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結婚式は突然に

今年の夏、結婚して1年の記念日に結婚式をすることになった。

私たちが入籍したのは去年の8月。当初は結婚式をするつもりはなくて、「フォトウエディングでいいよね」と話していた。去年の暮れに、彼と彼のお父様が「式、したほうがいいんじゃない?」と言ってくれたことがきっかけで、結婚式をする方向で話が進んだ。

フォトウエディングでいいと思っていたのに、いざ結婚式をすることになって、お母さんとおばあちゃんに花嫁姿を見せられるのかと思うと感慨深くてもう目が潤む。

私の家は母子家庭で、お母さんが女手一つで一人娘の私を育ててくれた。家が近かった祖父母にも可愛がられて、ありがたいことに何不自由なく生活することができた。そんな恵まれた環境だったにも関わらず、高校2年生の頃に親・祖母不孝なことをしてしまった。長くなるので詳細は割愛するけれど、一言でいうと家出だ。お母さんやおばあちゃんをとても怒らせたし、悲しませてしまったことを今でもずっと後悔してる。

だから、結婚式をすることが少しでも親孝行と祖母孝行になれば嬉しい。「今まで育ててくれてありがとう」なんて、普段は絶対言えないけど本当はいつも思ってる気持ちを、形と言葉で伝えられるのは結婚式くらいだから。

残念ながらおじいちゃんはもう他界してしまって見せられないけど、おばあちゃんがまだ元気なうちに結婚式ができてよかったと心の底から思う。

だから、ヴァージンロードは母に、ヴェールダウンはおばあちゃんにお願いするつもりだ。おばあちゃんにヴェールをおろしてもらうなんて、想像しただけで泣きそうになる。私の涙腺のゆるさはお母さん譲りだから、きっと2人して泣きながらヴァージンロードを歩くことになりそう。



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