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新月



この海に降る
言葉の
手前に宿る
 
誰にも救えない 夜のことを
救おうと動き出した雲の流れをあざむいた
星の光だけを浴びている
数千万本の菜の花を想像してる
 
君の想う幸せにも
苦痛を見るかもしれない誰かが ちゃんとこの
世界には居るということを時々
忘れて固まる視点が散る、季節を
新しい葉の
破る空間に
忘れて来たのは
わざとだったのか もう分からない、半分
認めたような逃げを
浮かべて丸い闇のかたちを溶いた
詩人になる






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眠れない夜に

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