追い求めた結果、
使命段階理論を見出し、
天与の才能/特異な資質を解読する
現在に至っています。

私たちが人生から問いかけられるテーマは、
人それぞれに違います。

しかし、私に限らず
誰しも使命段階の一合目は、

「あなたの魂の成長(本質的な個の確立と、
精神的/霊的な意識の発達)への道のり。
その入口であり、問いであり、スタートラインである」

と見て、間違いないでしょう。

2020〜2022年に、4200人以上を対象に
プロファイリング調査した際に確認できた、
使命段階が一合目に至っている人は
全体の約20%ほど。

残る約80%もの人たちが、
自らの魂の成長への入り口、
そのスタートラインに未だ立っていないと
明らかになりました。

それだけ、現代においては
特殊な生き方なのでしょう。

決して、8割の人たちが
劣っているわけではありません。

使命段階の道のりを歩む人だけが、
正しいとか優れているとか、
そういうわけでもありません。

むしろ、使命段階を歩む人ほど、
なんらかの挫折や苦難を味わったり、
社会に馴染めず、生きづらさを覚えることの
ほうが多かったかもしれません。

しかし、ここまでお読みくださったならば、
なにか少しでも心に響くものがあったのなら、

きっとあなたは使命段階の入り口に立ち、
魂の成長の歩みを進められているのでは
ないでしょうか。

そんなあなたの人生の歩みを共にたどり、
使命段階のターニングポイントや、
伴って開花した強み資質を見つけていくのが
いまの私に与えられた
役割(Calling)であり、賜物(Gifted)です。

自分の使命段階を知りたい方も、そうでない方も

  • 使命段階レポート:60分:3,500円(税込)
    あなたの天与の才能が、
    いくつ&いつ開花しているかをお調べします。

  • 天与の才能/特異な資質の解読:120分:35,000円(税込)
    すでに使命段階レポートを受け取られた方へ。
    自己の確立・意識の発達に伴って開花する特異な資質を解読しています。個別相談にて、あなたの賜物/強みをシンボル化し、解説します。


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