シネマコンサートに行った話。〝夕方から楽しむ東京駅周辺〟
先日、スターウォーズのエピソード4を東京国際フォーラムで観た。シネマコンサートというオーケストラの生音で映画を見ようという催しである。
シネマコンサート自体知ってはいた。オーケストラがわからぬ。しかし、人一倍スターウォーズには敏感だった。そんな時、友人が「行かない？」と誘ってくれた。僕は二つ返事で「行きます」と答えた。
スターウォーズは良く知っていたが、国際フォーラム、東京フィルハーモニー交響楽団は初めてだったので俄然楽しみだった。
コンサートの開演は18時半、指揮者が出てきて「今日は楽しみましょう！堅苦しいコンサートではありません。映画の良いシーンでは拍手をしてください。エンドロールでジョン・ウィリアムズの名前が出てきた時は1番大きな拍手をお願いします！」
「エンドロールの時に映画館を出て行く人がいますが、今日はやめてください。......オーケストラはまだ、演奏をしています」（ちょっとさだまさしを感じた）
なんかとてもラフなコンサートであることが伝わってきて一気に緊張がほぐれた。実際、スターウォーズTシャツとかの人もちらほらいた。
そして、スターウォーズお決まりのあの音楽がオーケストラの演奏で始まると会場が大きな拍手で包まれた。
スクリーンには〝スターウォーズエピソード4、新たなる希望〟が流れ、すぐ手前のステージ上ではおよそ100人の楽団員が演奏をしている。
音楽は原作に忠実な、というかそのままオーケストラに置き換わり演奏されていたのでとてもよく知っていた。映画のスクリーンに見入ってしまえば映画館で普通に映画を見ているようだった。音は本当にそのままなので。
所々、あれ、ここはこんな軽快で愉快な音楽でしたっけ、と気がつくシーンもあった。例えばジャワ族が始めて出てくるシーンとか。
個人的に好きなだったのはエンドロール直前の「レイア姫からルークとハン・ソロが勲章メダルを掛けてもらうシーン」だ。周りの人達も自然と拍手してしまっていて、本当のセレモニーみたいだった。
やはり1番の盛り上がりはエンドロールだった。指揮者との約束通り、ジョン・ウィリアムズの名前が出てきた時にホールはより一層大きな拍手で満たされた。ジョン・ウィリアムズ万歳！！
想像していたよりもシネマコンサートは楽しかった。
ぜひ機会があれば他のコンサートも行ってみたいと思う。
おまけ
さて、夕方から楽しむ東京駅。
僕は東京駅の風景が好きだ。特に丸の内の駅前広場はいろんな人が行き交い、座れるベンチもありのんびりできる。これからの暑くも寒くもない秋に北口の常陸野ネストビールのショップでコーヒーをテイクアウトして飲むのも良い。
東京駅の駅舎を見るのも好きで特に夕暮れ時、陽が沈むか沈まないかあたりの時間帯が良い。しっかりと夜になってライトアップされてるのも良い。
この建物には駅以外の施設もある。
北口には東京ステーションギャラリー。南口側には東京ステーションホテル。それに併設されたレストランやカフェもある。そして、調べてわかったのはそれらのお店には宿泊者でなくても利用できるらしかった。
その中にBAR OAKというバーがある。そこに行ってみたい、しかし1人では行く勇気もない。同行者がいるから道連れにしようと思い、シネマコンサートの日に行くことにした。
17時にちょっとお酒を飲んで18時半からのコンサートに行くのは実にスマートではないか。とても大人の休日っぽい。
服装もコンサートに行くのであればそんな感じでいいと思った。座ってしまえば上半身しか見えないし。
南口改札にホテルのレストラン街専用の入り口があって、エスカレーターで２階に登る。そして、改札上の回廊をぐるっとまわり、本当にここ開けて良いのかという扉を開けるとBAR OAKの入り口がある。
例えるなら『ハリーポッターと秘密の部屋』（少し前まで見たことなかったから秘密の部屋とはこういう空間を想像してた。）
カウンターに座ると夕暮れに差し掛かる丸の内広場が窓から見えた。あんなに人が行き交う外の喧騒とはまるで別空間だった。
一杯目は東京駅の駅舎をイメージして作られたオリジナルカクテル〝東京駅〟をいただいた。ベースはタンカレージン、スーズ、あとライム果汁？とシロップ。シェイクして、仕上げにカットしたライムを添えて完成。しっかりとしたお酒の味がして、柑橘系で爽やかで目が覚める味だった。
二杯目は〝オールドパル〟僕はこのカクテルが1番好きだ。澄んだ赤色、甘い味を感じる。お店によってお酒の割合が微妙に違ったりして作るところを見ているだけでも楽しい。ちなみにここのレシピは秘密である。少し甘めだった。
よく行く家の近くのBARでは、そこの人たちと打ち解け過ぎてる気がする。つい話し込んでしまってお酒自体に集中することができなくなってることがあるから、たまにはこういうところで背筋を伸ばしてお酒を飲むのも大事だと思った。
また行きたい。
おわり
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